大井川の風

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葛飾北斎の裏富士十景

2008-05-25 19:11:56 | 島田・大井川・川根
その昔、遠く離れた西洋の画家ゴッホに影響を与えた葛飾北斎。
その北斎の有名な富嶽(冨嶽)三十六景に追加十景があるのを知りました。富嶽三十六景といえば神奈川沖浪裏を筆頭に関東甲信そして東海道から見た富士が描かれている北斎の代表作です。

表富士と呼ばれる26枚と藍摺りの10枚で三十六景です。私はこのシリーズが好きで、特に当時舶来のプルシアンブルーの顔料を使った藍摺りのシリーズは、青、紺、藍、蒼、碧・・・青系の色だけを使ってこれだけの表現が出来るのかと感動します。

そしてこの三十六景が好評を博したため、10枚が後で追加されました。これを通称「裏富士」と呼びます。その裏富士の1枚に「東海道金谷の不二」があります。
例によって紺青の大井川を渡る人々が描かれていますが、蓮台上の荷物や駕籠の屋根、肩車される旅人の荷物が緑色に統一されているのがおもしろいところです。

今の様子は写真の通り。富士も残雪が少なくなり「夏富士」に近くなりました。

三十六景46枚は>>>こちら
(島田市牧之原公園より撮影)