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大井川の風

春夏秋冬、四季それぞれの風をお届けします。
富士山静岡空港をはじめ大井川流域のさまざまな
情報を掲載しています。

困った本(爆)

2008-11-04 23:59:13 | 今月の本棚
「今月の本棚」第2回目は「日本語でどづぞ」。
副題に”世界で見つけた爆笑「ニホン」誤集”(日本語集)とあります。

この本の書評を見ると「立ち読みは絶対に無理」とか「電車の中では開かないでください」などどあり、”笑いすぎ注意”の警告が並んでいます。
すっかりその言葉に洗脳された私は、本屋さんでこの本を見つけただけで「吹き出してしまいました」。笑いをごまかしごまかしレジを抜け、ようやく落ち着いたところで中を開くと・・・・(爆)

無理に口を閉じて笑ったので、その分カラダが動いて収拾がつかなくなりました。次のページは怖くて人前では開けません。ま、そんなことから今日のタイトルは「困った本」としました。

さて肝心の本の内容ですが、世界の街角や輸入商品にある「間違った日本語の表記」をまとめたものです。間違った日本語を書いた外国の人は、日本人を笑わせようと書いたわけではありません。普段見慣れない「ひらがな」「カタカナ」「漢字」を懸命に書き綴った結果、誤った表記になってしまっただけなのです。

文字の形や前後の文脈から何を言おうとしているかはわかります。翻って、私も大の苦手だった英作文。「English」ならぬ「Engrish」。外国の人が見たらさぞかし大笑いされる文章ではなかったのかと、たいへん恥ずかしく当時を思い出しました。「ハハハ、なんでこうなるの?」・・幸いなことに私の英作文は、世界に出る前に採点した先生に笑われただけで済みました。

柳沢有紀夫著 中経文庫 ¥495(別)


What is this? これは○○○です。

2008-10-14 23:57:49 | 今月の本棚
新カテゴリーに「今月の本棚」を追加しました。仕事柄ゆっくりと読書を楽しむことも少ない上に、ジャンルが偏っていますが、印象に残った本をご紹介していこうと思います。

さて今日は1回目。写真の文房具、皆さんは何と呼んでいますか?
「What is this?」と訊かれたら、私は「これは○○○です。」と答えます。
え、○の数が1つ多いのでは…?と思われた方、あなたは標準語スピーカーです。そうですね、これは標準語で「定規」です。

では、ネイティブな静岡の人(私だけか???)はどうでしょうか。

そう、これは「線引き(Sen-hiki)」ですね。
もちろん広辞苑には載っておりません。広辞苑にあるのは「線引き(SEN-BIKI)」です。

地元の人には標準語のようで、実は方言だという言葉がいくつかあります。そんな言葉を集めたのが、こちらの本「出身地(いなか)がわかる!気づかない方言」です。方言のことを書き出すと1週間では収まりませんので、内容は割愛しますが、全国各地に地元では標準語だと思われている言葉があるようで、なかなか興味深いものがあります。この本の中に出ている言葉で今月使ってしまったのが「ボールペンがつかない(中部と九州の方言)」です。ホテルで宿泊者名を書くときにボールペンのインクが切れていたのか、思わず「このペン、つきません」と標準語っぽく言ってしまいました(笑)。


「線引き」以外にも静岡では「いただきます→いただきました(ごちそうさまでした)」などいくつかの標準語っぽい方言や使いまわしがありますね。

篠崎晃一+毎日新聞社 毎日新聞社刊 ¥900(別)