昨日はラジカセをご紹介しましたが、今日はこれまた懐かしい「オーディオタイマー」をご紹介しましょう。
70年代、小遣い全額はたいてLPレコード買うかエアチェックで済ませるのか、レコード店の中でよく考えたものでした。このエアチェックとは、FM放送の番組をカセットに録音することです。FM雑誌を立ち読みして録りたい番組を確認。ところが録りたい番組は、部活中だったり深夜だったりでなんとも不便。
そこで、この「オーディオタイマー」(ナショナルTE-65)の登場です。余談ですがナショナルもついに明日から「Panasonic」、これもひとつの時代の終わりと始まりなのでしょうか。時代といえば何種類もあった週刊のFM雑誌、今やほとんどが廃刊になっているようです。
さて、仕組みをご紹介。
まずは、15分刻みになっている穴に(写真右下の)ピンを刺します。要領は黒ひげ危機一髪をイメージしていただければおわかりかと思います(但し爆発はしません)。
白ピンは「電源ON」、黒ピンは「OFF」。21時から22時の番組を録りたいときは白ピンを21、黒ピンを22の所に刺します。
ラジカセでFMの周波数を合わせ、マニュアルレバーを上げればピンを刺した時間まで電源が切れます。そして最後にカセットの録音ボタンを押しておけば、予定時刻に番組の録音が始まります。
最初は15分刻みでもよかったものの、10時5分から開始など細かい刻みに対応出来ないため、数年後に最新のデジタル式オーディオタイマー(ナショナルTE-97)にバトンタッチしました。