大井川の風

春夏秋冬、四季それぞれの風をお届けします。
富士山静岡空港をはじめ大井川流域のさまざまな
情報を掲載しています。

富士山静岡空港の今! その197 夏雲と管制塔 (開港まで4日)

2009-05-31 22:30:00 | 富士山静岡空港
開港まであと4日となりました。
いよいよ明日からは6月です。空港上空も夏の雲が見えるようになりました。


はたらくクルマ達も、本番を待つばかりです。そしてまだ開港前ですが、次のイベント?でもありますFDAの就航。明日からはその搭乗予約も開始されます。

■■直前情報■■

さて、ここで今日の直前情報です。
まずは今日県民だより6月号が発行されました。詳しい内容はこちらです。

次に島田市内では明日より踏切工事が行われます。場所は東海道線川崎街道踏切で、期間は6月6日まで。吉田町と島田市街地を結ぶ県道34号線上にあって、交通量も比較的多い踏切です。この期間は車両通行止めのため、周辺道路に混雑が予想されます。空港連絡バスが走る島田大橋のすぐ近くですので、搭乗される方は時間にゆとりを持ってお出かけください。
広報しまだのページはこちら

富士山静岡空港の今! その196 マイカーアクセス国1バイパス東光寺IC (開港まで5日)

2009-05-30 23:30:00 | 富士山静岡空港
空港へのアクセス道路、国1バイパスからの3ルートで、まだご紹介していなかったルートをご紹介します。今日は静岡方面からバイパスを走ると、最初に「↑空港」の文字が登場する島田市の東光寺ICです。ここでいつもの注意事項。ここでご紹介するのは5月のある平日の日中ですので、その日の気象条件や交通状況により大きく変化する場合があります。あくまでも「目安」程度にご覧いただければと思います。


東光寺ICは静岡方面のみ出入口が設けられているハーフインターです。
藤枝から谷稲葉トンネルを抜けた直後にインター出口があります。


インターを下りると、かわいい標識があります。
左に曲がって山や川を見ながら国道1号線を目指します。


東光寺ICから2個目の信号は旧東海道の上についています。標識はちょっとややこしいのですが、まっすぐに進みます。このあたりでは「空港」と「東名吉田IC」は同方向です。


手前は旧東海道上の信号、奥の信号は国道1号線の「道悦島」交差点の信号です。
2つの信号は必ずしも連動していません。手前の信号が青になっても、奥の信号は赤のままになっていることがあります。うっかりすると交差点の真ん中で立ち往生することになりますから、注意してください。
(国道1号線の交差点は左折レーンが設けられています。これもご注意)


国道1号の道悦島交差点を通過すると、東海道線の栃山踏切です。
朝7時台は電車だけでも上下合わせて16本が通ります。


踏切を越えて走ると、大井川にかかる「谷口(やぐち)橋」が見えてきます。
ここも交通情報ではお馴染みの場所ですが、日中はそれほど混雑していません。


谷口橋を渡って新幹線のガードをくぐると、空港につながる「色尾南」交差点が近づいてきます。50m手前に「色尾」交差点がありますので、注意してください。


吉田ICからのルートでもご紹介しました八木菓子舗さんの「みそまんじゅう」の看板のある交差点を右折します。


谷口橋側からの車が時差式の優先になります。右折レーンでは対向車の動きに注意してください。ここから先は吉田ICからのルートと同じです。


新幹線の橋の下をくぐります。


旧ビジターセンター前の交差点を左折します。


県道の標識。空港まで3.5kmです。


坂を上りきって左折すると、空港ターミナルは目の前です。



さて今日のまとめです。
このルートは静岡方面から国1バイパス経由で最短のルートになりますが、朝夕は国道1号線、東海道線踏切、大井川谷口橋など渋滞の発生するルートになりますので、時間にはゆとりをもって出発してください。なお日中は比較的スムーズに走ることができます。なお静岡方面への戻りの場合ですが、上りの東光寺ICは流入車線が非常に短く、すぐにトンネルとなりますので注意が必要です。

■■直前情報■■

着々と開港準備が進む富士山静岡空港。様々な車両が駆け回っています。
さて、空港会社のサイトに見学に関してのお願いが掲載されています。
詳しくは>>>こちら

富士山静岡空港の今! その195 展望広場 (開港まで6日)

2009-05-29 23:30:00 | 富士山静岡空港
お馴染み石雲院展望台、そしてターミナル内の展望デッキ、そして飛行機を見ることのできる第3の展望施設ができました。


ここは空港西側に新しくできた展望広場。ターミナルビルからはちょっと離れています。


展望広場の入口には駐車場やトイレが設置されています。


富士山静岡空港ではちょうどお昼前後が離発着のピーク。11時~14時の間に11~13便の離発着(FDA就航後)があります。開港当初はわかりませんが、いずれゆっくりとお弁当を食べながら空港を見学できる日が来るでしょう。

富士山静岡空港の今! その194 飛行検査機JA003G (開港まで7日)

2009-05-28 23:30:00 | 富士山静岡空港
開港まであと1週間。このコーナーにも久しぶりに真打登場です。
今週から完全開港のための飛行検査が行われています。やってきたのは航空局のサーブ2000(JA003G)です。


離着陸の写真でもあればいいのですが、なにせいつも時間がありません。
滑走路に向けて三脚を構えている方たちにジェラシーを感じながら(笑)、お休み中の機体を撮影。


遠慮しないでもう少し展望台の近くに駐機してくれたらと思っていたら、こちらでは地上業務の訓練中でした。


ジャバラの通路の中を通るのは人でしょうか、それとも手荷物でしょうか。
地上業務を行うSASさんのサイトもリニューアルされました。

富士山静岡空港の今! その193 空港内覧会-1F総合案内所 (開港まで8日)

2009-05-27 23:30:00 | 富士山静岡空港
売店やスカイフォレストのある2Fからエスカレーターで1Fに下り、振り出しのチェックインカウンターの場所に帰ってきました。ここからエスカレーターの向こう側は到着ロビーとコンビ二エンスストア、両替所、レンタカー案内所、手荷物託送カウンター、交番があります。なかでも一番注目なのが、到着ロビー脇にあるこの総合案内所。静岡に降り立ったお客さまが最初に出会う「静岡の顔」です。

名前に「総合」がついて、空港内はもちろん観光などさまざまな情報をご案内するこの場所。駅や観光地の案内所の様にその周辺だけを案内するのと違い、静岡県全県にまたがる情報を扱います。写真右には伊豆から浜名湖まで各地の観光パンフレットがずらり、しかも国際空港ですから中国や韓国からのお客さまもご案内しなければなりません。重責にもかかわらず、内覧会の日も次から次へ訪れる見学者の方を笑顔で応対していました。(しまった!記念のスタンプ押し忘れました・・・泣)

さあ、スタッフの皆さま開港まであとわずかですが、頑張って笑顔で開港日を迎えてくださいね。


国際線のチェックインカウンター、左から大韓航空・中国東方航空・アシアナ航空です。国際線は2路線で週18便ですが、インチョン(仁川)や上海で乗り換えれば、静岡から世界中に行くことができます。
ただ残念なのは新型インフルエンザ。早く落ち着いてたくさんのお客さまが日本を訪れることを祈ります。


全面ガラスで明るい空港中央部。娘曰く「海老名のサービスエリアみたいだね」。
確かに東名海老名SAにはこんなガラスの部分がありました。
ぜひその海老名SAのように、年間通して混雑するような活気のある空港になってほしいと思います。

JALANAともに就航先空港の紹介が掲載されました。

富士山静岡空港の今! その192 空港内覧会-2Fスカイフォレスト (開港まで9日)

2009-05-26 23:30:00 | 富士山静岡空港
空港2階にある県のPRゾーン「スカイフォレスト」。私が所属している団体ではこの場所のことを「公的利活用スペース」などと呼んでいましたが、素敵な名前がつきました。


場所は売店のすぐ隣、こちらの写真では左側にあります。自然映像コーナー、産業展示コーナー、地元PRコーナー、空港紹介コーナーなどがある中で、



目玉はここ、呈茶コーナー。ここでインストラクターさんがお茶を淹れてくれます。搭乗を待つ間にホット一息できる場所です。
いっしょにお茶菓子もいただきたくなりますが、甘味処が空港内にあったのかな・・・?


「お茶のできるまで」。産業ゾーンに展示されています。お茶は「荒茶」の工程と「仕上げ」の工程に分かれるのですが、個人的には「仕上げ」工程が1工程で説明されているのがちょっと寂しいですね。ぜひ仕上げ工程だけで1枚のパネルを作ってほしいものです。「手もみ茶」実演などのイベントがあるとなおいいですね。

富士山静岡空港の今! その191 空港内覧会-2F売店 (開港まで10日)

2009-05-25 23:30:00 | 富士山静岡空港
いよいよカウントダウン開始です。
今日から完全運用に向けての飛行検査も行われておりますが、空港に飛行機がやってくる時は、なぜかいつも県外におります。今日もちょうど上空に検査機がやってきたと思われる時刻、私は上越新幹線の中で弁当を食べていました(泣)。

さあ、今日は2Fにある売店です。全国どこに行ってもその県の全てのお土産が揃うのは空港の売店です。この辺りが駅の売店と違うところです。勿論富士山静岡空港にも2階に売店があり、県内各地伊豆から浜名湖まで、いえいえそれだけではありません。愛知や山梨のお土産もあります。そして富士と桜と舞妓さんのタペストリーといった国際空港ならではの「JAPAN!な」お土産も置かれています。
メインの飛行機がないだけに内覧会ではー番の人気スポットだったかもしれません。普段見ているあのお土産も「空港の売店」というだけで違うものに見えてきます。


しかしあらためて感じることはお茶というのは静岡の一大産業なのだなということ。お茶の売り場だけでもかなりの広さがあり、お茶そのものだけでなくお茶を使って商品化されたものが所狭しと並んでいます。「お茶がこんなものになった」と驚きのものまで。いやいやウインドウショッピングだけでたいへん勉強になりました。

富士山静岡空港の今! その190 空港内覧会-展望デッキ (開港まで11日)

2009-05-24 19:30:00 | 富士山静岡空港
内覧会での人気スポット「展望デッキ」です。
本来ならばここから富士山が望めたことでしょうが、梅雨前のこの時期になると非常に厳しいものがあります。この日も焼津・静岡あたりの山々まででした。

もし夏に富士山を見る事ができるとすれば「早朝」か「雨上がり」でしょう。
(少し離れた場所からの夏富士(昨年5月25日)>>>こちら


風除けのためでしょうか全面ガラスばりの場所もありますが、


なぜか私はこちらの方が落ち着きます(爆)。


飛行機がいないので構図としては少々物足りません。


さて、以前から少し気になっていた展望デッキ上のこの青い幕。可動式の庇でしょうか?この庇の下のデッキは一段高くなっています。
野点?イベント?オープンカフェ?それとも納涼ビアガーデン?
どのような目的で使われるのでしょうか?これからも注目していきたいと思います。

富士山静岡空港の今! その189 空港内覧会1日目 (開港まで12日)

2009-05-23 20:30:00 | 富士山静岡空港
さあ、今日は一般向け内覧会です。
半年ぶりにメインのアクセス道路を通って、空港ターミナルに向かいます。


中央広場では郵便会社の臨時窓口が開設されていて、記念のフレーム切手を販売しています。


ただいま午後2時。ちょっと寄り道しましたが列に並びます。
所用で出遅れたのが幸いしました。午前中はこの赤いパイロンに沿って入場待ちの長い列ができていたそうです。


地元のタクシー会社も乗り入れを決定しました。同じ頃、バス乗り場は長蛇の列になっていました。


さあ入場です。待ち時間は20分。
ターミナル内部は順路ができており、1Fチェックインカウンタ→2Fの出発ロビー→3F展望デッキ→フードコート→2F売店→スカイフォレスト→1F到着ロビーのルートで見学します。


2F出発ロビーには富士山をPRする「富士山回廊」があります。正面にある大きな牧野宗則氏の陶板画「いのちの花」が、見学者を迎えてくれます。


富士山回廊の隣は、私が最も苦手な保安検査場です。
なぜ苦手か??・・・それは6月7日(予定)のポカリコーナーをご覧ください。


デモンストレーションの画面が表示されています。でも大韓とアシアナは定期便の定刻、開港日には香港・台湾へのチャーター便もあります。ということは、本物??でしょうか?

今日のところはこれにて終了、明日以降に内覧会続編をお届けします。



ところで、▲の写真は、今日13:15の島田駅南口。
午前中はバス乗車1時間待ちも出たということですが、この時間はガラガラです。

※…という内容でお届けしましたが、島田駅発のバスは混雑のためにお昼前に運行を打ち切ったことが5/24付静岡新聞朝刊でわかりました。間違った情報をお届けしてすみませんでした。
--nao--



富士山静岡空港の今! その188 マイカーアクセス東名高速吉田IC (開港まで13日)

2009-05-22 23:30:00 | 富士山静岡空港
マイカーでのアクセスルートのご紹介。今日は東名高速吉田ICからのアクセスをご説明します。ここでいつもの注意事項。ここでご紹介するのは5月のある平日の日中ですので、その日の気象条件や交通状況により大きく変化する場合があります。あくまでも「目安」程度にご覧いただければと思います。

さて▲上の写真、吉田ICの出口標識に「飛行機」のマークが取り付けられました。


ICを降りると、車線が3方向に分かれます。空港はこの交差点を左折しますので、一番左の車線「島田」の下に並びます。


ICを左折すると、片側2車線の県道34号線です。
空港までは9km、東名高速の下をくぐります。


しばらく進むと歩道橋が見えてきます。この歩道橋の先で左車線が右に合流して1車線になりますので、早めに右車線に移動します。

※朝と夕方はこの付近から渋滞が始まります。渋滞はこの後紹介する色尾南交差点付近まで続き、通過には10分くらいかかります。


少し進むと商店の並ぶエリアに入ります。車道と歩道は分離していません。
ここは車だけでなく、人や自転車の往来も激しいので、慎重な運転を心がけてください。


進行方向左にローソンが見えたら左折の準備です。


色尾南の交差点に着きました。ここを左に曲がります。
空港への標識も出ていますが、前方の八木菓子舗さんの「みそまんじゅう」の看板を目印に、手前を左折します。


後は直線が続きます。月坂団地を左に、新幹線を右に見ながら空港へと進みます。


さらに少し走ると新幹線の湯日川橋梁の下を通ります。
この手前はカーブの多い区間ですので、スピードは控えめに。


旧ビジターセンターの交差点が見えてきます。
ここは信号機がありませんので、標識を見逃さないようにします。


旧ビジターセンターの交差点。この標識を左に曲がり、アクセス道路島田ルートに入ります。


曲がったすぐのところにある県道の標識に「空港まで3.5km」と書かれています。


島田ルートを登り切ったところで、「富士山静岡空港」交差点が見えてきます。
ここを左折するといよいよ空港ターミナルです。


さあ、本日のまとめです。
吉田ICからは左折4回で、空港ターミナルまで到着します。先日ご紹介した相良・牧之原ルートに次いで分かりやすいコースです。ただし朝7時台と夕方5時台は途中で渋滞します。また交通量も多いので時間にゆとりを持って出発することをお勧めします。


明日と明後日はいよいよ一般向けの内覧会です。好天を祈ります。



富士山静岡空港の今! その187 マイカーアクセス国道1号大代IC (開港まで14日)

2009-05-21 23:30:00 | 富士山静岡空港
まずはじめに、県の空港公式サイトがオープンしました。
開港後の空港見学についての説明がありますので、どうぞご覧ください。

さて、マイカーでのアクセスルートのご紹介。今日は国道1号の大代ICからのアクセスをご説明します。ここでいつもの注意事項。ここでご紹介するのは5月のある平日の朝ですので、その日の気象条件や交通状況により大きく変化する場合があります。あくまでも「目安」程度にご覧いただければと思います。

静岡方面から新大井川橋を越えると、大代ICの案内標識が飛び込んできます。
片側2車線ですので、▲の写真の標識を見たら左側車線を走行します。


▲大代ICを降りたところ。信号はありませんので接近する車に注意しながら標識に沿って右折します。


▲ICを降りた直後の標識。ここから空港まではおよそ10kmです。


市街地を走ると、「金谷扇町」の交差点です。右前方にはYAOHAN金谷店が見えます。この交差点を右折します。(もちろん空港への標識もありますので安心してください)


市街地を抜けると急な坂を登ります。


山の中腹、「金谷駅北」の交差点を標識の指示通りに左折します。


こんどは下り坂。下った最後に「金谷駅前」の交差点があります。
この交差点を右折します。
もし間違って左折した場合はリカバリーできます。金谷駅のロータリーをぐるっと1周回ってこの交差点に戻ります。


旧東海道石畳やお茶の郷などのスポットを過ぎると、車は牧之原台地の上を走っています。▲写真の「ファミリーマート」が見えたら2つ先の信号を左折します。


空港入口の交差点を左折すると、新設されたアクセス道路です。
この交差点から空港までは、およそ4kmです。標識の先が「空港入口」交差点です。


さあ、空港ターミナル手前の交差点につきました。今日は大代ICからは17分でした。

ところが・・・


朝の国道1号下り線「新大井川橋」といえば、交通情報でもお馴染みの渋滞区間。普段はこちらの藤枝市谷稲葉ICから新大井川橋まで8分ほど。


▲写真は途中の旗指(はっさし)IC。新大井川橋から2km手前です。
この時間帯は渋滞1kmにつき約6分ほどかかります。


▲新大井川橋までくると渋滞解消です。日中は藤枝谷稲葉ICからここまで、およそ8分ですが、この日は19分かかっています。始業8:00の会社も多いので、7時台の渋滞は仕方のないことですが、8時台のフライトに間に合うためには、この渋滞によるロスを考慮して、家を出発しなければなりません。


さて今日のまとめです。
このルートは静岡方面からですと少し大回りになりますが、日中は比較的スムーズに走ることができます。踏切もありません。なお静岡方面への戻りの場合ですが、上りの新大井川橋は日中でも混雑していることがありますので、ご注意を。

商人の心 越中富山の薬屋さん 物流と貿易摩擦の解消

2009-05-20 23:30:00 | あきんど入門
毎月20日は「あきんど入門」の日です。

さて、先月の「あきんど入門」では、17世紀フランスのジャック・サヴァリーの著書「完全なる商人」の中から、商人の理想像は「信用・信頼」「良い商品」「市場の調査」「記帳」の要素を果たすことだとご紹介しました。今日はその要素の「良い商品」と「市場の調査」をご説明します。

本日のタイトルで「貿易摩擦の解消」と述べましたが、なぜ売薬が貿易摩擦なのか疑問に感じた方もいらっしゃるでしょう。もちろんこれは現代ではなく江戸時代のお話。江戸時代は藩内の産業を保護するため、他藩から来た商人はあまり歓迎されませんでした。そこで富山の売薬さんたちは藩内を事前に調査して、その藩に足りない物や珍しい物(もちろん薬とは全く関係のない物です)を紹介することで、その藩内での商売を許されていくのです。例えば蝦夷でとれた昆布を薩摩に運ぶといったことです。また諸藩との貿易摩擦を避けるために、その藩の特産物を別の藩に紹介することもしました。
さらに各藩の地元の薬屋さんとの競合を避けるために、城下などの目立つところを避けて商売をしました。このような現地調査と摩擦解消に配慮することで、売薬さんたちは日本全国で信用を獲得し、末永く商売をすることができたのです。


(▲写真は富山市東岩瀬の廻船問屋のある町並み)
さらに漢方を学び、全国から薬草などを集め「よい商品」作りをしたことが、売薬さんの価値を高めました。
このように売薬さんが広い視野を持つことができたのは、現在の富山港が北前舟という江戸時代の巨大物流ルートの寄港地になっていたことです。これによって北海道から九州までの物資を集めることができ、さらに明治以降は日本海を経由して朝鮮半島や中国、ロシアからもさまざまな原料が運び込まれました。


そういう意味で外とつながる交通網というのは、産業を興す重要な要素であると感じます。6月開港の富士山静岡空港も「人」のみならず「物」も集まる拠点になってほしいと思います。そして空港から数百年先まで続く産業が生まれたらと願ってやみません。

写真は現在の富山港。積み出しを待っているのはナンバーを外された中古自動車。乗用車だけでなく特殊車両の需要も多いようです。

明日からは「再び富士山静岡空港の今!」をお届けします。

富士山静岡空港の今! その186 標識除幕 (開港まで16日)

2009-05-19 23:30:00 | 富士山静岡空港
マイカーでのアクセスルートをご紹介する今週の「富士山静岡空港の今!」。

本日は国1バイパスからのルートをご紹介する予定でした。
ところが突如、標識の「空港」の文字の上に貼ってあったシートが、写真のように剥がされました。
今週末に内覧会がありますので、その道案内の関係かもしれません。
(駐車券、なんとか当選しました)


空港まで一本道の相良牧之原ICからと違って、他のアクセスルートは右折や左折がありますので、この封印を解かれた標識は不可欠。(写真は島田市大津通り交差点の数日前、空港の文字は目隠しされています)


そこで、これからご紹介するルート用に撮影してあった写真はリセットし、再度渋滞の中に身を置いて、調査を行うことにしました。

明日は20日、毎月20日は「あきんど入門」をお届けしておりますので、21日から再調査によるアクセスルートのご紹介をしてまいります。


富士山静岡空港の今! その185 マイカーアクセス相良牧之原IC (開港まで17日)

2009-05-18 23:00:00 | 富士山静岡空港
今日からはマイカーでのアクセスをご紹介します。ただご紹介するのも芸がありませんので、「早朝便になんとか間に合う」ことを条件に周辺の交通状況なども含めてのご紹介です。6月4日の開港時には早朝便は福岡行きの1便だけですが、7月にFDAが就航しますと、小松便と熊本便が追加され3便になります。マイカーの場合は「いったい何時頃家を出たらいいのか」の問いに答えていきます。

ただし、ここでご紹介するのは5月のある平日の朝ですので、その日の気象条件や交通状況により大きく変化する場合があります。あくまでも「目安」程度にご覧いただければと思います。

さて、今日はご紹介する5ルートのうちで最も分かりやすい、東名高速相良・牧之原ICから空港までのルートです。


ちょっとスタートが遅くなりましたが、ここは相良牧之原IC出口です。
空港までは右折左折が一つもありません。まっすぐ進みます。


ミニストップの先、沢水加(さばか)ICの信号です。
これより前の時間帯では右折レーンが混雑しますが、空港へは緩やかな坂を下り、そのまま直進です。


坂を下ると国道473号線バイパスです。
昨年12月に開通したこの道路、途中に1ヵ所だけインター(六本松IC)があります。


バイパスの最後の右カーブを曲がると「空港入口」交差点。
交差点を過ぎて県道73号線に入ります。この辺りまでは片側2車線。快調に走ることができます。さらに天気がよければ左前方に富士山を望めます。


最後に坂を下ると「富士山静岡空港」交差点です。
ここから空港ターミナルまでは1.2km。この日はICから9分でした。



さて、今日のまとめです。
このルートの特徴は右折、左折、一時停止が一つもなく、地図やカーナビがなくても空港まで到着できます。空港ターミナルまではおよそ9km、途中の8kmが新しく整備された道路ですので、比較的快適に空港に向かうことができるでしょう。朝「+0分」としましたが、朝7時台は若干混雑しますので、少し余裕を持って出発することをお勧めします。またこの付近の東名高速はアップダウンがあり、事故が多発していますので、慎重に運転してください。

富士山静岡空港の今! その184 マイカーアクセスマップ (開港まで18日)

2009-05-17 19:00:00 | 富士山静岡空港
開港まであと18日。これからおよそ1ヵ月間は、過去1年3ヵ月の「富士山静岡空港の今!」総決算。特定日(7・20日)を除いて全て空港および「空」の話題をお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、このところバス、JR駅などのアクセス情報を掲載してまいりましたので、今週はマイカーでのアクセスを考えます。ご覧のとおり富士山静岡空港へのアクセスルートは大まかに国道1号線からのルートと東名高速のインターチェンジからのルートに分かれます。


現在のところ東名は相良牧之原ICか吉田ICからのアクセスとなります。また国道1号(バイパス)で「←空港」の標識があるのは、東から「東光寺」「野田」「大代」の3つインターです。


ただし、空港はまだ開港しておりませんので、写真のように「空港」の文字を隠しています。(写真は牧之原・金谷ルートの標識:工事中の頃は「空港」の文字がありましたが、開通後は右下のように目隠しされています)



各インターチェンジを出てから一本道で空港まで到着できるのは、東名相良牧之原ICからのルートで、それ以外はどこかで右折または左折があります。
さらに途中で大井川を渡るルートがありますが、上の写真のように快適に走ることのできる時間帯もあれば・・・


橋を越えて延々と渋滞する時間帯もあります。
そんな道路事情も踏まえて、マイカーでの各アクセスルートをご紹介いたしますので、どうぞご覧ください。国道150線からのルートはまた別の機会にご紹介します。