大井川の風

春夏秋冬、四季それぞれの風をお届けします。
富士山静岡空港をはじめ大井川流域のさまざまな
情報を掲載しています。

富士山静岡空港の今! その526 2011富士山静岡空港ベスト10

2011-12-31 20:30:00 | 富士山静岡空港
今年もやってきました大晦日。
ブログの更新頻度が4分の1程度になった影響で、年末恒例?のこの企画をお届けするには、写真も記事も不足しておりますが、何卒お許し下さい。

それでは能書きです。
「静岡空港ベスト10」は、このブログのアクセス解析に基づき様々なデータをマッチさせ、結局最終的には私の独断で順位を決める企画です。何が「ベスト」なのかも定義はありません。ただこんなこともあったんだと思い出していただくだけで結構です。

■第10位 4発旅客機
最初から写真がなくてすみません。

4発機とは夏に飛来したスペインチャーター便のエアバス340のことです。エアバス330までは今まで数社が運航しましたが、エンジンが4つの大型機は今回が開港後初めてでした。

※冬にもホノルルチャーターで飛来すると思っていましたので油断しました→その後ホノルル便はデルタのA330になったのは皆さまご存知の通りです。



■第9位 東側展望広場オープン

空港東側の進入灯が並ぶあたり、今までは画と音を楽しめる隠れた撮影場所でしたが、今年始めから整備が行われ、駐車場や展望台などができました。


展望台のカタチは、伝説「だいだらぼっち」の足跡のようになっています。なかなか面白いアイディアですね。

※残念ながら離着陸の際は飛行機のお腹の下になっているので、未だに上空から見たことがありません。


■第8位 西側展望広場移設オープン
昨年11月から行われていたエプロン増設工事に伴なう西側展望広場の移設工事が完了。再び西側からの写真を撮影できるようになりました。以前の展望台に比べエプロンからの距離がありますが、西側から滑走路に進入するときに富士山と機体をうまく絡めて撮影することが出来ます。

※富士山の雪が安定するのは春先、西側から滑走路に入るのは風の無い日、難しい条件ですが一度ゆっくりと撮影してみたいものです。


■第7位 駐機場増設工事
繁忙時間帯の混雑解消やビジネス・プライベート機などのため3機分のスポット(6番、7番、8番)の工事が行われました。実際の供用は来年になるそうですが、ぜひたくさんのビジネス機・プライベート機がやってきて、時間貸駐車場のようになってほしいですね。


※以前の工事完成予想図では、格納庫が描かれていましたが、その予定地とスポットの間にはフェンスが設置されています。写真下部の未舗装の部分、こちらは今後どうなるのでしょうか?


■第6位 アウトバウンドチャーター便
後述しますが、東日本大震災の影響で、予定されていた海外からのインバウンドチャーター便が長期間キャンセルになりました。その状況を踏まえて国内から海外への数多くのチャーター便が企画され、静岡空港から各地へ飛び立ちました。


※一つ上のモンゴル、夏のスペイン、アラスカ、そして冬のホノルル、マカオ。
写真のホノルルチャーターも毎年恒例のスイスと昨年から引き続きのロシア極東などとともに恒例化していくといいですね。


■第5位 北米チャーター便
アジア・ヨーロッパへのチャーターは開港年から行われていますが、今年はいよいよ北米大陸へのチャーター便が出発しました。初の北米便はアンカレッジへのJAL直行便。来年以降は未就航のオセアニアチャーターが行われるといいですね。

※鶴丸で運航されました。嬉しいですね。


■第4位 日航問題の進展
ベスト10というからには、硬い話題も採り上げざるを得ません。評価はさまざまでしょうが、早期に展開したことだけは確かです。今までのFDA札幌・福岡便に加え、秋からは中国東方上海便もJALのコードシェアになりました。再就航は今のところ難しいのでしょうが、チャーターなどで鶴丸を頻繁に見ることができるようになってほしいと思います。


■第3位 運用時間の延長
4月から空港の運用時間が延長され、午前7時半から午後8時半までの13時間です。定期便においては、今のところその4割強の時間、空港に飛行機が1機もいない状況ですが、これから少しずつ便数を戻して13時間が有効に運用されるようになればいいですね。


■第2位 小松・松本・熊本便の運航休止
たいへん残念なことですが、3月にFDA小松・松本便が、7月末には熊本便が休止となりました。展望広場の案内ボードに貼られた白いシールが、ちょっと痛々しいです。


ぱっと見ただけでは静岡空港のように見えますが、ここは県営名古屋(小牧)空港です。FDAも名古屋の翼になり、全国に路線を広げていますが、再び静岡で路線開拓を行ってほしいですね。


※一番使えた静岡松本線。この大井川の鵜山の七曲りが一番好きでした。小松線も含めて個人的に使える路線がなくなって本当に寂しい限りです。


■第1位 東日本大震災と静岡空港
こちらについては、説明は不要かと思います。今もなお多くの方が不便な生活をされていることを思うと胸が痛みます。


ちょうど地震の時は会社にいましたが、その後で仕事で空港に行き、到着ロビーの大画面モニターであの衝撃的な映像を見たことを今も思い出します。


地震の後に、静岡から救援物資と医師を乗せたFDA機が花巻空港との間を3往復しました。また各地からの救援機に対する給油など、空港は防災拠点として活躍しました。


地震と原発事故の関係で、日本に来る外国人が激減。予定されていたチャーター便がキャンセルになるばかりか、定期便の一部も長期間減便となってしまいました。
写真>中国南方航空の湖南省長沙からのプログラムチャーターも中止となりましたが、来年は増便されて78便(39往復)運航されます。


2011年の静岡空港ベスト10はいかがでしたでしょうか?
来年は1月から石雲院展望施設の工事や搭乗橋の増設工事が始まり、使う人も訪れる人にもさらに便利な空港になっていくことでしょう。


待望の新規路線「静岡-台北」線も来春から週3便で運航開始。国内線2社に対して国際線4社が就航する地方空港は他にはないでしょう。台北はソウル経由に比べて東南アジア方面への所要時間が少なくなると思われますので、現在のソウル便の運航時間に影響がでてくるのか?など、他の路線の動きにも注目したいですね。


簡単ですが今年のフライトログです。ブログの更新が激減したため、全ての空の散歩をお届けできず申し訳ありません。これから時間があるときに、また少しずつご紹介いたします。


2011年もあと1日、今年は公私ともに忘れえぬ1年でした。
とはいえ、時の流れは止めることはできません。またゲームのようにリセットすることはできません。2012年は過去を引き摺りながら、それでも「良き」1年にしていきたいと思います。

皆さまもどうぞ良いお年を!






大井川鐵道本線 開通80年

2011-12-18 22:15:00 | 島田・大井川・川根
大井川鐵道の本線(金谷:千頭間)が開通して、今月で80周年になりました。SLにもそれを祝うマークが付けられています。電源開発を主な目的にして、資金調達のため様々な労苦を経て、1931(昭和6年)に全線が開通しました。


舟やいかだ、或いは峠越えをしながら徒歩や馬で移動をしていた大井川上流域の人々は、この鉄道の開通で一気に便利になりました。


80年経った今は、SL運転による観光路線としてのイメージが強いですね。そのSLも復活運転を始めてから、今年で35年です。


冬のSLはいいですね。吐き出す蒸気が力強く感じます。


今年は転車台ができ、上りのSLも前向きで運転できるようになりました。たくさんのギャラリーが見守る中、「大きな古時計」のメロディーに合わせてSLが向きを変えます。


こちらは、最近拝見した声明文。大井川鉄道の最初の区間が開通した1927年に、川根地区5ヵ村(下川根村、中川根村、上川根村、東川根村、徳山村)の有志が配った「大井川鐵道ノ開通ニ就テ」と題するもの。
"本鉄道ハ将来 当家山、川根方面ニ延長サレルノテ 其ノ開通後ニ於ケル当地方民ノ受クル便利ハ謂ウマテモナイコトテアル"とあり、早期全通にかける期待の程が読み取れます。


さて80年後の今日、大井川鉄道の起点になった島田市金谷地区では、新たな交通インフラの工事が進められています。新東名高速の島田金谷IC、ちょっと見ない間に料金所が姿を現しました。開通は来年の初夏、その時はどんな姿になっているのでしょうか?

富士山静岡空港の今! その525 紫の翼 FDA6号機

2011-12-17 01:30:00 | 富士山静岡空港
最新の空ネタは少なくなりましたが、これだけは外せませんね。
ご存知12月から運航されているFDA(フジドリームエアラインズ)の新造機(6号機)です。
大方の予想通り、紫のカラーリング。光の加減で印象がいろいろと変わる妖しくも美しい機体です。



6号機は3号機、5号機と同じ84人乗りのE175。国内でE175を就航させている航空会社は、このFDAだけです。


JA06FJ。就航開始から約2年半で6機目です。桃(3号機)や緑(4号機)は狙って乗ることができましたが、さすがに6機あると紫を狙って搭乗することは、かなり難しいでしょうね。


FDAには富士山が似合います。


初冬の空に飛び出していく6号機。いつかは一度乗ってみたいですね。


実機を並べるのは不可能だと思いますので、写真を寄せ集めて並べてみました。
カラフルでインパクトがあります。青とグレー以外の新色も6号機の事前アンケートには登場したようですので、これからもこの路線で色数を増やしてほしいですね。

うちなー御膳とANAマイチョイス そして うちなーミックス弁当

2011-12-10 23:45:00 | 静岡空港就航先への旅
今までUPできなかった記事をお届けする、年末の画像放出「大蔵ざらえ」の3回目です。現在の提供内容と異なっている部分はお許し下さい。


さて、別カテゴリーで「サイバー駅弁大会」をお届けしていますが、空弁については小松空港の"あなご寿し"1回のみでした。今日は那覇空港「ANA FESTA」で販売されている"うちなー御膳(1,050円)"です。


ゴーヤちゃんぷるー、ラフテーなど沖縄の味がぎっしり詰まっています。箱の表にある「ま~さん」とは人の名前ではなく、沖縄の言葉で「おいしい」の意味。帰路にその味を堪能できるのは何とも贅沢です。


こちらはANAマイチョイスの「瀬戸内はるかスカッシュ」。ANAは全国各地の炭酸系飲料を積んでいて、炭酸大好きの私にとっては嬉しい限りです。その後小松空港でも売っていた「能登の塩サイダー」を経て、現在は「広島のレモンソーダ」になっています。


さて、お弁当も食べ終わりサイダーも残り少なくなった頃、CAさんがやってきました。何でも埼玉県川越近郊のご出身のようで、私も川越は良く知っておりましたのですっかり話し込み、川越の地ビール「COEDO」を買ってしまいました。


おつまみもついています。
行きは成田発のJTAだったので、静岡空港からはバス。すっかりいい気分になってしまいました。


そして、こちらはJTAで夜に到着した後、ローソンで購入した「うちなーミックス弁当」。


何がすごいかというと、1003kcalの熱量。420円のお弁当で1,000kcalを超える弁当は初めて見ました。1円当たり2.4kcalです。


そしてお弁当のお供はオリオンと泡盛。
♪あわもり ざ~んぱ~ という訳で暑い+熱い夜でした。




富士山静岡空港の今! その524 ANA沖縄静岡便 空の散歩K席 その2

2011-12-03 22:30:00 | 富士山静岡空港
年末の大蔵ざらえ…過去の搭乗記の2回目、今日も引き続きANA沖縄静岡便の"空の散歩"でお楽しみ下さい。
写真の群青色の空、神秘的で吸い込まれそうですね。日常の生活では、なかなかこの色の空を見ることができません。


<フィルム撮影>
いよいよ静岡空港が近づきました。ここからはフィルム撮影です。石廊崎を見ながら左に旋回して静岡空港を目指します。
この辺りは南伊豆町の妻良港あたりでしょうか?伊豆の西海岸もずいぶんご無沙汰しています。お魚は絶品でしたが、前回行ったのは10年以上前。同じ静岡県ですが、私の住む辺りからだと陸路で4時間近くかかります。


<フィルム撮影>
南伊豆から日本一深い湾「駿河湾」をゆっくりと飛び越えて、陸地が見えてきました。


<フィルム撮影>
ちょうど大井川の河口の上空を通過、K席側からは大井川港が見えます。


<フィルム撮影>
吉田町上空を通過、下に見えるのは湯日川と国道150号線です。


<フィルム撮影>
東名高速を過ぎると、窓の外には茶畑が広がります。リサイクルセンターの煙突の真上あたりでしょうか。そろそろ空港でも飛行機のライトが見えている頃です。


<フィルム撮影>
東端展望台周辺上空で必ず飛行機が揺れるので、何度チャレンジしてもいい写真が撮れません。この時も振られてシャッターが下りたのは灯火橋の上でした。


那覇空港から2時間ちょっと。定刻どおりに静岡空港に到着です。


トーバーに書かれた機種。まだ飛来していない飛行機がありますね。どうか近いうちに静岡にお越し下さい。


ということで沖縄静岡線の"空の散歩"、お楽しみいただけましたでしょうか?K席側から見える景色は大半が海ですが、その海の広さ、色の違い、そして地平線の"丸み"など、雄大な眺めを味わうことができます。また、那覇を出発した際に今回のように本島西側を回る場合には、沖縄本島も見ることができます。


最後にブルーシールアイスクリーム。なんと静岡空港の2F売店でも売っていました(笑)。

師走の蔵出し企画、次の3回目は昨日の写真にもありました、那覇空港の空弁をご紹介しますね。

※なお、沖縄静岡便A席側はこちら(2009/7/6、7/8、7/9)をご覧下さい。

富士山静岡空港の今! その523 ANA沖縄静岡便 空の散歩K席 その1

2011-12-02 23:45:00 | 富士山静岡空港
今年も残すところあと1ヵ月になりました。
最近は「空」との縁も少し遠くなって、ブログの更新もかなり減っております。そこで、今月は師走の「大蔵ざらえ=clearance sale」ということで、過去の空の散歩の蔵出しをしていきたいと思います。ただし散歩した日は「今!」ではありませんがどうかお許し下さい。

さて、おいしそうなソフトクリームです。ご存知、沖縄の「ブルーシールアイスクリーム」です。那覇空港で搭乗を待ちながら「沖縄滞在のシメ」を堪能します…。


お馴染みANAのB37です。この日はボーディングブリッジでの搭乗です。


アイスを食べ終わると、そろそろ搭乗開始です。行き先「静岡」の表示を見ると、なぜか最終の新幹線のように思えてきます。ただしこの機は静岡に降りた後、札幌へ行き、最後は仙台で夜を明かします。


<フィルム撮影>
那覇空港から出発です。この日は沖縄本島の西側を進むコースですが、お天気がいまひとつはっきりしません。


そのまま雲を抜けてしまいました。地上は曇りでも1万メートル上空は晴れています。


出発から25分、雲の隙間から少しだけ沖永良部島が見えました。


こちらは拡大写真。沖永良部空港が見えています。


スカイビジョンに表示されている通り、沖縄静岡便は洋上のフライトです。K席側は薩南諸島を離れると、大海原しか見えません。


そんな訳で、音楽でも聴きながらお弁当をいただきます。「音楽」と書きましたが、実際には「落語」を聴いていたりします(笑)。
お弁当の中身は、また別の機会にご紹介しますね。


出発から100分。そろそろ遠州灘に入ったでしょうか。


スピードを緩めて、少しずつ降下していきます。外はようやく雲がなくなり、コンテナ船がゆっくりと進むのが見えます。

<次回に続く>