大井川の風

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横断旗

2008-05-05 23:58:34 | 昭和時代
今日は子供の日。
私の子供時代は「交通戦争」と呼ばれた時代。育った地域で信号機といえば国道1号に数ヵ所あっただけで、他の道路にはありませんでした。東海道線に警報機も遮断機もない踏切があった時代です。

この横断旗、最近では金属製の入れ物はあっても旗がない横断歩道が多くなりました。当時信号機のついていない横断歩道はたくさんありましたので、どこの横断歩道にもこの横断旗はありました。登校のときは学校側に旗がたまっていくので、後から来た子は旗を使えなかったり、ふざけてランドセルに刺して帰ったりと、懐かしい思い出もあります。

さて、今日のお話は、先日久しぶりにこの横断旗を振って道を渡っている小学生(兄妹)を見かけました。ここまでならどこでもある話ですが、その小学生の兄妹は渡り切った後で、この旗を手前に持ってまず私の車に深々と一礼、そして「回れ右」をして反対車線で止まっている車に深々と一礼したのです。

これには正直驚きました。「ありがとう」と言って渡る小学生はよく見かけますが、どの動作を見たのは初めてでした。これはこの兄妹だけなのかなと思っていると、少し離れた横断歩道でも渡り切った3人組の小学生が同じように深々と一礼するのです。きっと小学校でしっかりした指導が行われているのでしょう。たいへん清々しい光景でした。

それに対して私はどうか、もちろん横断歩道では歩行者優先ですが、さも「止まって当然」のような態度で渡っていないか、そんな姿をこの小学生が見たら何と思うか、たいへん恥ずかしい気持ちになりました。

深々と一礼した小学生たち。すばらしいことなので学校を紹介します。多分最初の兄妹が菊川市立小笠南小、3人組は菊川市立小笠北小の小学生だと思います。拍手

※写真は私の育った近くにあった横断旗です。