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大井川の風

春夏秋冬、四季それぞれの風をお届けします。
富士山静岡空港をはじめ大井川流域のさまざまな
情報を掲載しています。

富士山静岡空港の今! その497 FDA静岡松本便左側A席 空の散歩 大井川から御岳乗鞍駒ヶ岳 その5

2011-01-24 07:00:00 | 富士山静岡空港
FDA静岡松本便空の散歩A席編、今日はその5回目です。
※今回の飛行コースは左側A席の機窓を基準に相良港→川根本町→遠山郷→伊那盆地というコースです。天候やその他理由で航路が変更となる場合がありますので、ご了承ください。

信州に入って最初に出会う山は恵那山です。岐阜長野の県境にある山で近くを中央道では一番長い恵那山トンネル(約8.5km)が貫いています。


恵那山の下に見えるのは伊那地方の中心都市"飯田市"です。


東京名古屋間のリニア新幹線もルートが決まり、近い将来にこの飯田周辺の景色にリニアモーターカーの線路?が加わることになりました。


離陸から20分、2号機(青フジ)は下伊那郡松川町上空にやってきました。


伊那谷は地理の授業で習った、河岸段丘・田切地形を見ることができます。台地が山からの急流によって深く侵食され、侵食された川の両岸が崖になっているのが特徴です。崖には樹木が生えているので、上空から見ると台地に描かれた模様のように見えます。


そうこうしているうちに近くに駒ヶ岳(木曽駒)、遠くには御岳山が見えてきました。高い山は雪をかぶると迫力が増しますね。この辺りで「間もなく降下を始めます」のアナウンス。松本空港が近づいてきましたが、週末にあと2回"空の散歩"をお届けします。

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さて静岡空港のイルミネーションはこちらでご紹介しましたが、クリスマスが終わってからは、ご覧のようにサンタなしの状態でした。


ちょっと寂しいと思っていましたら、最近そのサンタに代わって"雪だるま"のイルミネーションが付けられました。

そして追伸:
富士山静岡空港利用促進協議会では、航空会社のオリジナルグッズを含む豪華景品が当たる「静岡空港利用者100万人目達成日予想クイズ」を行っています。開港1年半の昨年12月末時点で利用者は957,052人。残りは42,948人。私は単純に1日1,200人で割り算して35日、2月4日で応募してみました。
応募は>>>こちら 締め切り:2011/01/27

富士山静岡空港の今! その496 FDA静岡松本便左側A席 空の散歩 大井川から御岳乗鞍駒ヶ岳 その4

2011-01-23 07:00:00 | 富士山静岡空港
FDA静岡松本便空の散歩A席編、今日はその4回目です。
※今回の飛行コースは左側A席の機窓を基準に相良港→川根本町→遠山郷→伊那盆地というコースです。天候やその他理由で航路が変更となる場合がありますので、ご了承ください。

離陸から14分、大井川の見どころのひとつ「鵜山七曲」にやってきました。流れが右に左に連続して曲がっているのがわかります。


参考に大井川鉄道の駅名を載せてみました。ちょうど川根温泉笹間渡駅から地名駅までの間です。


自然に流れていれば、何千年の後にまっすぐ流れるようになるのかもしれませんが、上流のダムで流量を調整していますので、これからもずっとこの姿で流れていくでしょう。写真下部は大井川の支流"笹間川"にある笹間川ダム湖です。


川根本町の役場がある上長尾地区の上空にやってきました。2号機(青フジ)はここから大井川上流の深い森の上を飛んでいきます。


上長尾上空からは、西に向かって伸びていく谷を見ることができます。現在はその谷を国道362号が貫き、浜松市天竜区に伸びています。かつてこの地域の人たちは、大井川を下ることなく峠を越えて東西の往来をしていました。上空からこの地形を見るとそれも十分納得できます。


川根本町の蕎麦粒山付近にやってきました。この辺りから山が雪をかぶるようになります。


離陸から16分、川根本町寸又峡温泉の真上にやってきました。温泉街は飛行機のお腹の下なので眺めることはできませんが、A席側からは標高2067mの黒法師岳が見えます。


離陸から18分、静岡長野の県境にやってきました。ぐっとカーブしている2つの尾根のうち左側が県境です。右側にはかつて"遠山郷"と呼ばれた飯田市の旧南信濃村地区が見えます。


拡大してみましょう。見えているのは旧南信濃村の木沢地区。地区を貫いている道路は秋葉街道国道152号線です。

いよいよ信州に入りました。松本到着まではあと2~3回の更新です。どうぞお楽しみに。

富士山静岡空港の今! その495 FDA静岡松本便左側A席 空の散歩 大井川から御岳乗鞍駒ヶ岳 その3

2011-01-17 07:00:00 | 富士山静岡空港
FDA静岡松本便空の散歩A席編、今日はその3回目です。
※今回の飛行コースは左側A席の機窓を基準に相良港→川根本町→遠山郷→伊那盆地というコースです。天候やその他理由で航路が変更となる場合がありますので、ご了承ください。

さて、富士山は下から見ても上から見ても本当に美しいですね。A席は航路上で富士山とは反対側になるのですが、離陸直後にちゃんと眺める機会があります。



駿河湾上から北に進路をとるために左回りにぐるっと一周します。その途中で大井川の河口や静岡空港を見ることができます。


離陸から約9分、ぐるっと回るとA席からは御前崎から遠州灘の海岸を眺めることができます。


一度海の上に出て、また陸地に戻ってきました。こちらは空の散歩シリーズでは何度も登場している田沼氏の城下町、牧之原市相良地区です。


離陸から11分。機首がなかなか北に向かずそのまま名古屋方面へ行きそうな感じでしたが、東名相良牧之原ICのあたりで、ぐっと右に曲がっていきます。窓の外には掛川市街と小笠山が見えています。


空へ傾いた翼が元に戻ると、島田市旧金谷町が見えます。ぐっとカーブしているのが国道1号線。そしてまっすぐ山に向かって伸びているのが、2012年度開通予定の新東名高速道路です。ちょうどこの山を貫く金谷トンネルは下り線が4.67kmと新東名上では最長のトンネルです。
さて、この写真の中にみなさんよく御存じのものが写っていますが、さてそれは何でしょうか?


拡大してみましょう。答えは「粟ヶ岳」の茶文字です。ただし肉眼ではここまで見えませんのであしからず。粟ヶ岳の上に見えているのは新東名掛川PAです。


両側から山が迫って、大井川も中流域に入ってきました。現在このあたりは両岸共に島田市ですが、150年ほど前までは写真の川の手前が「駿河」、川の先が「遠江」で、2つの国に分かれていました。


この様に文字を入れるとわかりやすいでしょうか。以下わかる場所には地名を入れていきますね。


離陸から13分、大井川を上っていくと旧川根町(現島田市川根町)のエリアに移ります。写真左上が家山。紺色に見えるところは「野守の池」です。そして右端には川根温泉が見えます。

さて、ここまで順調に窓の外の様子をご紹介できました。ただ今週は出張ウイークのため、この続きは週末に掲載します。最近は平日の更新をしておりませんが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。

富士山静岡空港の今! その494 FDA静岡松本便左側A席 空の散歩 大井川から御岳乗鞍駒ヶ岳 その2

2011-01-16 07:00:00 | 富士山静岡空港
FDA静岡松本便空の散歩A席編2日目です。
2号機(青フジ)は上昇しながら大きく左に旋回します。左に曲がっていくのでA席の窓には真下の牧の原台地が広がります。


駿河湾の海面が輝いています。中央に伸びる山を挟んで、左側が牧之原市坂部地区、右が勝間田地区です。写真左下では建設中の新幹線に架かる空港アクセス道路の橋が見えます。


ぐるっと一周しました。A席の窓からは今飛び立った静岡空港が良く見えます。


そして空港の先に見えるのは島田市街。


ゆっくりと右に旋回しながら駿河湾を目指して上昇中です。下に見えるのは島田市初倉地区。まっすぐ伸びるのは東海道新幹線、ゆるやかに曲がっているのは東名高速道路です。


そして、吉田町上空です。翼に隠れていますが対岸の大井川港も良く見えます。


離陸から8分、駿河湾上でベルトサインが消えました。ここからはデジタル撮影の画像です。
冬の海はところどころで大きな波頭がたっています。さて、これより機体は左に一周まわって、進路を北にとります。


今までフイルムカメラで撮影した写真には「FILM」のマークを付けてきましたが、本日以降はそのマークに離陸した方向も表示させることにしました。
Eは東、Wは西、数字は滑走路の向きで、北を0として時計回りに36等分した方角を示しています。30は大まかに北西に向って離陸、12は南東に向かって離陸を意味しています。ちなみに西風が強い冬の時季では、風に向かって東から西への離陸が多くなります。

富士山静岡空港の今! その493 FDA静岡松本便左側A席 空の散歩 大井川から御岳乗鞍駒ヶ岳 その1

2011-01-15 07:00:00 | 富士山静岡空港
今日からは昨年末にお届けしたFDA静岡松本便右側K席の続編、反対側の左側A席の空の散歩をお届けします。左側A席は航路の大半が西方向の景色となりますので、富士山を見たい方には向いていませんが、逆に御岳・乗鞍・駒ヶ岳など信州の名山を見るのには適しています。

※今回の飛行コースは左側A席の機窓を基準に相良港→川根本町→遠山郷→伊那盆地というコースです。天候やその他理由で航路が変更となる場合がありますので、ご了承ください。
※出発してからベルトサインが消えるまでの間はフイルムカメラによる撮影です。若干画像が粗くなりますがご容赦ください。


この日のお供は「青フジ(2号機)」です。それではさっそく中に入ってみましょう。


定刻より少し早い時刻ですが、プッシュバックが始まりました。


お尻が西側に向くと、A席側からは富士山を望むことができます。やはり雪のある富士山はいいですね。


この日は誘導路を端まで行くことなく、途中から滑走路に入ります。空気が澄んでいますので、粟ヶ岳の茶の字もはっきり見えます。


さ、いよいよ離陸です。桃フジ(3号機)がお見送りです。


エプロン拡張工事が進む、空港西側エリアです。地上で見ていると工事全体の様子はなかなかわかりませんが、空の上からだと一目瞭然ですね。

離陸した青フジ(2号機)は、この後高度を上げながら、徐々に左に旋回していきます。
明日は空港ターミナルから相良港までをご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。

富士山静岡空港の今! その492 信州まつもと空港静岡便キャンペーン

2011-01-11 07:00:00 | 富士山静岡空港
1月11日よりFDA静岡松本線に新しい割引運賃が導入されますね。片道6,000円、往復同時予約で9,900円(片道あたり4,950円)、最大割引幅は65%以上、本当に驚きです。運賃には条件も付いていますが、それほど難しいものではありません。


さて、この新割引運賃の導入にあたって信州まつもと空港利用促進協議会では「静岡便利用促進特別応援キャンペーン」を開始します。3月26日までに静岡松本便を往復利用した人が対象で、応募による抽選で50名の方に10,000円相当の商品があたります。詳細>>>こちら

松本空港ではその他にもたくさんのキャンペーンを行っており、それとの重複応募は出来ませんが、静岡便で総額500,000円とはびっくりです。松本空港の各種キャンペーンは搭乗券で応募するスタイルなので、ビジネスや個人旅行の人たちも気軽に参加できるのがいいですね。


そしてそのキャンペーンとは別(だと思うのですが)に、信州まつもと空港冬のキャンペーン(2月28日まで)を行っています。こちらは到着口の手荷物受け渡し所か、搭乗待合室に置いてあるアンケートに答えると、抽選で合計200名様に松本の特産品がプレゼントされるもの。
皆さんも松本空港にお出掛けの際は、手荷物がなくても引渡し所にあるアンケートで応募してみてはいかがでしょうか?


さて、今週末からは先月の静岡松本便空の散歩K席編に引き続き、大井川の流れを見ながら、川根上空から伊那盆地上空へそして御岳・乗鞍・駒ヶ岳を眺めながら松本へと向かう「静岡松本便空の散歩"A"席編」をお届けします。お楽しみに。

富士山静岡空港の今! その491 静岡空港1月時刻表

2011-01-03 07:00:00 | 富士山静岡空港
年末年始の期間中は、たくさんのコメントをお寄せくださいまして、ありがとうございます。本日より普段のブログに戻りますが、昨年後半同様に週2~3回程度(もっと少なくなる時期もあるかもしれません)を目標に更新してまいります。そしてお寄せくださいましたコメントに即日ご返信できないこともございます。この点はご理解を賜りますようお願い申し上げます。

さて、静岡空港2011年1月の時刻表をお届けします。
定期便以外はチャーター便は元日の釜山1往復、FDAの臨時便が3往復です。

今後追加があるかもしれませんが、時刻表の上では静かな1ヵ月です。1月は昨年も搭乗率がかなり下がりましたので少々気がかりですが、FDAの松本新運賃もスタートしますので、ぜひたくさんの方が利用してほしいと思います。


そして残念なことをひとつ。小松線が11日より週末の金・土・日のみの運航となります。3月26日の路線廃止までの措置ですが、それまではぜひ3日間の運航が続いてくれたらと思います。


フライトとの関係はありませんが、未開通だった空港アクセス道路の一つである国道473号線バイパスの東名相良牧之原ICと西萩間IC間4kmが23日に開通します。(写真は東名相良牧之原ICに新設される交差点 場所>>>こちら


一部に一般道との併用区間もありますが、これで空港から御前崎までがバイパスで直結します。空港アクセスだけでなく生活・産業の面からも時短効果が生まれるでしょう。(写真は新設される東萩間IC付近の高架橋 場所>>>こちら


この道路は空港入口交差点手前の倉沢ICから国1バイパスの菊川ICまで延伸される予定です。調査費の予算も付いたという報道がありましたので、今後の進展に期待したいと思います。(写真は大寄IC 場所>>>こちら

富士山静岡空港の今! その490 2010静岡空港ベスト10 1位~3位

2011-01-01 07:00:00 | 富士山静岡空港
新年明けましておめでとうございます。2011年が皆さまにとってすばらしい一年になりますようお祈り申し上げます。
さて、昨年もたくさんの皆さまよりアクセスをいただき厚くお礼申し上げます。速報値ですが年間のアクセスは156,262IP(人)、492,783PV(ページビュー)となりました。今年も週末中心に1週間2~3回のペースで更新を続けてまいりますので、何卒よろしくおねがいいたします。また静岡空港と駅弁大会以外の、長期お休み中のカテゴリーも随時更新していきたいと思っています。

それでは昨年の静岡空港を振り返る年末企画「2010静岡空港ベスト10」。最終日の今日は1位から3位までのご紹介です。この「静岡空港ベスト10」は、当ブログのアクセス解析に基づき様々なデータをマッチさせ、結局最終的には私の独断で順位を決める企画です。何が「ベスト」なのかも定義はありません。ただこんなこともあったんだと思い出していただくだけで結構です。

■第3位 就航率大幅アップ

暫定開港時には霧の影響で、多くの欠航やダイバートを生みました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、この私一昨年の6月には両方とも経験いたしました。当時なら写真のような霧の日に飛行機が降りることは出来なかったはずです。ところが昨年はこんな日でも、欠航を生じることなく運航されるようになりました。


もちろんこれは一昨年8月の完全開港によるILS運用開始によるものです。昨年は運用後初めての春先や梅雨時の状況が心配されましたが、気象による欠航はごくわずかでした。


空港の気象条件はそう簡単には変えられないと思いますが、昨年の実績で行けば、ILS-1でも十分に対応できるのではないかと思います。交通機関は安全と安定が第一。今年も安定した運航に期待したいと思います。

■第2位 日本航空の撤退

丸裸にされて寂しいそうに並ぶ自動チェックイン機。こちらは昨年4月1日の静岡空港チェックインロビーです。静岡の空を初めて飛んだ日本航空が、就航10ヵ月目の昨年3月末で撤退しました。


撤退には様々な経緯があるので、ここでの論評は差し控えますが、事実として言えるのは、静岡に就航している航空会社が1社減ったことです。日航は会社もたいへん厳しい状況になっていますが、大手の会社だけに機材は豊富で今まで蓄積されたノウハウもあります。ANAと競争してJAL・ANAともに利用者にメリットがあるサービスを提供してほしかっただけに、撤退はたいへん心残りです。


その後、静岡福岡、静岡札幌の両線はFDAとの共同運航便になりましたが、昨年10月末から札幌便が共同運航から外れ、12月からはJMBの特典航空券交換対象からも外れました。私個人にとってはこれが「1位」といえるほど痛い出来事だったのですが、静岡空港と日本航空は今後どのような関係になっていくのか、今年も注目が集まりそうです。


■第1位 FDA3・4・5号機

第1位は文句なしに今年就航したFDAの3兄妹でしょう。以前は「1年に1機ずつ増やしていく」という話も聞いていたのですが、昨年1年間で一気に3機増えて5機体制になりました。写真は昨年最後に就航した5号機。


4号機はアメリカの航空会社から渡ってきました。ちょうど松本就航の頃に新色のアンケートを行っていましたので、長野県では4号機を「信州の翼」としてイメージしているようで、松本空港のパンフレットなどもこの4号機を使っています。


そして3号機は昨年一番の注目を浴びました。ブログ上でも一番の検索件数です。ピンクの電話、ピンクの服、ピンクのランドセルなどは想像ができましたが、さすがに「ピンクの飛行機」までは、私の頭が固くて対応できませんでした。


忘れていけないのは1・2号機です。こちらも日本に来てからまだ2年と経っていません。2号機青フジはちょっと調子が悪そうですが、重点整備で早く回復してほしいと思います。

今年のFDAは、この5機を使ってどのような展開をするのでしょうか?FDAの新展開に期待したいと思います。


さて、お届けしました「2010静岡空港ベスト10」いかがでしたでしょうか?多少は根拠があるものの、独断で順位を決めておりますので、皆さんが考える順位と異なるかもしれません。

今年は運用時間延長やエプロン拡張など施設面でもさらなる展開がありそうです。年末の2011年ベスト10にはどんな項目が並ぶのか・・・ぜひ嬉しい話題が並ぶことを祈りたいですね。



最後にこちらは昨年お世話になった飛行機たちです。今年はどんな飛行機と出会えますでしょうか?またその都度「空の散歩」でご紹介いたします。

本年も"大井川の風"をどうぞよろしくお願いいたします。
-nao-

富士山静岡空港の今! その489 2010静岡空港ベスト10 4位~6位

2010-12-31 07:00:00 | 富士山静岡空港
2010年もあと1日。昨夕(30日)に吉田IC付近で仕事をしている時に、ゴールドに輝く機体が静岡空港にゆっくりと降りていきました。久しぶりにANAゴールドを見ましたが、このゴールドを見ると「ラッキー」と思うのは私だけでしょうか。
さて、年末寒波で写真のふじっぴーも雪だるまに変身です。どうか皆さま暖かくしてお正月をお過ごしくださいね。

それでは今年の静岡空港を振り返る年末企画「2010静岡空港ベスト10」。今日は4位から6位までの紹介です。都合によりベスト3は新年最初の掲載になりますがお許しください。「静岡空港ベスト10」は、このブログのアクセス解析に基づき様々なデータをマッチさせ、結局最終的には私の独断で順位を決める企画です。何が「ベスト」なのかも定義はありません。ただこんなこともあったんだと思い出していただくだけで結構です。

■第6位■ 西側展望広場の閉鎖とエプロン増設工事

飛行機までの距離が近く「静岡空港名物」とも言われていた西側の展望広場が、エプロン拡張工事の開始に伴い11月28日で閉鎖されました。
私は開港前は石雲院(・・・しかなかったので)、開港以降はこの西側で写真を撮っていました。目の前をゆっくりと通過する飛行機、お手振りなど飛行機とのコミュニケーション、到着から出発までの作業が一望できる・・・など、飛行機と親しむのには絶好の場所でした。


ただ、時間帯によりスポットが混雑したり、FDAの機体が増えたりということで、小型機の駐機をお断りすることも多かったそうです。確かに定期便以外でも駐機してくれれば、着陸料・駐機料などの収入があるわけで、今後を考えると、エプロン拡張はいつかは行わなければならない仕事だったのかもしれません。空港の運用時間延長なども含めて、この事業が空港の発展につながるよう祈りたいと思います。


写真は自動車メーカー「スズキ」と提携しているフォルクスワーゲングループのビジネス機(A319)です。駐機していた別の空港から幹部を迎えに静岡空港へやってきました。


■第5位■ チャーター便新規路線17都市

今年も数多くのチャーター便がやってきましたね。便数は160便を超えました。特に中国からのチャーター便が急増し、中国南方・中国東方の両社が定期的に(連続)チャーター便を運航しました。


今年新たに就航した先は、国内線では「松本・出雲・松山・大分・種子島・奄美・宮古・石垣」の8都市、そして国際線では「花蓮・杭州・西安・長沙・武漢・バンコク・済州・釜山・ハバロフスク」の9都市です。このうち松本はその後「定期便」になりました。


中でも「ハバロフスク」と「バンコク」は、このブログの中でも注目されました。ロシア機が静岡に飛来するのはかなり先だと思っていたので、正直驚きました。


ただ、このチャーター便も日中間の政治的な影響で、10月以降はキャンセルがありちょっと尻つぼみ状態です。1ヵ月あたりの便数・旅客数も昨年を若干下回っています。これから春節に向けて、武漢の旅行社では静岡へのチャーター便(MU)ツアーの募集をしているようですので、昨年のペースまで復活できることを期待したいと思います。


■第4位■ 大型機続々飛来

こちらは、皆さんご存知A333(A330-300)の飛来です。夏の大韓航空定期便、秋の中国東方航空万博チャーター便、そして初冬のチャイナエアラインの修学旅行チャーター便(未撮影)です。


普段はA320やB737、そしてE170シリーズが主役の静岡空港。夏季ダイヤでアシアナが毎週金曜日に運航していたB767でさえ、大きさに驚いていましたが、さすがに300人クラスの旅客機が来ると圧巻です。


羽田成田などではおなじみの機体かと思いますが、地方空港だと国際線でそれだけの機体が来るのは滅多にないことです。私のブログのアクセス数もこの時はかなりUPしました。


またこのほかの大型機では、2年連続でエーデルワイス航空がチューリッヒチャーター便をA332で、日航がB767、タイ国際航空はA300-600をバンコクへのチャーター便で運航しました。

以上、ベスト10の4位から6位までをご紹介しました。


■ごあいさつ■
本年もこの「大井川の風」をご覧くださいましてありがとうございました。また来年も引き続きこのブログにお越しくださいますようお願い申し上げます。それでは皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。

富士山静岡空港の今! その488 2010静岡空港ベスト10 7位~10位

2010-12-30 07:00:00 | 富士山静岡空港
2010年もあとわずか。ここで今年の静岡空港を振り返る年末企画「2010静岡空港ベスト10」を3日間に分けてお届けします。都合により年を跨いでの掲載になりますがお許しください。
さて「静岡空港ベスト10」は、このブログのアクセス解析に基づき様々なデータをマッチさせ、結局最終的には私の独断で順位を決める企画です。何が「ベスト」なのかも定義はありません。ただこんなこともあったんだと思い出していただくだけで結構です。

では、まず昨年の順位のおさらいをいたします。


昨年は開港年でしたので、ランキングに入りきらないほどの出来事がありました。


こちらは今年のノミネートの根拠となる「ブログへの訪問者数推移」。もちろん検索サイト自体が巡回閲覧している場合も含まれるので、必ずしも人数ではないのですが、平均して毎週3,000人弱の皆さまにお越しいただきました。
その中でグラフが飛びぬけている週には何かと話題の出来事がありましたが、このブログを基準にすると偏りも出てきますので、掲載されていない話題を含め順位は独断で付けさせていただきます。

それでは、今日は10位から7位までをご紹介します。

■第10位■ 松本への路線開設

FDAの静岡松本線が10月31日に開設されました。静岡空港の国内就航先では札幌・福岡・沖縄・小松・熊本・鹿児島に次いで7先目。今のところ冬季限定の来年3月までの運航です。昨日までお届けした「空の散歩」でも述べましたが、県中西部からは陸上交通との所要時間対比でメリットがありますので、ぜひ4月以降も継続してほしいと思います。(個人的にはビジネスで使えますので・・・どうか残してください・・・祈)
※小松線は来年3月で運航休止となりますので、同時に松本線も運休すると、就航先は5先となってしまいます。

■第9位■ FDA就航1周年

「静岡の翼」から「信州の翼」に、そして「愛知の翼」にとFDAは1年半で2機4都市8便から5機8都市26便を運航するまでになりました。特に今年一年間はその拡大の速さに驚かされました。そしてモデルプレーンをはじめ数々のオフィシャルグッズも登場しましたね。私もいくつか購入いたしました。来年はどんなドリームが生まれるのでしょうか。今から楽しみです。

■第8位■ ソウル線絶好調

昨年のインフルエンザ流行時には「運休」などもあった静岡ソウル線。大韓航空・アシアナ航空が仲良く毎日1便ずつ運航しています。特に今年に入ってからは利用者が急増。計算すると平均して月2,000人程度増えています。


この利用者増加でアシアナ航空は3月から10月までの間、毎週金曜日にB767を投入。このB767が静岡空港定期便の中で最大の機体となりました。


こちらは開港時からの国内線全体の平均搭乗率とソウル線各社の平均搭乗率。ソウル線は昨年に比べて、推移するレンジが10%程度上がっています。
(泣・・・2日と日本を空けられない私としては今のところ搭乗予定がありません・・・国際線での「空の散歩」はしばらくお預けです・・・)

■第7位■ アクセスバスの変遷

県内に住んで空港まで車で行ける場合には特段問題はありませんが、逆に他の地域から静岡に到着した場合には、公共の交通機関は必須です。その静岡空港のバス路線がこの1年で大きく変わりました。まずは3月末で河口湖線が廃止となり、夏からは浜松駅からの直行バスが出来たかわりに東名のBSに止まっていく西インター経由のバスが廃止、そして全体の運行本数も利用者数に応じて整理されました。


またバスの出発時刻が必ずしも飛行機の到着時刻とリンクしていないためFDAは2月から島田駅との間で無料バスを運行。その後、西部方面のアクセス改善のため掛川駅との間でも専用車を使った無料送迎バスの運航を開始しました。
私も地方空港を利用する場合にはバスのお世話になるのですが、このバスについては、出掛ける人も来る人も便利なアクセス手段であってほしいと思います。

明日は大晦日。「2010静岡空港ベスト10」は第4位から6位までをお届けします。

富士山静岡空港の今! その487 FDA静岡松本便右側K席 空の散歩 大井川の源流を飛ぶ その7

2010-12-29 07:00:00 | 富士山静岡空港
FDA静岡松本便「空の散歩」の7日目です。
地上が近づいてくると、右窓には松本平広域公園総合球技場(アルウィン)が見えます。2万人収容可能なすばらしい球技用スタジアム、球技場としては国内でもかなり大きな規模ではないでしょうか。


そして離陸から約35分。3号機桃フジは信州まつもと空港に着陸しました。


到着するとまず松本で降機するお客さまが案内されます。そのまま札幌まで行くお客さまはこの後で一旦飛行機を降りて、搭乗待合室で出発を待ちます。


私はここで降りますので、そのまま階段へ。信州の栗菓子はおいしいですね。


手荷物受取所は静岡空港より広い感じがします。


手荷物を受け取って外に出ました。定刻より5分早発で20分早着でした。
ビラミッド型の屋根が特徴の信州まつもと空港。塗装工事でしょうか?ターミナル全体に足場が組まれています。


ちょっと寒くなりましたので、再びターミナル内に移動です。願いを書いた短冊は、福岡便に乗せて大宰府天満宮まで届けられます。受験生の皆さんは風邪などひかないようにがんばってください。

さて7回に分けてお届けした静岡松本便「空の散歩」K席編はいかがでしたでしょうか?あいにく一番の見どころが雲で覆われていましたので、「空の散歩の満足指数」は50%のフライトでした。しかし自宅を8時に出て9時半前に松本に到着しているというスピード。「昨日はどこに泊まったんだろう?」と思ってしまう程です。ただ今のところ冬季限定と言われているこの路線。お得な料金設定(往復9,900円など)も出来ましたので、今後もぜひ継続してほしいと思います。
そして、この続編となるA席編は1月以降にお届けいたします。

富士山静岡空港の今! その486 FDA静岡松本便右側K席 空の散歩 大井川の源流を飛ぶ その6

2010-12-28 07:00:00 | 富士山静岡空港
FDA静岡松本便「空の散歩」の6日目です。
3号機は岡谷と塩尻の間にある塩尻(塩嶺)峠の上を越えました。この峠は分水嶺で、峠の手前までの川は、最後に太平洋まで流れるのですが、この峠の北側の川は日本海へと流れていきます。写真は長野道みどり湖SA付近でしょうか。


離陸から25分弱、いよいよ松本の街が見えてきました。篠ノ井線の南松本駅付近でしょうか。ここでベルト着用サインが点灯、静岡を離陸してベルト着用サインが消えてからの巡航時間は17-8分です。
飛行機は一度松本空港を飛び越えて、大糸線の穂高駅付近でUターンして着陸します。


ここからはフイルムカメラでの撮影となります。3号機は松本市に編入された旧四賀村の上空にやってきました。このあたりから北アルプスから流れてくる風を受けて、機体が揺れ始めます。頑張れ桃フジ!


安曇野市の大王わさび農園の上空で左にぐるっと旋回します。お天気がよければ、ここから槍ヶ岳をはじめとする北アルプスの山々が見えるのですが、この日はあいにく雪雲に覆われています。



3号機はゆっくりと安曇野の上空を下りていきます。写真は安曇野市(旧三郷村)の三郷小学校付近です。


梓川を越えていきます。


松本電鉄新村駅上空です。滑走路までは3kmを切りました。静岡空港で言えば東名高速を越えた辺りでしょうか。この高さですと走る車の色もわかります。
さて、明日はいよいよ松本空港に着陸します。<つづく>

富士山静岡空港の今! その485 エプロン拡張工事その2

2010-12-27 07:00:00 | 富士山静岡空港
今日はFDA静岡松本便「空の散歩」をお休みして、空港西側で工事が進む「新展望広場」の様子をお伝えします。写真の様にすでに"あずまや"や時計台、照明などが移設され展望台としては出来上がっているように見えます。


展望台までのアプローチも舗装されています。ILSの向こう側、雪をいただく奥大井の山々が見えますが、残念ながらこの位置だと飛行機に絡みません。


展望台の周囲には、上りのスロープがぐるっと取り付けられています。


気温5度、寒風の中を5号機が荒天の小松に向けて出発です。
就航してから2ヵ月、今のところ私は5号機に縁がありませんが、来年はぜひ1度は搭乗してみたいと思います。

明日は静岡松本便の「空の散歩」に戻ります。

富士山静岡空港の今! その484 FDA静岡松本便右側K席 空の散歩 大井川の源流を飛ぶ その5

2010-12-26 07:00:00 | 富士山静岡空港
FDA静岡松本便「空の散歩」の5日目です。
雲に覆われた南アルプスの山々。残念ながら今回のフライトでは大井川源流の山々はご紹介できませんでした。唯一こちらの稜線だけが雲から顔を出しました。場所の特定が難しいのですが、聖岳-赤石岳-荒川岳のあたりだと思います。


信州に入り、富士山もだいぶ遠くなりました。


離陸から19分。ちょうどパワースポットで有名な分杭峠の上空あたりを飛行しています。


分杭峠は真下なので見えませんが、K席からは長野山梨の県境にある仙丈ヶ岳を望むことができます。


かすかに見えるのは伊那市(旧長谷村)の市野瀬地区です。中央の道路は浜松起点(途中未開通)の秋葉街道国道152号線です。


続いて見えるのは伊那市(旧高遠町)の高遠湖です。湖の近くにある高遠城址は桜の名所です。


視線を上げると茅野市街から蓼科高原までが見渡せます。


離陸から20分余り、天竜川の源、諏訪湖が見えてきました。


最大ズームで見えるのは、諏訪湖のほとり下諏訪の街です。そろそろ松本が近づいてきましたが、早さと景色のすばらしさで配られたボトル缶はまだ一口飲んだだけです。いよいよ松本空港へのアプローチ、あと2日間このシリーズは続きます。

富士山静岡空港の今! その483 FDA静岡松本便右側K席 空の散歩 大井川の源流を飛ぶ その4

2010-12-25 07:00:00 | 富士山静岡空港
FDA静岡松本便「空の散歩」の4日目です。
静岡市葵区を縦断しながら松本に向かって飛ぶFDA3号機。「ご搭乗ありがとうございます」「どもども」などとやっているうちに、窓の外には井川ダムと井川湖が見えてきました。離陸してから13分です。


井川湖の東岸、高い山の頂上が白くなっています。


こちらは拡大写真。勘行峰にある静岡市唯一のスキー場「リバウェル井川」です。周りの山には雪がありませんので、こちらは人工雪でしょうか。オープンは12月29日です。


視線を上げると向こうには富士山が見えます。いよいよ大井川の源に近づいてきました。


画面中央、青薙山へと続く稜線と、画面左の畑薙山との間を大井川は流れています。
しかし、画面左側の南アルプスの上に乗っている雲がちょっと気がかりです。


視線を下げるとそこには大井川を堰きとめた畑薙第1ダムと畑薙湖が見えます。この畑薙第1ダムから上流の約30km、静岡県の先端ともいえる部分は、面積およそ24,400ha、山手線の内側面積の4-5倍に相当する日本一の社有地です。(特種東海製紙井川社有林>>こちら


離陸から16分、気になっていた雲はすっぽりと南アルプス3000メートル級の山々を包み込んでいます。せっかくこれから大井川源流の山々をご紹介しようと思っておりましたが、これではどうしようもありません。

離陸から17分、FDA3号機は静岡県を抜けて信州長野県に入りました。<つづく>