9月20日(日)、この日は、午後に淡路島に資料収集に行きました。10月に発表予定している、阿波・淡路の泊園書院の門人に関わる研究のためです。
最初に南あわじ市榎列掃守の榮福寺に行きました。
ここは何度か訪問している真言宗の寺院ですが、岡田鴨里の一族の墓があることで有名です。
さらに整備が進んで、雑木や藪も取り払われたので、隣の池がはっきり見えていました。驚きました。
寺院では岡崎正信住職が待っていてくださって、ここで約束して集まっていただいた倉内一夫さま、津田章光さまともいろいろ話をしながら、資料を見せて頂きました。写真を撮影する時だけマスクもとっていただきました。
今回ここには岡崎住職の祖父にあたる「岡崎密乗」師のことを調査に来たのです。密乗が泊園書院の卒業し、その後に早稲田大学に入学したことを知ったのです。
密乗師の書いた扁額が飾られていました。「無尽蔵」と読みます。喜寿の書です。雅号は松濤です。
現在、ここには「金光明最勝王経」に説かれている「八臂弁財天」が祀られています。たいへん美しい弁財天でした。八本の手には、宝珠や武器を持っています。弁才天の「才」の字が「財」に通じることから財宝神としての性格をもつようになり、「弁財天」と書かれることが多くなり、勝運守護の神様として武家から庶民にいたるまで広く信仰を集めていたそうです。
淡路島は神仏習合の信仰が盛んで、寺院で、期間限定で弁財天も祀るのだそうです。弁財天の前には鏡が飾られていますが、鏡が飾られるのは通常は神社です。
お寺は90分ほどで失礼させていただき、その後は30分ほど離れた洲本の淡路歴史史料館と市立図書館をはしごして、資料を探しました。淡路市立図書館は初めて訪問しましたが、もと鐘紡のレンガ造りのレトロな建物で、公園の一部になっていました。
目的とする資料はだいたい収集できたので、帰りました。4連休中だったせいか、観光客が大勢来ていて、道路は少し渋滞しました。
猛暑がようやく終わり、人々も快適に動ける気候になって、研究にも力が入ります。でもコロナ禍は解決してはいませんから、マスクを着けながらの調査でした。
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