リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

彼がヒモになる日

2007-02-04 12:26:12 | 日記
うちは浪費家の家系だ。
祖父は新しいもの好きで、給料が出ると貯金をおろしてテレビを買ったり他の新しい家電を買ったり、書棚を埋め尽くすほどの百科事典や文学全集、図鑑集を買い揃えたり、「これから1ヶ月、家族9人どうやって暮らしていくのよ?!」と絶望したことが祖母には何度もあったそうだ。
その血はしっかり長男に受け継がれ、父もときどき「こんなの買う人いるの?」というような変なものを買っている。しばし取付工事が必要だったりするデカイものを…。たとえば、最近めっきり聞かなくなった24時間風呂。あれは確かに便利だったけれど、ヘドロみたいな湯垢がタンクの中にギッシリ。汚らしかった。私が運転免許を取ったときには何を勘違いしたのかヤクザか県会議員が乗るような黒塗りのデカイ車を買ってくれて、それを何度かこすって叱られた私は今ではすっかりペーパードライバーになってしまった。それから「リカコはクラシックが好きだよな」とある日突然買ってくれたMDクラシック全集(定価50万円)、スミマセン私はクラシックと言ってもマニア系路線を走っているので全集はまだ開梱していません。ていうか、MDプレーヤーとうとう買わなかったし。それから、住みもしない遠くの分譲地に土地を買って家を建てたし、3人暮らし(父、母、祖母)なのに車は6台あるし(もちろん、トラウマのヤクザ車もまだあります)。

あ、親父ここのブログに写真載せてるんだっけ。あまり悪口言うもんじゃないな。


新しい物好きは別段悪いことではないと思う。でも、2人の浪費癖の何がそんなに決定的にマズイのかと言うと、それは家族に全く相談しないで買ってしまうことだ。この血はしっかりと2人の息子たち(つまり私の弟たち)にも受け継がれていて、彼らもそれは自覚しているはずだが、ときどき同じ轍を踏んでは「俺、またやっちまったよ~」と後悔している。

で、祖母と母が繰り返し私に言ってきたことがこれだ。
「専業主婦にならずに働き続けなさい。経済的に自立していれば、男が少々ちゃらんぽらんでも上手くつきあっていけるから。」

たとえば母は、ずっと前から夫の金遣いに文句するのをやめている。「生活費だけ払ってくれれば、あとは自分の給料で何とかします」というスタンスは自立した女としてアッパレで、コリャ私はいつまで経っても真似できないなぁと思う(彼女は公務員なのです)。
ま、そんな母でも家を建て直すときに夫の貯金が200万ちょっとしかないことを知ってさすがにブチキレたそうだ。

で、私である。私は、ああいう祖父や父や弟を見てきて基本的に男を信じていない。でも自分にもしっかりその血が流れていて、金にはだらしない(でも他人にそれを律せられるのはゴメンだ)。そんなわけで、うちでも「生活費は出し合うけど、あとは各自好きに遣うなり貯めるなりしろ」という方針でやっている。こういうシステムは子どもができた時点で崩壊するだろうが、そんなことはまだまだ先のことだからイイや。
本来財布のひもをキツーク締めるはずの私がちゃらんぽらんなので、生活費は彼が管理している。私が毎月払うお金に自分の分を足して、家賃、光熱費、通信費、食費、週に1度の外食費、連休のレジャー費をまかない、ときどき服も買ってくれる。実際、生活費だけじゃ足りないらしいけれど、「生活費値上げ!」とか言われると面倒臭いので私も気づかないフリをしている。

で、月初めになると「さっさと金払え」ウルサク言うのだ。私が何日かかけてタンスのなかを引っかき回したりコンビニATMに飛んで行ったりして金を用意すると、このときばかり
「正座しろ、三つ指つけ!」
と私をかしこまらせ、私が献上たてまつった諭吉をぴらぴらと数えて
「ヘッ。ま、このくらいで勘弁してやろう」
と、黒財布にしまう。
この瞬間が、彼曰く「ヒモになったみたいで超気分イイ」らしい。

今月はもう3日間も「金払え」ウルサク言われ続けている。それをはぐらかして昨日は飲みに行ってしまった。ま、そろそろ折れてやろっかな。

それって愛じゃないだろ。

2007-02-03 13:07:09 | 日記
雇用契約上、私は残業手当をもらえないことになっているので、今年は「定時退社する」という雇用側から見たらケシカラン抱負を密かに打ち立てて仕事に臨んでいる。
でも、この1ヶ月に定時に帰れた日は1日もないんだよね。

じつはちょっと前から考えていることがある。仕事が終わったあとにスクールに通いたいのだ。ネットスクールや通信教育なら今までにもやったことがあるけれど、教室に通って、見て、交流して、体得する、というお稽古事はやっぱりだらだらと残業していたらできないのだ。
今、念頭にあるスクールは、週に一度19:00からレッスンがあり、念頭にある教室の場所は職場のある駅から電車で1時間20分。17時半きっかりに仕事を終えて2分で着替えて5分で駅まで飛んでいったとしても、毎回遅刻を免れないだろう。もっと職場の近くで楽しそうな習い事を探せばいいのに、イナカだからなかなかこれぞ!というものがみつからない。これは然るべき時を待って、妊産婦の時間外労働の制限とか変形労働時間制の適用みたいなのをフルに活用しないと、私にお稽古事なんて無理なのかもしれない。(それ使い方が間違ってますけど。)

というような話を彼にしたら、
「なに、また習い事するの?」
と露骨に嫌な顔をされた。
そうなのだ。私は要領が悪いから、家事と仕事と習い事の三権分立ができずにてんてこ舞い。時間の余裕がなくていつも「キーッ!!」とヒステリーを起こしていたのだ。

「キミさ、あの習い事を卒業したあと、羽のばしてたじゃん。何の役にも立たない小説たくさん読んで、DVD借りまくって、昔のトレンディドラマに泣いて、テレビドラマ全部チェックして、仕事帰りにいろんなところで食べ歩きして、くだらない趣味のために大枚はたいて旅行して…。そういうキミが好きだったよ。なんかさ、のびのびとして、余裕があって、人生楽しんでるなぁって。キミが幸せそうだから僕はうれしかったよ。」

なんと!愛の告白をされてしまった。
いやーん!思わずうるうるってきちゃったじゃないのよ!

「…本当にそう思ってた?私は堕落したと思ってたのに。」

「ま、自分よりももっともっとダメな奴がここにいるよ、と思ったらものすごく気が楽になった。キミがしっかりしてるとサ、僕は追いつめられるんだよね。」



あーあ。愛は錯覚だったのね。愛なんてものは存在しないのね。
結局はダメ人間同士の足の引っぱり合いなんだナ。

寝かせてやれよ。

2007-02-01 08:20:03 | 日記
昨日は彼に見せたいものがいくつかあった。

リ「ジャーン!!」

   終点まで行って取り返してきたカバン

リ「ジャーン!!」

   カバンの中に無事入っていた『知の編集工学』

リ「ジャジャーン!!」

   駅ビルで買ってきた、新しい手袋

これに対して彼の反応は冷たく「そうか、よかったね」と言われただけだった。で、夫婦の対話はこれで終わるわけではなく、

彼「あのさ、12:30になったら肩揉んでくれない?」
リ「嫌です。今日こそは12時前に寝ます。」
彼「じゃあ、11:45から12:00まで。」
リ「それって、今じゃん。」

という、彼の利益/私の損失を生む方向に進んでいくのであった。なんだよ、こんなことなら話しかけるんじゃなかった、ふざけんなー、と悪態を吐きながら肩と背中を押し、今朝目覚めたときには野口英世を1枚握りしめていた。


で、今朝の電車の中。
隣の席に男と女が座っていて「仕事がつまらない」という内容の話をしているようだった。とりあえず朝の電車なんて皆寝ていて静かだから、イヤでも2人の会話が聞こえてきた。
男「そんなこと言ってもさ、どこの会社も同じようなものだと思うよ。」
女「ふーん。」
男「俺の会社はさ、俺の仕事は、ナントカカントカなことをやっててペチャクチャ
  ペチャクチャなんだけどさ、それで…(以下略)」
女「ふーん。」
男「転職したいと思っているならさ、…(以下略)」
女「ふーん。」
男「もう、いろんなところで面接受けてるの?」
女「うーん、まだだけど。」
男「俺はすごく現実的なことを言うけど、今の会社にいるのがいちばんいいと思う
  よ。」
女「ふーん。」
男「ま、甘いこと言ってそそのかす輩が最近多いけどね。」
女「ふーん。」

なんか、女、自分で「仕事つまんない」とか話を振ったわりにはヤル気ねぇな。

男「ま、他人に自分をアピールするってことは多く経験した方がいいから、面接
  だけでも受けたいなら受ければいいし、…(以下略)」
女「ふーん。」
男「べつに、ウソとか言う必要はないんだよ。背伸びもしなくていいし。ありの
  ままの自分を伝えて、相手に良い印象を与えられれば…(以下略)」
女「ふーん、…眠くなっちゃった」
男「でもやっぱりさ、今いる場所でどのように周りに影響を与えて良くしていく
  かを考える方が、全く新しいところに飛び込むのよりも労力が少ないと思う
  けど。この前なんかさ…(以下略)」
女「ふーん。」
男「それでさ…(以下略)」
女「ふーん、…あのね、眠くなっちゃったから寝かせてくれない?」
男「あ、ごめんな。それじゃ、寝よう。」

これだけいろんなアドバイスをしてるのに、女が唯一述べた意見が「寝させろ」じゃ、男は立場ないですね。でも、私も朝からそんな説教じみた自慢話とか聞きたくないから、静かに寝させてほしかった。
ま、というわけで、男は完敗ってことで。