リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

キツネの話をしながら、ふと「彼女はいまどうしてるんだろ」と思う

2007-12-25 18:36:36 | 日記
しばらく「皇八」に捧げる夜を送っていたため、最近の日本の動向にまったく無頓着だったが、昨日なにげなくテレビをつけてみてほんとうに驚いた。

ネットニュースを引っ張ってきてここで問いたいのだけれど、

 神奈川県警の現職警視が関与した疑いのある有限会社「神世界(しんせかい)」による霊感商法事件で、詐欺容疑で強制捜査を受けるきっかけとなったサロンを運営する有限会社「E2(イー・スクエア)」の杉本明枝社長(44)が23日、取材に応じ、「だまそうという気持ちでやっているのではない」と釈明した。同県警警視については、「会計を手伝ってもらった。謝礼として月数万から十数万円、振り込みや手渡しでこれまで240万円ほど渡した」と説明した。
 杉本氏は、東京都港区のマンション20階にある「びびっととうきょう・青山サロン」で会見した。この部屋は同県警の前警備課長吉田澄雄警視(51)が連帯保証人になっている。(以下略)



これってつまり、
「神世界」=「E2」=「びびっととうきょう」

と判断していいのだろうか。というか、そう解釈しろってことよね、この書き方。


びびっととうきょう、私知ってるし。
ちょっと前にしつこく誘われたことあるし。


今の職場に入社したとき、同じ日に中途入社した人たちの中にAさんという女性がいた。非常勤看護師の彼女と事務職の私は、別々のオリエンテーションを受けて別々の職場に配置されたけれど、食堂や更衣室や新入社員健診なんかで度々顔を合わせていた。
後姿がシャンとしていて、スタイルがよく、肌がつるつるで、いつも明るい表情をしている美人だった。
入社して1ヶ月足らずの頃って、新しい環境になかなか慣れなくて、鳴っている電話に出られなかったり、毎朝吐き気に襲われていたり、私はちょっとこの職場には合わないかなぁ…などと弱気になりかけている時期でもあった。だから、楽しそうに仕事をしている彼女が本当にうらやましかった。

そんな私を見かねて、Aさんがヒーリングを薦めてくれた。

先輩にキツクあたられてかなり落ち込んでいたときに、絶妙のタイミングで彼女が現われ、空いていた会議室に鍵をかけて10分間のヒーリングをやってくれた。

「なにか、温かいものを感じなかった?」

「? 感じなかったけど…?」

「リカコさんの体はすごく冷えてた。でも、これを何回か続けてみると、冷えが治ると思うんだ。」

「そうなの?」

「それから、おうちの庭にお稲荷さんを祀ってない?」

ちょっとうさんくさい。でも、
「祀ってる。」

「そこ、荒れちゃってるでしょ。きれいにした方がいいと思うよ。家族関係でなにか問題をかかえているみたいだったから。」

めちゃめちゃ心当たりがあった。
弟のお嫁さんのことで、私の実家がかなりごたごたしている時期だった。

ま、その辺にいる人に「あなたは冷え症ですか?」とか「家庭問題かかえてませんか?」とか聞いて見れば、3人に2人の確率でヒットするだろうとは思いますが。


この10分間おためしヒーリングの効果は翌朝表れた。
休日だというのに早朝に気持ちよく目が覚め、しかも、筋金入りの便秘でコーラックジャンキーであるこの私に、するんっ!とお通じがあったのだ。
便器をのぞきこんでしばし呆然としたあと、油揚げを買って実家に直行しましたね。

お稲荷さんの祠は、祖父が死んでから誰も手入れをしていなかったので、とてつもなく荒れていた。
というか、祖父がちゃらんぽらんだったので、生前からずっと荒れていたと言ったほうがいい。

まず、土台の石が平らでなかったので、地震か、台風かのせいで祠は斜め45度くらい傾いていた。祠の中には枯葉がつまっていて、外に陶器の狐が5体も転げているじゃないか。
2体がひび割れて、セロテープでくっつけられていた。
祖父が比較的新しい2体を買ってきたらしい。
あともう1体は、狐にしては妙にトカゲチックな尻尾をしているな…と思っていたら、塗料がはげてあまりそれとはわからなくなっていたけれど、これはどうみてもドラゴンボールZの「セル」のキーホルダーだった。

じいちゃん…、セル祀ってんのかよ。


割れた狐をどうするか、そして長年神として祀られていた「セル」をどうするのか私には判断しかねたので、うちの祠には相変わらず狐が5体(正確には4体+セル)いるのだけれど、2週間に一度、あるいは2ヶ月に三度くらいのペースで祠をきれいにして油揚げを供えることを、私は1年半続けた。
そうしたら、しばらく行方不明になっていた弟がひょっこり帰ってきてそれまで親不孝だったことを詫びるという事件があった。

そうすると、月に2回帰ってくる長女よりも長男の方が大事になってしまい、ウチの親がまたちやほやと甘やかし始めたので、シャクなのでお参りをやめてやった。


ま、そんな話は今はどうでもいいのだ。

10分間おためしヒーリングのあと、私は「びびっととうきょう」の名刺を渡され、お店に行ってみようよとAさんから執拗に誘われた。
私はこういうときかなり慎重派で、何か新しいものに飛び込むときは四季報から2ちゃんねるまで綿密にリサーチするのだけれど、「びびっととうきょう」についての情報がほとんど見つからなかった。唯一見つけた情報が、「びびっととうきょう」のトップである女性が、以前は占い師だったこと。それを知っただけで、なんかアヤシイなぁ…と腰が引けてきた。
それに、Aさんは私に会うたびに超自然的な力について熱心に語り、「ヒーリングした水を飲んだ子どものアレルギーが治ったの」とか「ヒーリングしたお米しか食べてないのに、ぜんぜん栄養が偏ってないのよ」とかいう話を聞かされるので、ある日イイカゲンいやになって、興味がないことを携帯メールで伝えた。
と言っても、私は結構まじめで律儀な性格で、このご時勢にネットで情報開示をしていない企業は信用力がないとか、人に対するヒーリングはまだ信じられるけれど、物に対するヒーリングは新興宗教っぽいとか、そもそも「ヒーリングする」という語法が間違っていて本来は「ヒールする(heal=癒す)」と言うべきだとか、自分がおかしいと感じることを箇条書きにして携帯メールを書き、当時ドコモの携帯は200字しか文字を受け取れなかったので何通にも分けて送りつけたら、3通目くらいで

「もういいから。もうリカコさんは誘わないから、クレームメールやめて。」

とキレられて(笑)、Aさんとの関係は終わった。

昨日のニュースで、最初占い師だったけどヒーラーに転向しそして新興宗教まがいのことまでやっていたあの女社長のまったく悪びれる様子もなくインタビューに応じている姿を見て、Aさんの態度と全く同じだなぁ…と思わずにいられなかった。

Aさん、半年くらいで退職してしまったけれど、今どうしているのだろう。

「他の病院で布教活動してるんじゃない?脈がないと思ったらその度に転職してサ」
と夫は言う。きっとそうだろうな。

皇帝に捧げる夕べ

2007-12-22 23:50:32 | 日記
カルト的人気映画だと聞いたので、『皇帝のいない八月』というDVDを借りてきて観た。

自衛隊クーデター物は、ラブコメしか理解できない私には難解すぎ、当初から夫には「キミには無理だ」と断言されていた。
『亡国のイージス』も、映画を見て原作を読んでもう一度映画を見て、ようやく半分理解できたかな?というくらいだ。

そんなわけで、話を理解する努力は措いといて、俳優の若き日の姿を楽しもう!と思って観ることにした。


第一夜。
最初に出てくるオジサンが釣りバカの「スーさん」だということに気づいた後、眠りに落ちる。
(それまでは岡田真澄かと思ってた)

第二夜。
高橋悦史という俳優がえらくカッコイイなぁと思いながら眠りに落ちる。

第三夜。
吉永小百合を拝見し、彼女にまとわりつく山本圭という俳優はあまり冴えた顔をしていないなぁ…と思いながら眠りに落ちる。

第四夜。
そういえば渡瀬恒彦が主演なのにどうして出てこないんだ?と思い、夫に聞く。
今夜こそ渡瀬恒彦を見るんだ!と目標を掲げたが、渥美清が寅さんと思われる人物役で出てきたところで眠りに落ちる。

第五夜。
今度こそ渡瀬恒彦を見るんだ!と息巻いて、ようやく公約を果たし、大満足してプレステを切り、眠りに落ちる。

第六夜。
そういえば、どんな俳優が出てくるか?ということばかり気にして話の流れがつかめていなかったので、もう一度最初から見ようとするが、若い男がちょこまかしているあたりで眠りに落ちる。

第七夜。
小休止。
(オマエは毎晩休止してるだろっ!て声が聞こえそう…)

第八夜。
こんがりと日焼けした渡瀬恒彦の背中を堪能。
何度も繰り返してそこだけ見る。
やっぱいいですわー、渡瀬。

第九夜。
イイカゲン、さっさとDVDを返さなければならない…。
明日の夜に通して観ることに決め、睡眠をとる。

第十夜。
ようやく全編見終わる。
『亡国のイージス』によく似てるんだなぁ、福井晴敏もこういう映画好きなんだろうなぁ。と思う。
DVDを速攻返却する。

第十一夜。
映画の感想を夫と話し合う。
「ところで、山崎努ってどこに出てきたの?」
「えっ?気づかなかったの?」
「チョイ役?」
「かなり重要な役だったけど。」
「あぁ、あのちょこまかしてた若い男?」
「ちがうよ。あれは風間杜夫。」
「っえ~!!」
「山崎努は、傷だらけで連れてこられた人だよ。」
「あぁ!あの人ね!」(←でも顔はあんまよく覚えてない)

「でもさ、あの傷だらけの人って、どこからポッと沸いて出たの?なんで傷だらけだったの?」
と聞いたら、絶句されてしまいました。
「…。キミはいったい、何を見てたわけ?」
「え?」

どうやら物語の核心部分を理解していなかった模様。
でもDVD返しちゃったし。
風間杜夫が昔超カッコよかったことを知っただけでも、収穫はあったと思うことにする。
小説も探してみよう。

イナカの同窓会と、10年越しの恋

2007-12-21 18:37:33 | 日記
同窓会でときめくってことが本当にあるんだなぁ、と先日思った。

中学高校は女子校だったし、大学の同窓会なんて会う度に組み合わせが変わってて自給自足的総スワップ状態で薄汚れた感じだし(私は盲腸みたいにピンッとはみ出て誰からも相手にされなかったからなおさらムカつくんだケド)、昔のつながりなんて全く当てにしていなかった。

で、先日、小学校の同窓会に出た。
場所は「ひろさと」というメシ屋。父に聞くと「イナカくさいけど、一応お昼時は混雑している」らしい。というわけで、唯一今も連絡をとり続けているYちゃんの車に乗せてもらって行ってみる。車を止めながら「たしかに、すごいところだねぇ…」という感想がつい出てしまった。
そのメシ屋はほったて小屋みたいなところで、お座敷の窓は木枠だし、土間に石油ストーブなんか置いてあるし、酔っ払ったケンジが柱につかまって板の間からのりだして「すいませーん」と厨房を覗くときに建物がミシミシミシッとスゴイ音を立ててワヮヮ私たち家屋倒壊で下敷き!?なんていちいちビクビクするような、昭和臭のただよう店だった。そして、ビールを飲み過ぎてちょっとお手洗いへ…となると、ガラガラッと引き戸を開けて外に出て、お~寒いッ!なんて震えながら厠に行くのだ。

私は6年生の春に県外に引っ越してしまったので、2年前の同窓会で会えなかった子たちとは実に20年ぶりの再会だった。26人しかいない学年だったのでひとりひとりの名前は今でもちゃんと覚えているけれど、目の前の顔と昔の記憶があまりに一致しないので、しばらく驚きと喜びに酔いしれていた。

N君は5年生の夏に転入してきた。だから、私とは半年くらいしかクラスメートではなくて、話をしたことも数えるほどしかなかった。だから当然、最初は誰だかわからなかったけど、昔の面影がいい感じに残って、寡黙そうだけどイイ男に変身していた。

でも、ずっと地元に住んでいる人のつながりっていうのは暖かいものですね。N君の伯母さんが私の父と同級生だったそうで、「リカコちゃんのお父さんは今度○○中学校に赴任したんだってね」とか「リカコちゃんの弟が駅伝に出てたよ」とか、N君の家では私のことが度々話題にのぼっていたのだそうだ。なんせ私も弟も父の名前から一字もらっているので、何かあるとすぐ親子だとわかるらしい。悪いことはできませんね…。

夕方6時から始まった飲み会が、のんべえ組が11時頃乱入したことによって最高に盛り上がって、「担任呼ぼうぜ」ということになった(遅い)。こういうときにメシ屋のピンク電話の下でひん曲がってる電話帳に担任のI先生の親の名前が出てるんだから、イナカってすごい。それで本当に電話をかけてしまって、本当に担任が駆けつけてくれたんだから、なおさらスゴイぞウチの同窓会。

このとき私はガラガラッと引き戸を開けて厠に行ったのだが、用を足して戻るときにN君が出てきた。狭い通路なので「あ、ごめん」なんて体を脇に寄せてすれ違うときに「ケータイ番号交換しようよ」と言われた。


ここ、ときめき第一波。


「あ、いいよ。でもケータイかばんの中に入れてるから、あっちに戻ったらね」とはぐらかして座敷に戻ろうとすると、「電話とかメールとかで連絡とって、これからはもっと話そうよ。東京でも会おうよ」と。腕をつかまれた。


ここ、ときめき第二波です。


まったくね、コイツどういうつもりなんだろ。私が既婚ってことは既に発表してあるし、だいいちN君は幹事のSちゃんと小学校の頃から好き同士で、中学高校でつきあってたけど受験のために自然消滅して、2年前の同窓会で連絡を取り合ったことがきっかけで10年ぶりに再燃してそのうち結婚するんだとか散々からかわれてる真っ最中じゃないか。
その後も「ひろさと」が看板になって外に出たときに「2次会行くよね?」と念を押され


ここ、ときめき第三波。


2次会の途中でとうとう母がキレて「さっさと帰ってきなさーい!!」と電話をよこして私が中座するときに、Sちゃんのすぐ近くに座っているにもかかわらず「メール、書くから」と耳打ちされ


ここ、ときめき第四波。


おかげで「あのNの奴はいったいどういうつもりなんだ」と、妙に浮き足立った心境で週末の残りを過ごしてしまった。(←イケナイ既婚者)

いやー、同窓会でときめくってことが本当にあるんだなぁ。


でも、N君から届いたメールは至ってフレンドリーで、何度かやりとりをするうちに「一緒に日商簿記2級を受けよう!」という話になっている。

しかし、なぜ簿記!?
というか、まったくの脈ナシだったのでひとまず安堵、ですが。
それとも、小学校社会でも私は盲腸みたいにピンッと蚊帳の外か!と憤るべきでしょうか。