2年くらい前から私が「好き!」と公言してはばからないRさんには、よろしからぬウワサがある。
メイド喫茶によく通っているらしい、というか「帰っている」らしい。
この前も「Rは前は結婚指輪をはめていたけど、あるときパタッとしなくなった」という話を聞いたので、「なぜですか?」とわざわざ電話をかけて聞いた。Rさんは「なぜそんなことをだしぬけにリカコさんに聞かれなきゃならないんだ僕は!?」と狼狽していたけれど、理由をこころよくおしえてくれた。
そんなワケで、今回も仕事中につかまえて、だしぬけに聞いてみた。
Rさんはやっぱり狼狽しながらも、「そんなに頻繁に行ってるわけではないですが」と犯行(笑)を認めた。
R「あ。誤解されてるかもしれないから言っとくけど、メイド喫茶は風俗じゃないからね。」
リ「…それは、わかりますけど~。」
なんでも横浜にあるそのメイド喫茶は「正当派」でそれほどオタクっぽくなく、女性も気軽に行ける場所らしい。しかも、女性がそのナントカ言うパフェセットを注文するとメイド服がついてきて、それに着替えてチェキで写真を撮ってくれるそうなのだ。
な、なんだとぉ~?!?
R「リカコさんも興味があったら、ご案内しますよ」
リ「えっ(汗)…ていうか、あ、はい。じゃ、そのうち…。」
…という話を友だちにした。
その晩、彼女が旦那さんにその話をしたら、旦那さんが異様に盛り上がって「そのメイド喫茶がどこにあるのか聞け!メイド服を着た君を見てみたい!」と言ったそうな。
(あ~、妻に制服着せて萌えてくれる旦那さん、うらやましい~)
で、彼女から「Rさんに場所を聞いてよ」とメールがきた。
と言うわけで、Rさんに聞いた。
R「駅を出てすぐなんだけど、行けばわかるから案内しますよ」
…って、店の名前をおしえてくれればgoogleで調べるのに。
リ「じゃ、連れてってください、今度一緒に午後休とりましょう」
R「ホントに行く?」
と、Rさんが手帳を取り出す仕草をみせたので、途端に腰が引けて「あ、それじゃ」と退散してきた。
じつは、メイド服を試着させてくれるところは珍しいらしく、このメイド喫茶はネットですぐ特定できた。
ここだ。
そんなわけで、友だちに報告。
友「ありがと。今度ダンナと見学してくるよ。リカコもRさんと一緒に行っておいでよ。」
リ「あぁ、行ってくるさ。」(←少々投げやり)
友「ただ、リカコの職場は上層部がすぐ物事を誇張してねじ曲げちゃったりする傾向があるからさ…、みんなに話すときは気をつけなね。」(←彼女は元同僚なのです)
リ「うん。なんとなくわかる…。「Rさんとリカコさんがメイド喫茶見学に行った」という何でもない出来事を「Rさんがリカコにメイドの格好をさせていやらしいことをした」みたいに言うんでしょ、理事長あたりが。」
友「そうそう、理事長が(笑)」
というわけで、こうなったら本当にメイドデビューしてやろうじゃないか。大好きなRさんとチェキ撮ってもらおうじゃないか。それでもって、Rとリカコはデキているというウワサをガンガン流してもらおうじゃないか!エイエイオー!!(もうヤケクソ)
…ふぅ。