リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

逆インパクト とは何か

2007-05-16 18:52:48 | 日記
「リカコさんって、オジサンにモテるでしょう?」

「…。はい、実はモテてます。」

「そうだろうなぁ。わかるよ。」

「どうしてですか?」

「だって全身、隙だらけだもん。」

「え?!隙っ?!私のどこに隙があるんですか?」

「例えば…、ブラウスのボタンをいつもいちばん上までしてるトコ。」

「えっ?みんなしてるんじゃないの?」

「あのさ、もっと周りを見てごらんよ。リカコさんだけだよ。」

「Tさんは、いつも見てるんですか?女の子の胸元。」

「はい、見てます。」

「そーいう人に見られるのがイヤだからボタンかけてるんです。でも、これって隙なんですか?」

「うーん、隙って言うか、逆インパクトと言った方がいいかもね。」


今日び、こんな女の子がいるんだ!っていう、逆インパクトをオジサマ方に与えているらしい、私。でもそれって、「最近の若いもんは…」と毒づく感情の対極にあるものではないか。
自分がオジサマ方にモテる理由がものすごくよくわかった。ついでに、同世代から見向きもされない理由もわかった。あんまりうれしくないけど、今さら誰にモテても大してうれしくないので、この逆インパクト路線は継続していくことにする。

「もしかして、私もリカコさんのオジサマカテゴリーに入れられてるんですか?」

「はい。思いっきり入れてますけど。」


キスしていいですか

2007-05-11 20:32:44 | 日記
「あの、リカコさん。質問なんですが。」

「はい?」

「キスしていいですか」

「…」

「…ってキスの前に聞くのはやっぱりサイテーなんですか?」

「サイテーです!!」



というか、キスしていいですかのあとに間を置くTさん、そっちの方がサイテーです。
めちゃくちゃドキドキしました。職場ですよ、ここ。

「いいじゃないですか。普通に「ええ、いいわよ♪」って言えば。」

「違うんですよ。「いいわよ♪」って言って待たなきゃならないのは間抜けだし、興ザメです。」

「でも、事前に相手が聞いてくれれば「あ、ちょっと待って。お化粧直してくるわ」とか、そういう準備ができるじゃないですか。」

「どこの世界にキスの前に化粧を直す女がいるんですか。」

「直したくないんですか?至近距離から見られてるのに。」

「キスの間は目を閉じてます。」

「私は開いてますけど。」

「じゃあ、これからは閉じてください。」

「でもですよ、こっちとしてはその瞬間にすべてが終わるかもしれないし、キスひとつに、ときとして社会人生命まで賭けることになるんですよ。それよりは、最初に許可をもらった方がずっと気がラクなんですけど。」

「その逃げの姿勢がカッコ悪いんです。背負ってくださいよ、リスク。」

「男にリスク背負わせても、ムードがほしいんだ。ヒドイよなー女って。」


で、会話が終わった。
黙って考えていたら、≪突然のキス≫というシチュエーションを考えるにあたって、私とTさんが異なる条件を前提としていることに気がついた。すなわち、私が考えているのは≪2、3回のデートを経て、そろそろキスしてくれるんじゃないかしら?となんとなく予感している≫状況であり、対するTさんはおそらく≪職場や学校や道端などに好きな女の子がいて、「ああカワイイなぁ」と思っている≫程度の状況を想定しているのだろう。たしかに、彼女の気持ちを知らずにいきなりキスするのは、かなりリスキーだし乱暴だし、ときに犯罪になるだろう。そこでリスク背負えとはさすがの私でも言わないよ、Tさん。

でもこんなキスの話を蒸し返したらそれこそ「キスしたい」と言ってるみたいなので、やめます。


<註>
この会話が始まる前に、2人の仕事中の雑談メールで「思い出のチュウ」の話で盛り上がっていて、私が「やっぱ、突然キスされるのって心に残りますよね」とかなんとか書いたのです。それがTさんの「キスしていいですかって聞くのは…」発言に至るのであって、あの発言に他意はなかったはずだと当方は認識しております。

お題に回答する

2007-05-09 19:24:55 | 日記
今日は話の軌道をどう間違えたのか、恋愛と結婚は違うという話から発展して「恋愛は心でする、結婚は頭でする」「状況には惚れるけど人には惚れない」とか我ながら名言!と思えるせりふがポンポン出たと思って調子にノッてたら


「いちど、リカコさんの失恋話を聞いてみたい」

とTさんが言った。

「は?失恋ですか?」

「ええ。恋が終わった話。」

「フッた話ですか、それともフラレた話?」

「うーん、できればフラレた方が聞きたい」

「私、そんなにたくさん恋愛経験があるわけじゃないので、お話しするほどの出来事はありません」

「またまたそんなことを。今のご主人が唯一の男性ってわけじゃないでしょ。」


「…、あの、やっぱムリです。話せません。」

「じゃ、やっぱりあるんだ、失恋したこと。メール楽しみにしてますよ。」

「…」

というわけでパソコンに向かったけれど、全く仕事が手につかない。頭の中は記憶を高速スキャンしていて、適度にカマトトで、純情っぽくて、自分のイメージをコワさない程度のソフトなおつきあいの別れの場面を思い返してみた。しかし、

やっぱりそんな失恋話ないよ!

な、なんて非道なんだキミは…みたいな思い出しか出てこなかった。

カマトト路線、早速行き詰っている。悔しい。

そんなわけで、他部署で働いているS子にメールを書いて聞いてみた。

その返事。
「でましたねー!Tさんのセクハラ☆
 ま、がんばって思いだして下さいョ!」

だめだ。全く参考にならない。←最初から参考にしようと思ってないけど。
そんなわけで、自分の記憶の奥底にずっと封印していた、あのつらかった出来事をとうとう暴露してしまうことにした。

詳細はここには書かないけれど、1年間つきあった人に自分から別れを告げたにもかかわらず、その後5年ものあいだ引きずり続けたことがあった。
数年前だが、実家を建て直すときに自分の部屋の物を捨てたのだが、当時の日記が出てきて、読み返してみると当時自分が完全に心を病んでいたことが分かった。それなのに、読んでいるうちに今でも彼のことが好きで好きでたまらなく、心が過去に戻っていきそうだった。怖くなって日記をびりびり破いて焼いてしまった。

その心の系譜を、たまらなく暗い気持ちになりながら、半日かかってメールにしたためた(←仕事しろよ)。書きあげたメールを読み返すとさらに気が滅入ってきて、送信ボタンをクリックすると、よろよろと立ち上がって

「Tさん、気分が悪いので外の空気にあたってきます」

と席を外してしまった。
そして30分後(←仕事しろ)席に戻ったら、案の定、部屋の空気が死ぬほど重くなっていた。

「もうちょっと軽いノリでくるかと思っていたら、…私が聞いてはいけないような内容でしたね。」

「いいんです。初めて他人に話せたので、なんだか気持ちに区切りをつけられました」

「このメールを読んで、リカコさんが今のリカコさんである理由が、分かったような気がしました。」

そして、Tさんからメールが来た。

重い話に対して、なんと返信しようか、
途中まで書きかけたメールを破棄すること、2回・・・。
私が聞いてよい話題だったか、ふと、不安になったりも
しましたが、あえて、気軽に返信させてもらうなら、
それでもよく別れを決心して、断ち切りましたね、という点かな。
どんな方であったか、それは私にはわかりませんが、
そう決心した以上、誤りはなかったはずです。
少々時間を要したかもしれませんが。




しかし、そのあとS子ほか多方面から

「どうしてそんな話をTさんにしてるワケ?」

「そんなプライベートな話をアンタから引き出せるなんて、それってTさんの才能?それともアンタがどうかしちゃったの?」

など、お叱りをいただいています。

自分はカマトトだと思った朝。

2007-05-02 22:33:27 | 日記
昨日までTさんと車の話をしていた。
家族が増えるにつれて好きな車を買えなくなっていく寂しさとか、中古車買い取り業者に売った車の行方とか、中東の人々が好みそうな車種や車の色とか、週末のドライブとか、車庫入れとか…。
ごくふつうの車の話だった。
そして私は定時に仕事を終え、帰宅した。

夜、Tさんは残業がてら私にメールを送ってくれていたのだが、私がそのメールを開いたのは当然だけど次の日の朝。



モニターに燦然と映し出されたそのメッセージ。

「リカコさんちも早く車を買いましょう!車の中はキュウクツだけど、なかなか燃えるものです」

って…、そんなメールを朝っぱらから読ませられるこっちの身にもなってくれ…。

だけど、こっちも徹夜明けでハイになっていたので「おはようございます」に続けて暴走してやった。

「車って、外から丸見えなのに、どうやってするんですか?」

「それはですね、人のいないところに行くんですよ」

む、朝からこんな会話をしても全然動じないんだこの人。

「人のいないところって、たとえば山奥とかですか?」

「ま、そこまで行かなくても、どこか遠くかな。」

「遠くの土地であれば、覗かれちゃってもいいんですか?」

「うーん、べつに車の中で必ずヤる必要もないんですよ。車を降りて、どこかに入ればいいワケだし」

「それって、ご休憩ってやつですか?」

「もしかしてリカコさんはそういう経験がないの?」

「私、今まで、車を持っているカレシなんていなかったんです、っていうか、カレシ自体そんなにたくさんいたわけじゃないし…。ふーん、デートでドライブって、運転しながらおしゃべりするだけじゃないんですね」

って、どうよ?今日びこんな昭和生まれの女が存在するのかね。
でも、ものすごく純情ぶってTさんを煙に巻くのがなかなか楽しいことに気づいてしまったので、今後はそういう路線で行こう!と思ってしまったのである。