リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

クソガキとクソ親

2016-06-18 00:50:45 | 日記
先日、嫌だったけれど太郎の授業参観に行ってきました。


入学式の1週間後にも授業参観日があって、

「ふ~む…、なんであいつ(太郎)は授業中にふらふらと歩きまわってんだ?!」

と思いながら見てて、そのあとの保護者懇談会で自己紹介するときに恥ずかしかったこと…。



あれから2ヶ月。
どれくらい学校生活に慣れたんだろう?と思ったら、


いやに机周りがすっきりとしている…??





太郎の持ち物はすべて「落とし物」として先生のデスクの後ろに積まれていました。


体育着袋。

給食袋。

したじき。

こくごのノート。

あんた!ざぶとん(防災ずきん)落としてどうすんの?

いざというときかぶれないじゃん!!


それに、落ちてたからって没収している先生も先生。リスク意識なさすぎない?
地震のときうちの子だけ頭打って死んでたら、防災ずきんを没収してた先生は責任を問われるんじゃないですか?


だいたい、落とし物って何よ?
床に落ちてたものはすべて落とし物なんですか?
拾って、名前が書いてあれば、すぐその人に返せばいいじゃん。
名前が書いてなくて誰のかわからないのが「落とし物」じゃないの?




ま、そんな話はよいとして、

今回の保護者懇談会の話題は、先月あった運動会のことでした。
私はとにかく、あんなにたくさんの子どもたちをまとめて運動会ができている組織力に超感動していたので、取り立てて発言もしなかったけど、



おまえモンスターか?



ってくらい要望言う親、いました。

なぜうちの子がリレーの選手に選ばれなかったんだ、
リレーの選手はどうやって選んでるんだ、とかね。



そんなの全員走らせてタイム測って決めるに決まってるでしょ。
お前の子どもはのろいから選ばれなかったんでしょ。


あと、

「勝ち負けにこだわりすぎていると思うんです。
自分は白組だから赤組のことを応援しない、
赤組ががんばっていても無視。
そういう態度ってどうなんですか?
運動会ってそういうものじゃないでしょう?
そこんとこ、ちゃんと指導してくださらないと。」



とか、すごく優等生っぽいことを言う親。

じゃぁ、あなたは小学校1年生のときにそういうことがわかっていたんですか?

そんな達観した出木杉くんだったんですかあなたは?




私ははっきりと覚えてます。



「赤負けろ!」

「赤転べ!」


こんな野次ばかりみんなで飛ばして、先生に叱られた5年生の秋を。

運動会って勝ち負けがすべてだと思ってました。

自分の組が負けて、弟の組が優勝していた年なんて、うちに帰って弟をボコってましたよ。



だいたいさ、学校全体でちゃんと指導をしてるんですよ。

「僕たち私たちは、スポーツマン精神に則り、正々堂々と闘うことを誓います」

という選手宣誓をさせるのもそうだし、

校長先生が「運動会でいちばんたいせつなことは」とお話をしていたし、

そのあとの、朝一番目の種目が応援団の「エール交換」だったりした。


そこんとこ全部そっちにのけといて、

自分のバカ娘が


「私白組だもん、赤なんか応援しない」


とか言ったことに対して、先生とか学校を糾弾するの、おかしくない?

お前がバカ娘にちゃんと言って聞かせろよって話でしょ?



だいたい、勝ち負けにこだわらない子どもなんて、気持ち悪くない?

一生懸命やらなくなっちゃうんじゃないかって、そっちの方が心配になるよ。



「負けたっていいじゃないか、楽しい時間を過ごせたんだから」
と気持ちを切り替えるテクニックは、25歳くらいになるまでになんとなく体得できればいいんだよ。

っつーか、普通にいるしね、ただのゲームとか飲み会の席での議論にものすごくムキになる大人がそこらじゅうに。





ま、太郎みたいなダメな子を見て、


「親の顔が見たい」


とか皆思ってると思うんだけど、
私がそのダメ親で、
授業参観に行くの恥ずかしかったけど、

授業参観に行くと、そこらじゅうにいっぱいダメ親クソ親いるから、
ちょっと安心しました。

ヒメアノ~ル

2016-06-16 14:19:02 | 日記
やたら評判がいいみたいなので、「ヒメアノ~ル」という映画を観にいってきました。


前の晩に思い立った私の、ヒメアノ~ルについての知識↓

・マンガが原作。
・サイコパスの話らしいぞ。
・殺人行為に性的興奮を覚える人らしい。
・V6の森田君が悪い人(でもV6の森田君のことをそもそも知らない)

以上。

そんな知識のみで観にいって、少々混乱して帰ってきました。





まず、映画の出来についてですが、いやもうこれは、

今年の邦画ベスト級
きちゃったョーーーーーーー!!!



でした。すばらしかったです。
こわくて、
残酷で、
それでいて、行き所のなさが苦しくて、
悲しくて、
観終わって映画館を出ると世界が少し違うように見えました。

何日も何日もひきずりました。


主演の濱田岳くんと、V6森田君の演技がものすごいというのはもう言うまでもないので敢えて述べませんが、私はムロツヨシさんの演技が好きでした!


というか、ムロツヨシさん、初めて知りました。

観たことを後悔するようなトラウマ映画ですが、ムロツヨシさんの存在を知ったことだけでも、この映画を観て本当に良かったと思えました。


ムロツヨシさんは濱田岳くんの仕事の先輩で、困った君キャラなのですが、ムロツヨシさんの演技は無表情に徹していて、「この人もしかしたらめちゃくちゃヤバイ人なんじゃないか?!」という不気味さを醸し出していて、原作を知らない私はハラハラしていました。


さて、映画を観て混乱した理由ですが、
森田君(俳優名森田、役名も森田、いいのか?!?!)がサイコパス(良心の呵責や罪悪感という感情が欠落していて、平気で反社会的行動に出る人)であることはなんとなくわかるし、人を殺すことが性的快楽だと感じてそうな描写もないわけじゃなかったです。
でも、この映画に出てくるサイコパスって、森田君だけじゃないよね??

というか、この映画を見て、過去の回想シーンもたくさんあって、この殺人鬼の森田君は最初からも途中からもサイコパスなんかではなく、むしろ被害者じゃん?と思えてきました。
過去のある時点のある出来事をきっかけにふっ切れてしまっただけの人を、果たしてサイコパスって呼んでいいの?違くない?
サイコパスって、もっと生まれながらの病的な精神状態を指すんじゃない?
殺人まで犯さなくても、平気で人を傷つけるサイコパスは、この社会のそこらじゅうにいる。うちの職場にもいるよ、いい年した大人のくせに、うつ病になるまで新人いじめて、何とも思ってないのが。


ちょっと気を抜いて見ていると、この映画って、昔洋画でよくあったパニックホラーと何が違うの?って感じてしまうかもしれないけれど、この映画には、見過ごしてはいけない現代社会の病理みたいなものに気づかされる瞬間がたくさんちりばめられていました。