ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter II : From Hobbiton to the Woody End (2)

2004-11-27 01:06:37 | Tolkien・HoME
今日は,トールキンさんの書いていたものが,ついに「続ホビットの冒険」でなくなった,貴重な瞬間を見る事ができましたよ。

‥フロドが「蹄の音が聞こえる」と言います。ビンゴは「すぐに隠れた方がいい」と言い,オドとフロドは道の下の穴へ,ビンゴは指輪で姿を隠します。近づいてきたのは白い馬でした。鞍の上には何やら塊のような,灰色の服を着た小さな男が座っています。彼は頭をフードで覆い,目だけ出していました。
馬がビンゴの所に来ると,その男はくんくん臭いを嗅ぎます。彼は突然笑い出し,ビンゴの名を呼んでフードを投げ捨てます。それはガンダルフでした。(この当時ガンダルフは小さかったんですね)彼は隠れていたオドとフロドを呼び出しました。ビンゴも姿を現しました。
どうして自分達の居場所がわかったの?と聞くビンゴに,ガンダルフは,魔法を使ったんじゃなくて,丘の上から見ていたんだよ,と言います。

なんと,これが黒の乗り手の最初のアイディアだったんですね~。「臭いを嗅ぐ」という行為は,ガンダルフオリジナル(笑)だったんですね。

ところが,ここで,トールキンさんを思わぬアイディアの嵐が襲ったようです。前の章で,「話が勝手に意図しない方へ動き出した」というのは実はこの事だったんですよ。
そして原稿の「白い馬」は,突然「黒い馬」に書き換えられました。「灰色の服」は「黒い服」に,「目だけ出していた」は「顔を全て覆っていた」に変わります。

さあついに「脱ホビットの冒険」となりました。次はかなり進んだ長い原稿が出てきます。

Three's Company and Four's More
(クリストファー氏は,Four's Moreの意味はよくわからないと言ってます)
(ビンゴの誕生日パーティの後)オドとフロドがビンゴを待っています。オドは「ビンゴが食器棚にでも閉じ込められてなければいいけど」と言います。「心配する事はないだろう。」とフロド。
そこへ突然,笑い声が。何とビンゴは指輪で姿を隠していたのでした。そして彼は2人に「準備はできたか?」と尋ねます。「マーマデュークの所の所に寄って行くんだよね」とオド。でも「まず寝るのにいい場所を探そう」(やっぱピピンだ(笑))しかしフロドは,「夜のうちに少しでも進んでおこうよ。星の下を歩くのは楽しそうだ」するとビンゴは「フロドに1票」と言い,彼らは出発します。

そして彼らは緑丘陵を抜けてシャイアの南部に出て,ビンゴは農家の灯りに手を振り,途中で質素な食事を摂り,また歩き出し(オド気が向かない様子(笑))東街道から出て末つ森(おお,今度はWoody Endになってます!)バック郷へ向かいます。‥

それにしても,ビンゴはやっぱしコミックキャラですね。それに対してこの時点で既にフロドが1番賢そう。さて主人公はいつ,どうしてフロドに変わるんでしょうかね? ‥‥とは言っても,このまましばらくビンゴ主人公で続くようですので,様子を見ましょう。

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