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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Shahnameh : 9 Saiawosh(2)

2010-12-07 23:27:27 | Kindle
AfrasiyabはMubid(占い師)を呼んで今後の対策を相談。すると占い師は、Kai Kawousとその息子は邪悪な運命をっもたらすと言います。さすがのAfrasiyabも今回は彼らの忠告を聞き入れる事にしました。

Afrasiyabは弟Gersiwazを通して、こんなメッセージを送ってきます。
「世界はSilimと勇敢なTur、そして不正に殺されたIrijの時から争いが耐えない。しかし、その事はもう忘れよう。同盟を組み、国境に平和をもたらそうではないか。」(あ~そんな事ありましたね)

しかしこれを読んだSaiawoshは、にわかにAfrasiyabの言葉は信じられず、Rostamにどうすべきか相談します。Rostamは、Gersiwazを宴に招こうと提案。7日間もてなして考える事にしました。そしてその案は実行されました。そして8日目の朝、GersiwazはSaiawoshの前に出て、に回答を迫ります。Saiawoshは、すぐに信用する事はできないので、まずはAfrasiyabと血の誓いを立てた100人の兵士を人質として送って欲しいと要求します。

これを聞いたAfrasiyab、選ばれた兵を差し出すのは心配、さりとて、要求を飲まないと邪悪な運命が自分を襲う、と、悩みます。しかし、結局仕方なく兵を差し出して、撤退します。

一方、残ったRostamとSaiawoshは、Kai Kawousの方はどんな対処を望んでいたのか、気になります。もし皇帝がリベンジを望んでいたのなら、この対応はまずいです。そこでRostamが王宮に上がり、事の説明を。すると案の定皇帝は平和に収まった事に対して激怒。挙げ句、Saiawoshは赤ん坊かとなじり、人質を皆殺しにし、もう1回Afrasiyabと戦って来いと命じます。

しかしRostamは「そのような意地の悪い事を言ってはなりません。あなたの息子であるSaiawoshは、Afrasiyabとの約束を破る事はできません。」これを聞いて、ようやく皇帝の怒りは鎮まりましたが、ToosをSaiawoshの所へ送ると言います。するとRostamは怒って帰ってしまいます。しかし皇帝はToosをSaiawoshの所へ遣いに送ります。

この話がSaiawoshに伝わると、彼はどうすべきか迷い、BahramとZenguehに相談します。そして、「王の命に従えば邪悪な行いとなり、従わなければ王に殺される、となれば、Afrasiyabに人質を返し、私は隠れよう。」

Saiawoshはこれを手紙にして、ZenguehをAfrasiyabの所へ遣いに出します。この手紙にはAfrasiyabも困って、Piranという、Rostamと同族のPehlivaの人物に相談します。するとPiranは「これは正しい行いです。この王子を我らが宮殿に招き、我らの王女を与え、陛下の息子としてはどうでしょう? さすれば彼はやがてイランの王座に就き、両国の憎しみは愛に変わるでしょう。」

この知らせを受け取ったSaiawosh、これは良い知らせと思い、受諾する事にします。Kai Kawousは嘆きますが、おとなしくしてます。

暫くして、SaiawoshはTuranに入りました。Piranが出迎え、歓迎一色。Afrasiyabも、Saiawoshの強さと美貌を気に入り、世界を分けていた時代は終わったと宣言。
Saiawoshはしばらくそこで過ごし、Piranの娘を妻にもらいます、が、PiranはさらにSaiawoshに、Afrasiyabの娘を頂くよう勧めます。するとAfrasiyabも喜んで、娘Ferangisとの結婚を許可。国を1つ与えますが、その国に出発するSaiawoshとの別れすら惜しい様子。

(Saiawoshという人は、目上の人を立てるのが大変上手なのでしょうね。それはそれで、良い事だわ)

国をもらったSaiawoshは、Gangdisという町を建設します。それは美しい町で、人々は球技を楽しむ事ができ、皆この上なく幸せでした。しかし、予言者達は、この町が彼の不幸を招くと予言します。

それから何年かは平和に過ぎましたが、Afrasiyabの弟Gersiwazがこの扱いに嫉妬します。ある時GersiwazはAfrasiyabに自分をSaiawoshの国に遣わすよう頼みます。SaiawoshはGersiwazを大歓迎して、祝宴を開き、贈り物をたくさん渡します。ところが、Gersiwazは帰宅すると、兄に、Saiawoshはもう昔のSaiawoshでない、つけ上がり、イランへの帰属を考えている、と、うそを奏上。Afrasiyabはにわかに弟の言葉を信じられない様子。しかし、もう1回彼を遣いに出し、今度はSaiawoshと妻である自分の娘に会いに来るようメッセージを託します。すると今度はGersiwazは、Saiawoshに、Afrasiyabが大変怒っている、と、これまた嘘を伝え、自分1人返すよう持ちかけます。

そしてGersiwazはAfrasiyabのもとに戻り、今度はAfrasiyabが攻めてくる、Saiawoshに早く逃げるよう伝えます。SaiawoshはAfrasiyabに忠誠を尽くしていましたが、もはやこれまでと思い、妻Ferangisに自分に万が一の事があった場合の行動を伝え、自分の馬に、息子Kai Khosrauが復讐に立ち上がる日まで待てと伝えて放します。

そしていよいよAfrasiyabとSaiawoshの関係は険悪になります。Ferangisは父に謁見を求め「Saiawoshを殺せば父上はご自身の敵となります。やがてKaianidesから復讐の手が上がる事でしょう。手遅れにならぬうちに、私の言う事をお聞き下さい!」と嘆願しますが、父は、「これ以上わしを困らせるでない。何故そなたが事の正しさを判断できるのじゃ」…と言って、娘を地下牢に入れてしまいます。

そしていよいよ戦いになります。Gersiwazの軍勢は、ついにSaiawoshを捕らえ、髪を引っ張って人気のない場所に引きずって行って、Gersiwazが剣でSaiawoshの胸を突き刺し、首を切ります。ところがその時、強力な嵐が起こります。Ferangisの嘆きの声がAfrasiyabにまで聞こえました。

AfrasiyabはFerangisも殺してしまえと言いますが、その時Piranが待ったをかけます。「王はご自分のお子さまにお手をかける気ですか!これ以上無実の者を殺してはなりません。もしFerangisにお目にかかりたくないとおっしゃるなら、私が娘として手元に置き、悲しみを癒しましょう」王はこれを承諾。

PiranはFerangisを山奥に連れて行きました。Afrasiyabはその後愛するSaiawoshを殺す事を承認した事をずっと後悔しました。

#Afrasiyab、意外といい人だったんだね
それにしても、Ferdowsiさんのストーリーテラーとしての才能が素晴らしいですね。いろいろ手を変え品を変え、この先どうなるんだろう?と、ついつい続きをどんどん読みたくなります。


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