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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter XIV : Return to Hobbiton (3)

2005-04-25 23:06:56 | Tolkien・HoME
私はあまり真面目な原作読者とは言えないので,正式版との細かい違いを正確に指摘できないのですが,それでも(誰が見ても)この版と正式版とで,はっきりと違うのは,ビルボがお誕生日パーティで消えた後,ガンダルフと会うのは,「袋小路屋敷を出てから,お山(the Hill)の下」,しかも「ゲートがある」んですよ。(だから結構袋小路屋敷から離れている事に注目)

ただ,そこでの会話の内容は,正式版に少しずつ近づいていると思います。ビルボがここで,指輪を所有し続ける事は,引き伸ばされるような感じ,"I feel all thin - sort of stretched",を説明するのに,"like string that won't quite go round a parcel""butter that is scraped over too much bread"についてですが,正式版と比べてみよう―正式版では,"string~"の方がなくなっています。(どうも見覚えのないフレーズだと思ったんですよね。よかった,記憶が正しくて。)

そして,自分は捨てる事はできない,でも欲しくない,‥というくだりに続きます。

‥おっと,また正式版と明らかに違う箇所発見。
ビルボは,指輪とその他書類を封筒に入れて,Lofer(袋小路屋敷に残したドワーフ)に渡した,と言います。するとガンダルフは,いつものように鍵はかけないで来たんじゃろな?と尋ねます。(ガンダルフは,ビンゴ以外の誰かが,指輪を見つける事を警戒してます)2人は,ビンゴが誰より先に,パーティをこっそり抜けて,袋小路屋敷に入ってくれる事を祈ってます。

でも,ビルボは,ビンゴは自分が指輪を持っている事を知っている,うすいす感じているだろうから(詳しい事は知らないだろうけど)きっとわかってくれるだろうと,期待してます。彼は私の跡取りだし。。

ガンダルフが,「彼は寂しがるじゃろ?」と言うとビルボは,確かに彼は寂しがるだろう,―盛大な葬式をやらしてあげられないのが残念だ,トゥック翁の時に皆が楽しんだような‥‥

おいおい,ビルボ‥‥

そしてビルボは"The Roads goes ever on and on ...",の一節を歌うと,ガンダルフにさよならをして,ドワーフ達と一緒にゲートを後にします。ガンダルフは少しそこにいて,その後慌てて,お山を登ります。

ガンダルフが,ビルボがまた指輪をポケットに持っていると指摘するのは,あまりにも有名なシーンですが,この時はまだ,思い付いてなかったんですね。‥ていうか,指輪が持ち主に与える影響についての説明が,ま~だまだ,正式版には全然程遠いよと,クリストファーさんは言ってます。

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