ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Hobbit CD : A Turning Point

2004-11-30 22:42:15 | Tolkien・Hobbit
***LOTR既読もしくは映画鑑賞済み前提です。***
私は先にホビットの冒険を読みましたので,LOTRの話の内容は知らなかったワケで,初めてこの章を読んだ時,へっ,これがあの有名な指輪?と,おそるおそる周りに確かめたほどです。(周りも知らなかった(汗))
で,この章に出てくる「ヘンなヤツ」が,あんなに最後までついてくるとはもちろん思ってもいませんでした。私は最初に読んだ時,マジで,アイツは,ハリポタに出てくるルーピン先生のペット?「グリンデロー(水魔)」という生物に違いないと思いました。(笑)(だって身体的特徴とか似てるんだもの(爆))

実はこの章は,ご存知の方も多いと思いますが,LOTRの出版後に,LOTRと矛盾しないよう改訂されてしまったんですよ。最初はどのようなお話だったか,知りたいですね。(HoMEのどっかに載ってないんでしょうかね?→読んでるくせに横着な私(爆))

Chapter 5: Riddles In the Dark
さて。。ビルボは気が付くと,真っ暗闇の中にいました。見える物と言えば,岩盤の床だけ。彼は何か指輪のような物が転がっているのを感じて,何も考えずにポケットに突っ込みます。
ビルボはトロルの蔵から持ってきた短剣(=つらぬき丸。この時点でまだ名前を付けてない)の事を思い出します。(ゴブリンが近くにいると青白く光るという性質はここで紹介されるんですね!)彼は地下の湖のような所にやってきました。

湖の中のぬるぬるした島の上に,ある生物がいました。彼の名前はゴラム。実は彼はゴブリン達にも恐れられる存在でした。彼はビルボに気付き,そっと近づいてきます。そして突然ビルボの傍に出てきます。ビルボは驚いて短剣(つらぬき丸)を取り出します。彼が短剣を見てちょっと礼儀正しくなったので,ビルボは外へ出る道を尋ねます。するとその生物は,なぞなぞをしようと言います。

そしてお互いになぞなぞを出し合いますが,私にはビルボの問題の方が難しく感じました。ゴラムの問題は,答えが,「山」「風」「闇」「時間」「魚」,と,彼の生活に密着したものばかりなんですね。(笑)
最初に読んだ時,ゴラムが時々ふるさとの穴とかおばあちゃんとかを思い出しているのをもっと注意深く読んでいたら,彼が「グリンデロー」ではあり得ない事がわかっていたはずですね。(汗)
最後にビルボが,正解が「指輪」になる問題を偶然出し,それにゴラムが答えられない,というのは,何とも皮肉。まるでビルボ,ゴラムと指輪の関係を象徴するかのようです。

最後の問題に答えられなかったゴラムは,いよいよ怒り出します。
ゴラムは(まだ指輪が自分の住処にあると思っていて)指輪を取りに行きます。しかし見つける事ができず,ビルボに盗まれたと思って戻ってきます。ビルボはこの時偶然指輪をはめてしまいますが,彼はここで,この指輪の機能を発見します。どうもゴラムには彼の姿が見えてないようなのです。

そこでビルボはゴラムについていく事にしました。ゴラムはやがて知らず知らずのうちに,出口の近くまでビルボを「案内」します。ビルボはこの時,ゴラムが危険な生物で自分の命が危ないと知りながら,憐れな奴と思って,殺さなかったんですね。

ビルボは最後にゴラムを飛び越え,逃げ出そうとしますが,そこでゴブリン達はビルボの「影」(影は消えないのね(笑))を発見。急いでドアを閉めようとしますが,間一髪でビルボは脱出に成功します。この時,ドアに挟まって,チョッキの真鍮のボタンを全部飛ばしてしまいました。(この事件のせいで,このボタンは有名になりますね)

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