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ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME9 IX : The Scouring of the Shire (6)

2007-06-19 23:47:02 | Tolkien・HoME
<下書き>
(続き)外にいたごろつき達が,さらにドアを叩き,窓を壊すので,フロドは(今捕まえたごろつきに)「お前がリーダーだな,皆を止めろ。でないと,償いを払って頂く事になるぞ!」ごろつきは外の仲間に「帰れ,さっさと行け,シャーキィに言え!」
すると外から「何の為にだ?」という声が。「我々はシャーキィ様が何が欲しいか知っている。来い,坊主! 燃やしてやろうか! シャーキィ様はミスは許さねえ。」
捕えられたごろつきは怖がって悲鳴を上げます。「燃やすな! お前の方が間違いを犯している!」
「わかった。2人戻れ。2人は油を取って来い。後はここを囲め。」

(ひぇ~,ホビットの皆さん,ピンチです。。)

コトンのオヤジ「次はどうする? 奴らが戻ってくるまで火は付けまい。半時間はある。話はできるな。人殺しめ! まさか火を付けるとは。妻と娘のロージーもおるのに!」
フロド「できる事は2つしかない。誰か抜け出して皆を蜂起させるんだ。近くに200人の大人のホビットがいるはずだ。もしくは,奥さんと娘さんを隠して一斉に飛び出すかだ。」
「1人で抜け出すのはあまりに危険だ。皆で飛び出し道に駆け出そう。」
</下書き>

‥‥という選択をしたのですか。。でもこの話は,結局ここまで。トールキンさんは,飛び出して。。。,その後の解決策を見いだせなかったらしい,とのこと,です。

コトン家の末息子トムが,こんな事を語っている場面があります。

<下書き>
「やつらが旦那のおっかさん連れてっただ。やつらがおっかさんの許可なく倉庫を作り,おっかさんが怒ったんだ。そしたらやつら,連れ去った。Lock-holesにな。外にも仲間連れていかれたが,おっかさんが1番勇敢に抵抗しただ。」
すると,コトンのお父さんは,Lock-holesには多くが捕われているが,まだシャイアには200人以上残っているので,自分達が一緒になれば,招集できると言います。
</下書き>

HoME9 IX : The Scouring of the Shire (5)

2007-06-16 02:30:52 | Tolkien・HoME
シャーキィ=サルマンになった,初期の下書き。

<下書き>
フロドは,「コシモは元々嫌な奴だったが,サルマンがシャイアに目を付け,スパイを送るようになった頃,彼に接触,金持ちだけど欲の固まりだったコシモは取引をするようになり,サルマンも戦争の為に物資が必要だったのだろう。」と推測します。

サム,「ああ!煙草はサルマンの弱みだった。」ピピンも。コシモが大方の取引をしたのだろうと言います。

フロド「おそらく。しかし彼はすぐにもっと大きな事を思い付いた。彼はならず者を雇い,もしくはサルマンが送り,『手伝い』させていたんだ。木を切り倒し,見かけ倒しの家を建てた。サルマン言う所の,向上だね。しかし今はもちろんならず者が。。。」
</下書き>

この先は,ROTKと同じになるそうです。

で,また下書きです。
<下書き>
メリー「どれだけならず者がいるか次第だな。もし多いのなら簡単な話じゃない。我々はどのみち4人のホビットだし」
ピピン「今夜は従兄弟コシモは助けられないよ。角笛を聞いただろう? 今夜は危険だ。」
サム「いい考えがあります,コトンの所へ行きましょう。オヤジは勇敢だし子供は皆おらの友達ですだ。」
フロド「この先のコトンの事か? なら行ってみよう。」

コトンの家で。。
ドアに何かが当たる音。コトンはそっと廊下へ。皆も従います。するとまた音が。
「開けろ!汚い野鼠め! さもないと燃やすぞ!」コトンのおかみさんが悲鳴を上げます。(コトン家の)若いホビット達はこん棒を持って台所へ。「はいはい」とコトン,ささやき声で「何人いる?」長男トムが「12人。」フロド「よし,入れて。そして皆下がるんだ。我々が助けが必要になるまで,戦うな。」

ドアを開け,コトン家のホビット達は皆下がります。

ならず者が入るとフロドはすぐドアを閉め,3人が彼に馬乗りになり,剣を突き付けます。(続く)
</下書き>

HoME9 IX : The Scouring of the Shire (4)

2007-05-30 22:18:05 | Tolkien・HoME
別の読書の為少し更新をサボっていましたが,(何故?)Amazonから早く再開せいと言われたんじゃ仕方ない,細々再開しますだ。(笑)

再開最初の一文は,"So died Sharkey the Boss ..."
フロドは彼の下から(やっつけたのはこの時点ではフロド)這い出てきて,つらぬき丸を草で拭き「ビルボが聞いたら,変わりように驚くだろう,昔,ガンダルフと一緒にここで話をしていた時代,ここで最後の戦いがあるなんて,夢にも思わなかったよ。」
サム「旦那様が最も讃えられるべきです。」
フロド「いやいや,どんな話にもヒーローがたった1人という事はない,しかしもし1人を選ぶというなら,それはサムワイズだよ。」
サム「それは違えますだ,フロド様,旦那様なしではおらは何もできねえ。しかし2人一緒なら1+1以上でごぜえますだ。」
メリーは注意深く,本当に終わったかどうかは,ピピンとトゥック一族を待とう,と言います。実際,ホビット達がごろつきを追い払ったのは,その夜でした。ピピンは多くを殺して大活躍でしたが,自身も怪我をしました。
そしてこの戦いは,その後歴史になります。

それにしても,いろいろな「シャーキィ」がいて,混乱しましたね。この章はもう少し続きます。。

HoME9 IX : The Scouring of the Shire (3)

2007-04-27 23:39:31 | Tolkien・HoME
下書きなので,いろいろ矛盾はありますので注意。

<下書き>
(続き)敵は大堀町にいますが,戻ってくるまで1日かかります。そこで彼らは「Boss」のいる袋小路屋敷へ行く事に。とりあえず,ピピンは街道に,コトンは水の辺村に残り,フロド,サム,メリーがホビット庄に向かいます。そこから袋小路屋敷への道は(正式版にもある通り)悲しい物でした。袋小路屋敷は醜い小屋の影に隠れて見えません。

(初期の下書きでは,テッド・サンディマンはビスケット工場をやっていたそうです)この文はすぐ削除されたそうですが→「醜いホビットがmill-door(一瞬水車小屋かと思いましたが,このSpinners Endレポートから,イギリスでは,mill=工場を指す,とわかりました)でくつろいでします。サムは,小型のしだ家のビルみたいだ,と思います。『いつも欲しい物が手に入るとは限らねえぞ,テッド・サンディマン。次は何が来るか教えてやる。風呂だ!』彼はポニーから飛び降り,テッドの鼻を殴り,持ち上げて橋から川へ投げ込みます。」(トールキンさん,ホビットは泳ぎがニガテ(→テッドが死んじゃう)だという事を忘れてたのかな(笑))

(気を取り直して書き直し)テッドは,「Bossは11時までは人にお目にかからねえぞ。自分はシャイアの為に働いている。おめえらはいらねえ。(サムに)ドラゴンとかエルフとか,終わったんだよ。あかんぼの国にけえったらどうだ。ここは大きな町になるんだ。大きな人達が来るんだ。たくさんの車が行き交うようになる。エルフにはそんな事できねえだろ!」あまりの事に言葉を失うサム。なだめるフロド。

袋小路屋敷に着くと,ドアは開きましたが,ひどい臭い。ネズミ以外に生きた人のいる気配がありません。サムは「ここがずっと帰りたかった故郷か。知らねえでよかったべ。」フロドは「ここはどうにかしなくてはならないな。大変だけど。お前の持ってきた箱が役に立つだろう。」サム「箱でごぜえますか? 奥方様は御存知だったんだ! 鏡で見せて下さった。。。!」フロド「まず,Bossを見つけよう。」

するとその時,「何してる?! 出て来い!」の声。見ると,表にオークのような大男がいます。フロド「我々はBossを捜している。コシモは私の従兄弟で,ここは元々は私の家だ。」男は仲間を呼ぼうとしましたが,答えはなく,フロド「もし仲間を捜しているなら,皆大堀町だ。」そしてホビット達は剣を抜きます。フロドはさらに「Bossはどこだ?!」すると男は「俺様がBossだ。シャーキィだ。」フロド「ではコシモは?」するとシャーキィは「あのバカ,ママにも逆らえやしねえ。おかげで首をしめにゃならんかった。」フロドは突如,彼はずっと庄長の振りをして,シャイアを牛耳っていたと理解します。「何の為にそんな事を!」

「お前は何様だ!? 俺様がBossだ。俺様が好きなようにやる。お前ら子豚は働き方を学べばいい。サルマン様が欲しがる食べ物や,ここでは何の役にもたたない物を出せばいいんだ。そして彼が奴らを支配するか,我々がお前らネズミの首を絞めるだけだ。」フロドは言います「アイゼンガルドは破壊された。サルマンは今は物乞いだ。お前は余計に生き過ぎたようだな,シャーキィ。冥王は倒れ,ゴンドールには王がいる。3日猶予をやる。それ以降ここにいたら,お前はコシモを殺したように殺される。お前の道は丘を下って東の方だ。早く去れ!」シャーキィ「4対1だからといって,いい気になっているな」(あれ?ピピンは置いて来たのでは?)フロド,マントを脱ぎ捨て「では1対1だ。」

そして2人は戦い始めます。シャーキィは剣を持っていましたが,フロドはマントを盾のように使い,足を攻め,彼を倒します。つらぬき丸が彼の体を貫きました。こうしてシャーキィは終わりました。フロドはその下から這い出てきました。(続く)
</下書き>

長い下書きの読書は,最後1ページ残してしまいましたが,GW後にやります。

この下書きではBossですが,正式版はChief(お頭)です。似てるけど微妙に意味の違う言葉ですね。

ちょっとややこしいですが,シャーキィは,最初は水の辺村でたむろしていた人間の中の1人の名で,そのうち袋小路屋敷を占拠したアイゼンガルドの半オークになり,最終的にサルマンになったんですね。なんかいかにもならず者っぽくて,とってもらしくない名前だと思っていたら,元々サルマンの名前ではなかったんですね。(汗)

TTTの下書きで,ローハンとの戦いの後,ガンダルフと言い争いをするシーンからずっと引き摺っているんですが,トールキンさん,尊敬すべきマイアであるサルマンを,なかなかここまで貶める決心がつかなかったんですね。

でもサルマンの事以上に驚いたのが,フロドです。最初はヒーローにするつもりだったんですね。とすると,何故,あえて非暴力主義者にしたのか,気になる所ですね。実はここん所って,どうして大学のお偉い先生が趣味で書いた小説が,単なるマニア向けファンタジーの枠を超えて,20世紀最高の小説になり得たのかという,大きなポイントだと思うので,なおさらです。

HoME9 IX : The Scouring of the Shire (2)

2007-04-26 23:40:40 | Tolkien・HoME
<下書き>
全てのホビット達が家を閉じているのを見て,メリーは,バック郷に寄って情報を集めておけばよかったと言います。まだコシモの影響も及んでなかっただろうし。。

彼らは水の辺村で4人の醜い男達を見かけます。彼らはホビット達の行く手を阻みます。彼らはブリーやアイゼンガルドで見かけたようなやぶにらみで,こん棒と角笛を持っていました。「どこへ行く気だ? 庄察隊はどうしたんだ?」 フロドは,彼らはちょっと足を痛めていると言い「自分達は追いはぎには慣れてないが,扱いなら慣れている」するとならず者達は怒り出します。シャーキィと名乗る男はフロドの態度をなじります。するとフロドは彼に「冥王の時代は終わった。サルマンも去った。もうすぐゴンドールから王の遣いが来るだろう。」と,言います。これを聞いたシャーキィは彼を思いっきりバカにします。

するとこれにピピンが怒り出します。彼はマントを脱いでゴンドールの服を見せると,剣を抜き,「自分が王の使いだ!」と言います。男達は慌てて角笛を吹きながらホビット庄の方へ逃げて行きました。

フロドはコシモを心配します。何故なら,彼は最初サルマンと交易をする事によって儲けたのだろうけど,今は男達に支配されているのではないかという事のようです。ピピンはシャイアで,皆のあばたコシモを助ける為に,半オークと戦うとは全く予想してなかった,と,呆れます。

ここでサムがお百姓のコトンなら助けてくれるかも,と,提案します。コトン家を訪ねると,最初彼らは恐れてましたが,フロド,サムとわかると喜んで迎えてくれます。ここでとっつぁんがShire-houseという所に捕らえられているという情報をゲット。またコシモの母は大堀町のLockholesに連れていかれたと聞きます。おそらく逆らったのだろうと,コトンさん。

その時ドアをバンバン叩く音が。。開けるとシャーキィです。フロドは彼の首に剣を突き立てます。外から怒りの声。「燃やしてしまえ! 引きずり出せ!」サムはつらぬき丸で応酬。フロドも1人刺し,お百姓のコトンは倒れた人間から剣を奪って一突き。メリーは「Gondor to the Mark!」と雄叫びをあげ,フロド,サム,ピピンが飛び出します。フロドが先頭に立って,皆を起こし,大人のホビット達を集めます。

やがて水の辺村にホビット達が集まります。ここでトゥック家が包囲されているという噂が。ピピンが急いでそこに向かう事にします。フロドはさらに全ての村々へ遣いを送ります。

翌朝100人ほどの大人のホビットが水の辺村に終結,トゥック郷から50人,その後ろに200人。サムはこれを見て大興奮です。(続く)
</下書き>

HoME9 IX : The Scouring of the Shire (1)

2007-04-25 23:48:06 | Tolkien・HoME
久しぶりに長い章です。

前の章の続き。まだガンダルフがいます。彼はブランディバックの住人に対し,
<下書き>
「わしはガンダルフじゃ。ここにブランディバック,トゥック,バギンス,ギャムジーがおる。すぐ開けないと,困った事になるぞ。」それを聞いてホビット達が出て来ました。橋の手前のゲートまで開けに来たホビット達は,一行を見ると,とても怖がってます。メリーは知り合いホブ・ヘイワードを見つけ,声をかけます。。。
</下書き>

正式版では彼らだけで来るわけですが,かねてからここがどうも魔法使いみたいな言い方!と思っていたら,元々魔法使いのセリフだったわけですね。(笑)

さてホブ・ヘイワードと旅の仲間達(ここから皆ホビットなのでホビット達って使えない(^^;))の初期の会話
<下書き>
ホブ「申し訳ありません,メリー様,命令だったもので。」
メリー「誰の命令だい?」
ホブ「庄長と庄察隊の頭です。」
フロド「誰が庄長なのかい?」
ホブ「袋小路屋敷のコシモ・サックヴィル様で」
フロド「お~,本当かい。で,誰が庄察隊の頭なのだ?」
ホブ「袋小路屋敷のサックヴィル様で」
フロド「お~,まじかい。 少なくてもバギンスを落としてくれてよかったね。これ以上ナンセンスな事を聞いたら出て行ってもらおう。」
橋の向こうのホビット達はし~んとなりました。ホブは「そのような話され方はよくありません。聞かれてしまいますだ。それにそんな物音を立てたら,大きな人を起こしてしまいます。」
「では奴が驚くように起こしてやろう。もしあんたの愛しい庄長がならず者を荒野から呼び寄せているのなら,我々は今帰ってきてよかったという事じゃな。(If you mean your precious Mayor is employing ruffians out of the wild, then we've not come back too soon.)」
彼は馬から飛び降り,注意書きを破ってホビット達に投げ付けました。
</下書き>

まあ,これがガンダルフが灰色港でのお別れ前の,最後の活躍だったそうです。(そのまま話が進んだら一体どうなったんでしょうね?(笑))このセリフはそのままフロドに譲られたそうです。

初期の草稿のフロドはアグレッシブで,ならず者をばったばったとなぎ倒し(笑),しだ家のビルを脅したのも彼だそうです。

小穴のこまどりは,下書きでは庄察隊の親分だったそうです。

次に,非常~~~に長い下書きがあります。12ページ! HoMEで1番かもですね。正式版とかなり違う,と,いう事ですので,明日から楽しみに読みます♪

HoME9 VIII : Homeward Bound

2007-04-25 01:28:01 | Tolkien・HoME
Homeward Boundというと,Simon & Garfuncleの歌が頭の後ろでぐるぐる回ります。(古いっ!!(爆))

ちなみに,初期のタイトルは「Homecoming」だったそうです。そして,その初期の原稿にはエピローグまで付いているそうですが,それはまた後のお楽しみという事で。。。

<下書き>
彼らは家に向かいます。急ぐ必要はありませんでした。仲間達がいないのは寂しいけれど,まだガンダルフが一緒でした。しかし,フロドは,ブルイネンの川原で馬に乗りたくないと思い,風見が丘までの道で具合が悪くなりました。彼は「急ごう」と言います。そしてガンダルフに,治らない傷ってあるんですか?と尋ねます。驚くガンダルフに,彼は自分の傷がそのようです,と,告げます。
</下書き>

バタバーさん(当時まだバルナバスさん)は,強盗と勘違いする事もなく暖かく迎えてくれますが,談笑する人は少ないようです。でトロッターの一派がいなくなって。。と話し出します。タバコ不足の話はまだ出てないようですね。

ガンダルフは彼に,Dead Men's Dikeに生きた人が住むようになり,王様が帰ってくるだろうと伝えます。

<下書き>
彼らはブリーを出た後,「バタバーさん何を言いたいだろう?」と言うフロドに対し,「鏡で木を切り倒しているのを見ましただ。」と憂鬱なサム,ピピンは「根底にCosimoがありそうだね。」ガンダルフ「深いが底ではない。」
</下書き>

しかしここでトールキンさん,ガンダルフに「魔法使いが出る幕じゃなかろう。小物の気違いを大槌を持って追いかけたら,核を壊してしまうがの。いずれにせよ,わしの時代は終わった。後で会おう。」と言わせ,一旦,ブリーに留める案を考えますが,

<下書き>
彼らはトム・ボンバディルと別れた地点を通過。彼がいるかと期待しましたが気配はなく,フロドは,会いたかったなあ,と言いますが,ガンダルフは,「後でまた会える,今は先を急ぐのじゃ,でないとゲートが閉ってしまうぞ。」メリーは「ゲートなどありませんよ。少なくても街道には。」しかしガンダルフ「『なかった』という事じゃ。行けばわかるでの。」
そして確かに,ブランディワイン橋の両端にゲートがありました。
</下書き>

あららら,そういう展開になりましたか。。何故ガンダルフはゲートの存在を知っていたの?ですが。。

HoME9 VII : Many Partings (3)

2007-04-20 22:27:05 | Tolkien・HoME
その後これらの話はどうなったのか,見てみましょう。
Merethrondという場所が出てきます。ゴンドールの,いわゆる宴会場。これは最初白の塔の中でしたが,北側に移ります。西側にThe King's House,これは王様の居住区でしょうか?(いや,たまに生きてる王様ではない王様を物指している場合があります(^^;)が。。)

ガン=ブリ=ガンは,今度は森の外側でお目通りします。今回も,彼と2人のリーダーが,王様と言葉を交わします。でもそのシーンもやがて書き換えられます。

ローハンの兄妹からメリーにプレゼントされる角笛は,ドワーフ(もしくはDale)がエオルの為に作ってくれた物で,彼が北から持ってきた,という事になっています。(まだ,Scatha the Wormじゃないのね(笑))

ロリアン組とのお別れになる所へ向かう描写は,初版ではやや違うそうですよ。
September came in with golden days and silver nights. At last a fair morning dawned, shimmering above gleaming mists; and looking from their camp on a low hill the travellers saw away in the east the Sun catching three peaks that thrust up into the sky through floating clouds: Caradhras, Celebdil, and Fanuidhol.
美しい描写だったので,思わずメモって引用しました。第2版以降はもっと長くなっているようですね。

HoME9 VII : Many Partings (2)

2007-04-20 01:04:12 | Tolkien・HoME
エオメルがファラミアとエオウィンの結婚をアナウンスする場面,その後エオウィンがアラゴルンに言うセリフは正式版と一緒だそうです。

<下書き>
アラゴルンは仲間達と旅を続けます。ヘルム峡谷で休憩。レゴラスはギムリと一緒に燦光洞を見学。でも彼は言葉なし。次はファンゴルンへ行こうと言うと,ギムリは嬉しくなさそう。(笑)
オルサンクでは,エントの作業が進んでいました。木の鬚が彼らを出迎え,彼らの活躍を賞賛します。ガンダルフも彼の仕事ぶりに感謝して,長いさよならを交わします。(笑) メリー,ピピンも彼にさよならを言います。すると木の鬚はまた水を勧めます。前より大きくなったようだと言いますが,急に悲しそうになり,エント女の話を聞いたら,知らせておくれ,と,言います。アラゴルンが,東の国はオープンになったと言うと,木の鬚は首を振り,「遠い。」
レゴラス,ギムリはここでさよならです。ファンゴルン経由で,それぞれの国許へ向かいます。後で裂け谷へメッセージを送りましょう,と,言いますが,エルロンド「シャイアの方へ送ってくれ。」

その後一行はローハン谷に入ります。ピピンがパランティアを覗いたその場所で,お別れです。ピピンは「それを使って友達に会いたいなあ。」と言いますが,アラゴルンは「もう,1つしかないから,王が持たなくてはならない。でも,私の国は北にもあるから,そのうち会いに行けるだろう。」

そして彼らはゆっくり進みます。既に夏は過ぎました。ガラドリエルとケレボルンは,おぼろ谷登路からロリアンへ向かいます。エルロンドとガンダルフはホビット達と一緒に裂け谷に入りました。
</下書き>

アラゴルンとピピンとパランティアの関係が,正式版より「ゆるい」ですね。裂け谷では,ビルボが,フロドに帷子と剣(ミスリルとつらぬき丸?),サムに本,メリピピにはたくさんのアドバイスをプレゼントします。

サルマンのその後については,‥

<下書き>
メリーがタバコを返してくれた事に対して,サルマンは「そうだ,私のだ。愛情を込めて手に入れたのだ。」彼は突然感動して,「ありがとう,お前は正直なようだ。よい事を教えてやろう。シャイアに入ったら,Cosimoに気を付けるのだ。急げ。さもないと,葉がなくなるぞ。」するとメリーは「ありがとうございます。彷徨う事に疲れたら,シャイアに来て下さいね。」
</下書き>

おお~いいなあ~,こっちの方が好き!(笑)
初期のホビット庄の掃蕩には,サルマンは悪さしていないようです。2つ先の章ですが,楽しみにしましょう。

でも,この後トールキンさんは,「?」マークをつけ,サルマンのプライド,苦しみ,悪意は,メリー・ブランディバックごときに折れる物ではない,と。。。

初期のアルウェンのプレゼントについてです。
<下書き>
「‥‥私の代わりに(避難所へ)行きなさい。」と言って,髪から星のような白い宝石を取り出し,「これをお持ちなさい。エルロンドは拒まないでしょう。」
</下書き>

しかしこれは書き換えられます。
<下書き>
「ガラドリエルの玻璃瓶をお持ちなさい。キアダンは拒まないでしょう。(この宝石は)エルフの石と夕星姫の思い出の品として,身に付けなさい。」
</下書き>

Elfstone and Evenstar with whom your life has been wovenなんですよね。「あなたの人生と共にあるエルフの石と夕星姫」

HoME9 VII : Many Partings (1)

2007-04-18 23:50:21 | Tolkien・HoME
<下書き>
「3日後に発つ。」とアラゴルン。「我々もやる事がある。」
そして,ゴンドールの王と王妃,たくさんの騎士達,ドル・アムロス公とイシリアン公,エオメル王と家来も一緒に,North Roadに向かいました。彼は主人と兄弟の結婚式の為に来ていました。彼らはマークの歌を歌いながら,ラス・ディネンのHallows(時節柄,Hallowsという単語は大変気になります(笑))から,セオデンを運び出し,荷車に乗せました。そして彼の騎士であるメリーは側に付き,王の武器を持ちます。他の仲間達には体に合わせた馬が与えられ,フロドとサムは王のそばにガンダルフと一緒に並び,レゴラス,ギムリが「ずっと一緒だった」ハスフェルに乗って続きます。
彼らはアノリアンを過ぎ,アモン・ディンの下のGrey Woodに到着しました。
</下書き>

ハスフェルはアラゴルンの馬だ!と突っ込んでいるクリストファーさん。(笑)
ここで,ガン=ブリ=ガンは,この場所で彼らを迎える事に変更されたそうですが,正式版では,彼は出ても来なかったですよね。

エオメル「主人と兄弟の結婚式の為に来ていました」という事は,この辺り,まだファラミアとエオウィンはアラゴルンとアルウェンと同時に結婚しているんですね。付き合いの長さが全然違うカップルですが。。(笑)

<下書き>
そして彼らはエドラスにたどり着き,セオデンの葬式を執り行いました。東の8番目の陵に埋葬し,歌で彼を偲びました。メリーは陵の下で立ち尽くし,泣いていました。
埋葬の後は祝宴です。エオウィンがカップを運び,エオメルはそれを飲み干して前王に捧げ,続いてアラゴルンが新王に祝いの杯を捧げ,ガンダルフがスピーチを。「ここで忘れ得ぬ人,フロドとその召し使いサムワイズに,Bronwe athan Harthad(Endurance beyond Hope)と,Harthad Uluithiad(Hope unquenchable)という名を付けましょう!」
そして,この名前に皆で乾杯。しかしサムは真っ赤になって「とっつぁんが聞いたら何て言うか。。とっつぁんは異国風の名前は嫌えでごぜえますだ。『紳士様や淑女様ならRoriusesとかRonshusesとかいう名前でもよいかもしれねえが,庶民は短けえ名前で十分だべ。』だと。しかし名前が言えたとしても,おらには合わねえですだ。。。」
</下書き>

Run!Run!Run!