桃の味そして福島

2012-07-20 11:27:45 | インポート
昨日帰りに駅前の西友に寄ったところ、桃があったので1パック2個入りを2パック買ってきた。桃を見ると今はもうない昔の子供のころの我が家を思い出すのだ。

先祖代々の畑の一部を父が譲り受けて家を建てたので、庭が広かったから若かったころの父母は庭の半分は畑にして野菜を作り、半分は果樹や花を植えていた。柿とブドウは毎年よく実り、おいしい実がたくさん取れたのだが、桃はあまり実らず、樹は大きいのに、毎年5、6個しかならなかったものだ。

家の庭の桃は日本古来の種で果肉の固い、皮も包丁でむかないと向けない桃だったが、見た目の美しさ、鮮やかな色は毎年楽しみだった。

当時高級な桃は白桃と呼ばれて、たまにしか口にできなかったが、父がよく、桃は当たりはずれがあって、まずいのは大根を食べているようだといっていたのを思い出す。今と違って種類も栽培技術もそれほど進歩していなかったためだろう。でも、我が家の庭の桃は肉は固くても味は甘酸っぱいおいしい味だった。今でも手に入れば固い桃が好きだ。

スーパーで買ってきた桃は色はきれいだが残念ながら味はいまいちだった。それでも思い出を食べたので満足だった。

そういえば桃はたしか聖書には登場しないな。杏はどうだったかしら。どちらも東洋的な果実だった気がする。

おまけ

ちょっと厳しい桃の話を付け加える。今日は歯医者さんに行く日だったので治療が終わってからここの駅前の西友に寄って買い物をしてきた。同じ西友でもこちらにはうちのほうの西友には置いてない品物があるから歯医者さんにいくと大抵寄ってくることにしている。

今日はここには山梨の桃だけでなく福島の桃がおいてあった。福島の野菜果物はどんなに安全確認していても敬遠されてしまうことが多く、見かけるのはカトリック教会の販売コーナーでばかりだったからここで福島産の桃を見たときは本当にほっとした。阿佐ヶ谷の西友、えらい!!

きのうの桃もまだ2個冷蔵庫にあったけれど、果物はすぐおなかに消えてしまうので格安の1パック4個入りを買ってきた。おいしい桃だった。心配な人は食べなくていいけれど、こちら還暦過ぎのおばはんとしては桃をおいしくいただくほうが福島への自分の気持ちにピッタリくるのだ。