こんばんは～、マリーで～す。
今日はうちのおばはん、どうしたのかって聞かれそうだけど、あの人、なんか調子が良くないみたいなの。子供のときから汗かきの体質だから、この季節じっとしていても全身びしょびしょのぬれたシャツのまま寝ちゃって今朝は冷えて具合が悪くなっちゃったのね。だから着替えろって言ったのにさ、眠たがって言うこと聞かなかったのよ。
それでも歯医者さんの再診の日だから、熱さましの薬をのんで消毒してもらってきたのよ。糸を抜くのは来週の金曜日だからあとちょうど一週間だわ。相変わらずちゃんと嚙めないから、やわらかくて口当たりのいいものばっかり食べて、どうみても糖分摂りすぎだわさ。でも、他はお水やお茶を飲むだけだからしょうがないかもね。
せめて早く梅雨があけるといいんだけどジトジトベタベタ、でビショビショじゃあ、流石にあの人も参っちゃってるみたい。えっ、冷房？そんなもんは無いに決まってるじゃん。古い扇風機があるけどさ、冷やすと体調が良くないからもっと暑くならないと使わないのよ、あの人。
洗濯も殆ど手洗いだし、電気料金はそんなに高くないわよ。もっとも冬はガス代が下手をすると一万円近くなって春までは料金の支払いが一ヶ月遅れになるんだわさ。もちろん愚痴や文句も言うけど、内心の一番深いところで、神様が下さるものならこの生活だって賜り物だしこれでいいんじゃないかって思ってるような人じゃあ、どうしようもないんじゃないの？あたしはあの人がいいと思ってるなら何にも言わないけどね。
イギリスの昔々の隠修女で、ノーリッジのジュリアンていう人がいたんですって。でもってね、この方が書き残したものの中に、「全ては良し、全ては良し」とか「全ては良くなる、全ては良くなる」って翻訳されている言葉があるんですってよ。うちのおばはん、はるか大昔にC.S.ルイス著作集のどこかで見て、ずっと覚えていたの。これってさあ、要するに、今現在のことだけ見てたんじゃさっぱり意味がわからないけど、もっと広く大きく、この世界全体、宇宙全体からみると、どんな悪いことに思えることでも、本当は意味があって、今はわからなくても宇宙の完成の時にはそれが良いものに変わって光り輝くってことじゃないのかって。
あたしにはよくわかんないんだけど、あの人にはそんな気がしてるらしいんだわ。だから、お金がちょっぴりしかなくてもそれほど焦らないんじゃないの。冷房がなくても全然平気なのようちのおばはん。ただ、すごい汗かきだから普通の奥さんたちと付き合う時、いやな顔をされるのはちょっと嫌みたいだけどさ。
とにかくさあ、天気がよくなったらもうちょっと運動してもらわないと、体重は減らないし、健康的じゃないとは思うわ。せっかくのウォーキングストックも雨が降ってたんじゃ使えないじゃない。早く梅雨が明けてお外で歩きまわれるといいのにねえ。
なんかつまんない長話になっちゃったけど、今日はこのへんでおしまいよ。ほんじゃまたね。