顔を出せば「ヒマか」のヒマ課長、実は非常に有能な警察官なので、いざ、部下を引き連れて現場に出るとちゃんと見事な働き振りを見せてくれます。右京さんたちの特命係とは大変良い関係で、仕事でも協力しあっていますから、今週の出だしは特命係の二人が組対五課の仕事を手伝うところから始まります。
組対の組って、麻薬や銃器の密輸入、不法所持にその売買とか、はたまた人身売買とか、今どきだといわゆる経済やくざさんとかの一般社会の裏の組織犯罪の組なのですね。
ところがその仕事を手伝いながら、右京さんの目は別の事件の証拠物件で鑑識の見過ごしかけた異常に気がついてしまいました。というわけでそちらの事件を調べ始めます。自殺に見せかけた殺人事件のようです。
で、いつものことながら、ここでは見ていない方々のお楽しみをそがないように、詳しいストーリーは遠慮したいとおもうのですが、今日の話もかなり良くできた話です。少なくとも当方はあっとビックリでした。実を言うと今日の話で、その昔、アルバイトで和文タイプを打っていた事務所のお得意さんが超一流の有名企業だったのですが、そこが仕事の関係でヤクザさんや右翼さんとしっかり組んでいたのを思い出してしまいましたよ。
本当にすごい事務所でした。ただ社長がその大手企業のおえらいさんたちと昔からの知り合いだったので、社内の人間は何もされませんが、そこにいたおかげでヤクザさんの怖さをしっかり教わりました。あれは良い経験でしたよ。仲良くなったら薬を打たれて売春させられていた可哀想な女の子の話なども聞きました。とても怖い世界です。人身売買は現実の話でもあるのです。
というわけで、言ってしまうとヒマ課長の課のお仕事が絡んでくるという、凝った作りのお話です。
それはいいのですが、月本幸子さん、そんなゲテモノ料理を花の里で出すのですか?それはちょっとまずいのでは?