普段はテレビを見ないので、余程でないとリアルタイムで見ません。『家政婦のミタ』についても番組の放映中は全然見ませんでした。しかしこれだけの評判になるからは見ておいても悪くはなかろうと思い、一昨日、昨日と風邪気味で家に籠もっていたついでに初めから終わりまで全部通してビデオを視聴してみました。
なるほどこれは今の時代の多くの人の心に訴えかけるだけのことはある大変な作品だと思いました。音楽もいいなあと思い、後で調べたら『相棒』と同じ池先生でした。これはなるほど良いはずでした。
食わず嫌いなので、テレビドラマは、よくよくのもの以外見ないし、気に入らなければ一回目だけ見てそれっきりなのですが、この話に関しては次から次とストーリーの展開は気になるし、なんとも頼りない父親の姿に本気でこちらまで腹が立ってくるし、おじいさん役の俳優さんはあらまあ。サラリーマンneoの老けた２２歳を演じていた方だ。主演の松嶋菜々子さんはもちろんとして、脇役の皆様方、子役の方々にいたるまで演技達者が揃っていたのも高い評価の一因ではないかと思えます。
家庭とか、家族、親族の絆も昔とは違い、特に都会などでは個人の自由が認められる反面、関係が弱まり、守りもなくなってきている今の時代、家族の再生を描いたこのような作品に人々が目を向けるのは当然なのかもしれません。当たり前のこととして忘れられすぎてしまった家庭というものの重み、大切さをここで今一度、考え直す時期なのかもしれません。
とにかく、これは見ておいて損はない面白い作品です。