2015年4月15日(水)、一関市の我が家で妻が植栽しているヒアシンスが、ようやく見ごろを迎えました。蕾をもった状態で土中から伸びてきたように見えたのですが、2カ月ほどもかかってこのようになりました。
(下)一関市大東町摺沢のヒアシンス:散策中に見つけたヒアシンス
ユリ科 ヒアシンス属 Hyacinthus:地中海沿岸からアフリカなどを中心に、西から中央アジアに約3種が分布する。ムスカリ属Muscariの花が球形で先端がつぼんでいるのに対し、本属は釣鐘状または漏斗状であり、シラー属Scillaの花被片が互いに分離しているのに対し、本属は基部が合着している。
ヒアシンス H.orientalis:地中海沿岸地域に分布する耐寒性の球根性多年草。本属中で、本属のみが園芸化されている。鱗茎から春に肉質の葉を4~6枚山し、その中心から太い花茎を出し、多数の花による総状花序をつける。原種の花色は青紫で、園芸品種にはさらに紅、桃、白、黄があり、早生種に’デルフト・ブルー’、’ヤン・ボス’、中生種に’レディー・ダービー’、晩生種に’カーネギー’、’シティー・オブ・ハーレム’などがある。花期:4月。
栽培:石灰などで土壌を中性にして有機質を多く入れ、排水、日当たりのよい場所で栽培する。鉢植え、水栽培では、十分低温を与えないと、花茎はうまく伸びない。繁殖は自然分球による。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]