(下)山林事業:不毛の原野に木を植え始めて一世紀。小岩井農場内の約2、000ヘクタールの森を長期にわたり健全に育成することで、水源涵養、二酸化炭素の吸収などの公益的な機能も高めながら、持続可能な森林経営に取り組んでいます。間伐、枝打ち、下草狩りなどを適宜行うことで良質な木材を産出しているそうです。画像の材木は赤松とのことでした。
(上)最後まで残った学校校舎。:公共施設は何も無い所だったので、郵便局や学校も造ったそうです。
(下)創業当初の木造の校舎と遊戯をする子供たち。
(下2つ)酪農事業:小岩井農場の伝統ある基幹事業として、約700haの牧草地でエサを作り、約2,000頭の牛を飼っているそうです。風味豊かで質の良い牛乳を提供、肉牛事業も含めて環境保全・持続型・循環型の酪農に一貫して取り組んでいるそうです。画像のものは牧草を刈り取って梱包したもので、黒色よりも白色のものの方が栄養価が高とされている一番草だそうです。
(上と下)搾乳施設鶴ケ台:搾乳施設や鶴ケ台牛舎の管理領域に出入りする時、バス全体が消毒薬のシャワーを浴びました。こうした管理によって伝染病などを防ぐのだそうです。(上の画像は、バスの窓ガラスが消毒液で濡れているためです。)
(下3つ)鶴ケ台牛舎:1992(平成4)年建築。健康な牛を育てるための環境作りの一環として建設したフリーストール式の牛舎。壁の無い開放型で自然風での換気方式を取り入れるなど飼育環境の清浄化や健康管理により、風味の良い生乳を生産しているそうです。
(上と下2つ)バイオマスパワーしずくいし:小岩井農場の家畜排泄物と周辺地域の小中学校の給食残渣などをメタン発酵処理し、得られたメタンガスを利用して発電を行っています。また、堆肥やメタン発酵の過程で得られた消化液(液肥)は小岩井農場の耕地に還元され持続・循環型農業を実践しているそうです。
(下)天然冷蔵庫:1905(明治38)年建築。小山を掘って作られた掘り抜き貯蔵庫。まだ電気の無い時代に作られた冷蔵施設で、氷やチーズの保管に使用したほか、夏場はバターの瓶詰め作業も行ったそうです。本格的に使用したのは、1952(昭和27)年頃まで。湿度は高く、温度は一年を通して約10℃で一定とのこと。
(下5つ)上丸牛舎:小岩井農場酪農事業の発祥地。明治後期から昭和初期に建築された牛舎だそうで、現在でも子牛の生産・育成から搾乳まで一貫した酪農事業が展開されているそうです。レンガ式サイロ2基は、現存する日本最古のものといわれているそうです。(国登録有形文化財)
(上と下2つ)小岩井農場の一本桜:すっかり全国区になった広い牧草畑に立つ一本桜。今年はウソという小鳥に食われたりして花の数がかなり少ないそうです。大勢の人たちが詰めかけていました。
(上と下2つ)帯状複層林:不毛の原野に木を植え始めてから120余年。今では立派な木材に育っています。人工林の場合、人の手で伐採・植林などをしないと長期にわたって健全に育成することができないそうです。その方式として、毎年帯状に伐採した跡に植林することで幼木の生長を促すようにしているそうです。