peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市千厩町&大東町摺沢のタツタソウ(竜田草) 2015年3月31日(火)

2015年04月01日 | 植物図鑑

 

 2015年3月28日(土)、千厩ショッピングモ-ル・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で開催中[3/28(土)~3/29(日)]の千厩野草会(金野昌敏・会長)の「春の雪割草展」を見に行ってきました。雪割草が大部分でしたが、それらの中にタツタソウ(竜田草)などその外の山野草も展示されていました。

2015年3月31日(火)一関市立大東図書館から100mほど西側にある民家の庭に、花を沢山咲かせているタツタソウ(竜田草)が置かれていました。この家の庭にはこのほかにも沢山の草花や花木が植栽されていました。

 タツタソウ(竜田草) メギ科 タツタソウ属 Jeffensonia dubia

低山の草地に生える多年草。高さ10~15㎝。花は1花が頂生し、葉は根生して葉身は腎臓形、葉の先が凹形になっているため「糸巻き草」という別名がある。名前は日露戦争時に軍艦竜田丸により持ち帰られたことに由来する。花期:3~4月。分布:中国東北部、朝鮮半島。

栽培:芽出しから開花まではよく日に当て、日射しが強くなったら半日蔭で管理。水は乾いたら充分に与え、特に生育期は水切れに注意する。肥料を好むので、真夏を除いて有機質のものを回数多く与える。植え替えは地上部の枯れる秋か新芽が伸び出す早春に、2~3年を目安に行う。用土は水はけが良ければ特に選ばない。細かい根がよ伸びるので、鉢は中深鉢を用いる。増殖は株分け、実生により、実生は採り播きにする。[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]

 

 

 


一関市大東町摺沢のオキナグサ(翁草) 2015年3月31日(火)

2015年04月01日 | 植物図鑑

 

2015年3月31日(火)、一関市大東町摺沢の民家の庭(大東図書館の市道を挟んだ向かい側の家)に、オキナグサ(翁草)と思われる植物が、大きな紫色の花を咲かせていました。ただし、この個体は花が上を向いて咲いていることや花の大きさからみてヨーロッパ原産のブルガリスP.vulgarisではないかと思われます。

 オキナグサ(翁草) キンポウゲ科 プルサチラ(オキナグサ)属 Pulsatilla cernua

 日当たりの良い山地や丘陵地の草原に生える多年草。タネにつく白い毛を翁の頭に見立て名が付いた。全体に白い毛が密生する。花茎は開花時に高さ10㎝で、花後さらに伸びて約40㎝になる。花は鐘形で、花弁のように見えるのは萼片。根生葉は2回羽状複葉で、小葉はさらに細かく切れ込む。花期:4~5月。分布:本州~九州。

ヨーロッパ原産のものも流通しており、中でもブルガリス P.vulgarisは花色が豊富で、上を向いて咲く。

 栽培:風通しの良い日当たり、真夏は半日で管理し、長雨には当てない。春・秋に置き肥と液肥を併用する。植え替えは花後か秋に行い、硬質鹿沼土・軽石の混合土などで水はけ良く深めの鉢に植える。増殖は株分けもできるが、実生のほうが良く、タネの毛を取って播く。2年で開花する。[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]

 http://www.sanyasou.com/index/okina.htm [四季の山野草図鑑:オキナグサ]

 


一関市大東町摺沢のヒメオドリコソウ(姫踊り子草) 2015年3月30日(月)

2015年04月01日 | 植物図鑑

2015年3月31日(火)、一関市大東町摺沢のJR大船渡線線路の土手際(西側駐車場)にヒメオドリコソウ(姫踊り子草)が群生して、紅紫色の小さな花を咲かせていました。傍に群生するオオイヌフグリの花よりも小さいので、今を盛りと花を咲かせているのに一つ一つの花は目立ちません。

 ヒメオドリコソウ(姫踊り子草) シソ科 ラミウム(オドリコソウ)属 Lamium purpureum J. 英名:red deadnettle

 ヨーロッパ原産で世界中に広く帰化している越年生草本。茎は下部で分岐して立ち上がり高さ約30㎝、4稜があって下向きに短毛を布く。葉は対生し、心臓形で縁に鋸歯を有し、縮緬状。下部のものは長い柄をもち、上部のものはほとんど無柄。近接してつき、花時には紫色になる。花は長さ約1㎝の唇形、紅紫色で稀に白色。茎の上部の葉腋に数個ずつつく。明治年間の中期、1893年に東京で見い出された。現在では全国にごく普通に見られるようになった。冬作畑でしばしば雑草となる。[全国農村教育協会発行「日本帰化植物写真図鑑」より]