peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ウスバサイシン(薄葉細辛)またはオクエゾサイシン(奥蝦夷細辛)

2009年04月26日 | Weblog
北上市国見山のウスバサイシン(薄葉細辛)
またはオクエゾサイシン(奥蝦夷細辛) 2009年4月24日





北上市の極楽寺の裏側にある国見山(244.6m)には、極楽寺を抜けて西行法師句碑─胎内くぐり─国見山大悲閣展望台─平和観音の順に進みますが、極楽寺裏山道登り口を通れば約半分の距離で到着します。国見山頂上から平和観音を通って珊瑚岳(259.5m)に行く場合、下から登ってきたこの道と出会います。



2009年4月24日(金)、この日はエイザンスミレ(叡山菫)を見に行ったのですが、
その後、この分岐点から600mの所にある珊瑚岳(標高259.5m)まで行ってきました。

上:平和観音の方から来た道との分岐点 
山道のすぐそばにウスバサイシン(薄葉細辛)と思われる
植物が、暗褐色を帯びた花を咲かせていました。
もしかしたら、オクエゾサイシン(奥蝦夷細辛)かもしれません。








ウスバサイシン(薄葉細辛)ウマノスズクサ科 ウスバサイシン属
Asiasarum sieboldii
山地のやや湿った林床に生える多年草。和名は薄葉細辛
根を漢方で細辛(さいしん)と呼び、鎮痛、鎮咳(ちんがい)、
去痰(きょたん)に用いたとのこと。ヒメギフチョウの食草と
して知られる。
茎は地面を這って、先端に長い葉柄のある葉を2枚対生状に出
す。葉柄は暗紫色。葉は卵心形で薄く長さ5~8㎝。先は急に尖り、
基部は深いハート(心)形で、表面は艶がない。

花期は3~5月。花は直径1~1.5㎝で、2個の葉柄の基部に1個つ
ける。萼は広い鐘形。萼片の上部は水平に広がり、その先端が
キュッと上向きに曲がっているのが特徴。先端は3裂し、三角状
広卵形で、縁だけ外側に反り返る。フタバアオイと違って、3個
の萼片の下部は完全にくっついている。
分布:本州、四国、九州(北部)。
オクエゾサイシン(奥蝦夷細辛) A.heterotropoides
ウスバサイシンと似ているが、葉はあまり尖らず、
萼片にキュッと曲がった部分がない。
北海道と東北地方に分布するとのこと。

ヒメギフチョウ

2009年04月26日 | Weblog
花巻市胡四王山のヒメギフチョウ
 2007年4月28日






2007年4/28(土)、花巻市の胡四王山に行ってきました。童話村
の大駐車場に車を置いて、胡四王神社がある頂上まで約500m位
坂道を往復しました。
宮沢賢治記念館があるこの山は、「ヒメギフチョウ」の棲息地
としても知られています。






2~3年ぐらい前に行ったとき、ヒメギフチョウが飛んでいるのを
みかけたのですが、写真を撮ることはできませんでした。
今回は、30分ぐらいもねばって、ようやく撮ることができました。


なお、ヒメギフチョウの成虫が吸蜜するカタクリの花が生えている
付近には、幼虫の食草であるウマノスズクサ科ウスバサイシン属の
「オクエジサイシン(奥蝦夷細辛)Asiasarum sieboldii」が沢山
生えていました。



花巻市胡四王山のウスバサイシン(薄葉細辛)

2009年04月26日 | Weblog




4月28日(金)、花巻市の胡四王山に行きました。この山の中腹
には「宮沢賢治記念館」が建っていますし、頂上には「胡四王神
社」が建っています。そして、周囲の林床には「カタクリ」が沢
山咲いていました。カタクリの花の蜜をヒメギフチョウの成虫が
吸うそうです。

胡四王神社のところで、「ウスバサイシン(薄葉細辛)」が花を
咲かせているのを見つけました。この植物の葉は、ヒメギフチョウ
の幼虫の食草として知られているところですが、ヒメギフチョウの
成虫が飛んでいるのを見ることができました。





ウスバサイシン(薄葉細辛)ウマノスズクサ科 ウスバサイシン属
Asiasarum sieboldii
山地のやや湿った林床に生える多年草。根元から2本5~10cm
の長い柄を伸ばし、その先に長さ5~8cmのハート形の薄い葉を
つける。2個の葉のつけ根に暗褐色を帯びた花を1個つける。花
は直径1~1.5cm。。「ヒメギフチョウ」の食草として知られて
いる。
 
3枚の花びらに見えるのは、萼の一部で、基部側を萼筒という。
3枚の萼片の上部は水平に広がり、その先端がつまんだように持
ち上がる。花期:3~4月。

属は違うが、よく似た「フタバアオイ」と違って、3個の萼片
の下部は完全にくっついていて、葉のへりに毛がある。
 
和名の「ウスバサイシン」の「サイシン(細辛)」というのは、
細くて辛い根を乾燥させたもの[生薬名]で、「ウスバ(薄葉)」
は文字通り「葉が薄い」ことによる。
分布:本州、四国、九州(北部)