peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

キクザキイチゲ(菊咲一華)/キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草) 2009年4月6日

2009年04月07日 | Weblog
奥州市江刺区のキクザキイチゲ(菊咲一華)
/キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草) 2009年4月6日









2009年4月6日(月)、奥州市江刺区田原(たわら)
字虚空蔵の菊地智さんの家までキクザキイチゲ
(菊咲一華)
の花を見に行ってきました。
2009.3.5(日)付「岩手日報」に、「奥州・江刺で
キクザキイチゲ
 奥州市江刺区田原の民家で、
キクザキイチゲが愛らしい紫色の花を咲かせて
いる=写真下。キンポウゲ科の多年草で、春先に
花を咲かせる。白い花のアズマイチゲもこれから
咲き始める。(3月31日、奥州市江刺区田原・菊地
フヂ子さん)」という短い記事を見たからです。
田原地区で尋ね尋ねしながら菊地さんの家を探し
あて、
キクザキイチゲを見せていただきました。
白色のものもありました。
 下は岩手日報に掲載された写真の紫色の群落





下の株は特に紫色が濃い。








下記の画像はアズマイチゲ(東一華)のようです。

キクザキイチゲ(菊咲一華)キンポウゲ科 イチリンソウ属
Anemone pseudo-altaica
落葉樹林の下や林縁に生える多年草。茎の先に
キク(菊)に似た花を一輪つけることからこの名
がついたという。キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)ともいう。

高さ10~30㎝になる。茎には3出複葉が3個輪生し、
小葉は羽状に深く切れ込む。根生葉は2回3出複葉。

3~5月、茎の先に直径2.5~3㎝ほどの花を1個上向
きに開く。花は淡紫色、青紫色、ピンク、白など変
化が多い。
イチリンソウ属の花で花弁のように見えるのは萼片で、花弁はない。
萼片は7~13個ほどあり、花柄には白い毛がある。

早春に花を咲かせ、落葉広葉樹林の若葉が広がる
初夏には地上部は枯れてなくなり、その後は翌春ま
で地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラル
(Spring ephemeral)
の一種。

よく似た種にアズマイチゲ(東一華)があるが、
葉がアズマイチゲより深く切れ込んでいる点で
区別ができる。
分布:北海道、本州(近畿地方以北)。

この種は暖地での鉢植えでは花つきが悪いとい
う。花つきのよい八重咲き種、三段咲き種、
緑花八重咲き種
などの選別花が流通する。

キクザキイチゲ(菊咲一華)/キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)

2009年04月07日 | Weblog
一関市真湯「巨木の森」のキクザキイチゲ(菊咲一華)
2008年4月16日







2008年4月16日(水)、一関市厳美町字真湯にある「巨木を育む森」に
行きました。ちょうどこの時期、紫色や淡紫色、白色のキクザキイチゲ
(菊咲一華)の花が沢山咲いていました。




この「巨木を育む森」は国道342号線によって2つに分けられています
が、「森林浴コース・真湯山荘へ600m」というコースを歩いただけで
も、沢山のキクザキイチゲの花をみることができました。










一関市東山町長坂のキクザキイチゲ(菊咲一華)
2008年4月7日









2008年4月7日(月)、一関市東山町長坂字東本町にあるJR大船渡線の
土手でキクザキイチゲ(菊咲一華)が咲いていました。はじめのうちは
「アズマイチゲ(東一華)」だけと思っていましたが、よく見ると淡紫
色の「キクザキイチゲ(菊咲一華)」も数本咲いていました。

盛岡地方ではこれを、「アメフリバナッコ」(雨降り花っこ)と呼ぶそ
うですが、一関地方で「アメフリバナ」と呼ばれているのは「アズマギク」
のようです。私が幼少期を過ごした福島県郡山地方では「ホタルブクロ」
がそう呼ばれていました。ほかにも「ヒルガオ」など全国各地で「アメフ
リバナ」と呼ばれている植物の種類はまちまちのようです。
これらの花の共通点は、いずれも優しい姿をして、子どもたに好まれる
こと。そして、春から夏にかけての、気候の不安定な季節に咲くことで
ある。




キクザキイチゲ(菊咲一華)キンポウゲ科 イチリンソウ属
Anemone pseudo-altaica
林下に生える多年草。高さ10~30cmになる。根茎は細長く、地中を横
に這い長さ2~10cmになる。根生葉は2回3出複葉で長い柄があり、小葉
は卵形、先は尖り、3~5深裂し鋸歯がある。花茎は単一で直立し、苞
葉は茎の先にあって3葉が輪生し、各々の葉は柄があって3出し、柄の基
部はさやとなって広がる。小葉は卵形、長さ2~6cm、羽状に深裂または
全裂し、歯牙がある。

苞葉の中心から花柄を出し、先端に白色または淡紫色の径2.5~4cmの花
をつける。花は日が当たると開き美しい。花柄には軟毛がある。花弁状の
萼片は約10~13個あり線状楕円形、雄しべは黄色で多数、雌しべも多数。
そう果は広披針形で白色の短毛がある。生育地:山地の林下。花期:4~
5月。分布:北海道、本州(中部以北)
[以上、家の光協会発行「カラー版 山野草」(久保田秀夫・解説)より]

キクザキイチゲ(菊咲一華)/キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)

2009年04月07日 | Weblog
一関市厳美町自生のキクザキイチゲ(菊咲一華)
 2007年4月20日






2007年4/20(金)、一関市厳美町の「キクザキイチゲ(菊咲一華)
/キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)」の自生地に行ってきました。
6年ほど前に見つけた所(栗林の中)ですが、見頃を迎えていました。

この植物は、”春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、後は地下で
過ごす一連の草花”である「スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)」
の1つに数えられています。
「スプリンゴ・エフェメラル」は、「春の儚(はかな)いもの」
「春の短い命」といった意味の言葉だそうですが、日本産で代表的なものと
しては、以下のようなものがあります。
 ●キンポウゲ科:キクザキイチゲ、アズマイチゲ、ユキワリイチゲ、
イチリンソ  ウ、ニリンソウなどのイチリンソウ属、フクジュソウ
 ●ケシ科:エゾエンゴサク、ヤマエンゴサク、ムラサキケマン
 ●ユリ科:カタクリ、ショウジョウバカマ

ヨーロッパでは、ブナ林の春の花として良く知られており、栽培される
ものも多い。球根や根茎で殖える春の花にはその例が多いという。







一関市厳美町祭(まつるべ)のキクザキイチゲ(菊咲一華)
/キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)2007年4月7日




2007年4/7(土)、いちのせき健康の森セミナーハウス(一関市厳美町字祭畤
(まつるべ)251番地)主催の自然観察会「ミズバショウ・キクザキイチゲ探勝会」が行われましたので、妻と共に参加しました。
同所から約1.5kmほどの所に群生するミズバショウ(水芭蕉)やキクザキイチゲ(菊咲一華)を見る予定でしたが、キクザキイチゲはまだ早かったようで少し
しか見ることができませんでした。






一関市厳美町祭畤(まつるべ)・国有林内に自生のキクザキイチゲ(菊咲一華)
 2007年4月7日








いちのせき健康の森 セミナーハウス・鉢植えのキクザキイチゲ(菊咲一華)
 2007年4月7日













いちのせき健康の森セミナーハウス・鉢植えのアズマイチゲ(東一華)
 2007年4月7日




一関市厳美町のキクザキイチゲ(菊咲一華)
/キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)2006年3月25日

2006年3月25日、一関市厳美町のキクザキイチゲ(菊咲一華)が自生している所に行ってみました。芽が出ているのではないかと思ったからです。ようやく1本だけ探し出しましたが、早すぎたようです。

キクザキイチゲはこのような所に自生しています。

一関市厳美町のキクザキイチゲ(菊咲一華)
 2006年5月11日

2005年5月11日の須川岳(栗駒山)。下記の画像は全て2005年5月11日に撮ったものです。










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キクザキイチゲ(菊咲一華)/キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)
キンポウゲ科 イチリンソウ属 Anemone pseudo-altaica
山地の落葉樹林の下や林縁に生える多年草で、高さは10~30cmになる。
茎には3出複葉が3個輪生し、小葉は羽状に深く切れ込み鋸歯がある。根
生葉は2回3出複葉で長柄がある。

花期は3~5月。茎頂に直径3cmほどの花を1個上向きに開く。花弁状の
萼片は線状長楕円形で8~13個、萼片の色は、淡紫色、青紫色、ピンク、
白など変化が多い。雄しべ、雌しべとも多数。葯は白色で花柄には白い
毛がある。

和名は、茎の先に菊に似た花が1個つくことによる。「キクザキイチリ
ンソウ(菊咲一輪草)」とも呼ばれる。

  分布:北海道、本州(近畿地方以北)

なお、「キクザキイチゲ/キクザキイチリンソウ」と同じような所に
生え、花もよく似ている「アズマイチゲ(東一華)」があるが、茎に
3出複葉が3個輪生する点もキクザキイチゲと同じだが、小葉は粗い鋸歯
がある程度で、キクザキイチゲのように深く切れ込まないので区別でき
る。また葉が柔らかく、垂れ気味につくものが多いのも特徴。