本棚の裏の小部屋

大人の広汎性発達障害の
確定診断を受ける前も受けた後も
相変わらず冴えない日々を送っています

BABY BABY の思い出

2012-01-02 | 日記
ブランキージェットシティの
『BABY BABY』を聴くと、未だに燃えると同時に
彼らのコンサートで踏まれた出来事も思い出してしまう。

それはアルバムに収録されない
ライブの最後でのみ演奏される曲で、

Vo.のベンジーがふと思い付いたようにボソッと
「別に前に来て踊ってもいいんだけどさ」 と言った瞬間に
意味を理解した観客が指定席から離れて一斉に前へと走り出し

前方のブロック席だった私達もいち早く飛び出たのですが
人混みにもみくちゃにされながら、何故か転んでしまいました。

怖いのはここからで、
後ろから走って来る人は前で誰かが転んでいるなんて知らない訳です。
どんどん押し寄せる人波に圧力が加わり、自力で立てない状態になりました。

私の他にも数人、同じ様に下敷きになっている人が居て
本気で、翌日の新聞の 『コンサートで圧死』 という見出しが頭に浮かびました。

苦しい 苦しい 立てない どうしよう 演奏は止まらない

そう思っていた時に誰か奇特なお客さんが、後ろに向かって
「人が倒れている!来るな!下がれ!」と叫びながら腕を広げて制止し、
踏まれている場所から引きずり出してくれたのです。正に天の助けの様でした。

ボロボロになって立ち上がった私の眼に映ったのは
私と一緒に走り出した筈なのに運良く人の波に押し出され
ステージにかぶりつきで拳を突き上げている、とても楽しそうな彼氏の後ろ姿。

終わってから、「ベンジーの乳首が凄い間近に見えた」 って
そんな事ぁどうでもいいんだよ。あたしは死に掛けてたんだぞ!と、怒り心頭でした。

彼らの音楽を聴いたら誰か思い出して下さい。この曲の間中ずっと踏まれ続けた私の事を。