本棚の裏の小部屋

大人の広汎性発達障害の
確定診断を受ける前も受けた後も
相変わらず冴えない日々を送っています

スズメって寒い季節は

2011-12-09 | 日記
鳥かごに敷いてある
新聞紙を一枚めくって
その下の隙間にうずくまり、
卵温めるみたいな格好をするんですね。
インコみたいにずっと止まり木に居ない。

リリースしそびれた
スズメが実はまだうちに居ます。

長く家に居ると
人を見慣れてしまって危険だし
部屋の中で放し飼いくらいしてないと
もう外で飛び回る能力が弱まってしまう。

時間が経てば経つ程
外で生きるのが難しくなる、
そう思って、梅雨時期や猛暑の時以外は
何度も放鳥しようと家族とも話し合いしたのです。

でも子供が幼稚園のお友達に見せたいだの
その頃私自身一人っ子の引け目を感じていた時で
『お兄ちゃんが欲しい』などと言って寂しがる息子から
可愛がっているスズメを引き離すという行為に至れなかった訳です。

私の意思の弱さのせいで
子スズメを保護するつもりが逆に可哀相な事をしてしまった。

野生のスズメの寿命は長くないそうで、
過酷な環境で暮らすのだから当然と思いますが
暑くても、寒くても、食べ物が無くても、外敵に狙われる環境でも
それでもやっぱり彼らにとっては、外で暮らすのが一番幸せな事でしょう。

それが自然な事なのに、その自由を奪ってしまった。

ごめんね。ごめんね。

リリースするという確固たる意志と
その計画を遂行出来ない私みたいな人間は保護などせず、
むしろ見捨てる(と言うと言葉は悪いが)方が余程の親切だったのかなと。

自然の摂理は自然のままに。人の手を入れるのは必要最低限に。