京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の旧七草」

2020-01-31 09:12:58 | 時計修理

1月31日金曜日。旧暦睦月七日。七草がゆを食べる日。
旧暦のゆかしい行事とは反対に今日が月末。後半巻き上げたもののなんとも売り上げ不足の月でした。
明日は立命館大学入学試験の日。
毎年、京大と立命の受験日は荒れるお天気が予測できるので明日は閑散日に決めた。
「本はグレック・ルッカ」を準備しました。

長崎から急行雲仙号に11時間乗って京都駅が終点の時代。その日京都は大雪でした。
お付き合いの本はアシモフのロボットもの。あれから40年以上経つが私の頭脳が一番切れていたころ。
京都駅で食べたカレーライスの量が少なかった悔しい思い出がある。

昨年、長崎出身の友人と一緒に高島屋京都店の「たん熊」に行った。
いきなりクレーム。
「おねーさん!これって誰かの食べかけじゃ~なかとね?」
小さな器にご飯が半分くらいしか入っていないことに驚いたようです。
あわてて「お替りは自由とよ~。京都はこれが普通でご飯はお酒の後に荒れたお腹を休めるための食材たい~」と説得した。
長崎では宴会後のご飯も鯛茶漬けなどしっかりと食べる.お腹いっぱいになるまで食べさせられる長崎の卓袱料理と食文化が違うのだ。
自宅でもご飯を毎日一定量だけ炊く。
お腹がすくとお菓子,餅で間に合わせる。和菓子文化はそんな習慣から続いてきたのでしょう。
冷蔵庫がなかったころからの習慣なのだ。我が家の冷蔵庫はいつも空っぽなのは私が貧乏だけではないのだ。

それをいいことに京都のフレンチ・イタリアンは量が少ない。これは違反です!
フレンチはお客をお腹いっぱいさせて客を見送るのが基本です。食べ過ぎて救急車で運ばれるレベルまで食べる。
京都に戻ってきたころいつものようにパンを控えて失敗。貧相な食材の果てにすきっ腹状態で店を追い出されたことがある。合掌!
洋食が京料理をまねてはいけない。
今日は旧暦七草がゆの日。腹八分目で止めて腹いっぱいにしてはいけません。
荒れた胃袋を休める日なのだ。

写真はドイツ製ボーレー工作機械。修理工房の必需品の時計旋盤です。
これで巻き芯など造ってきたが今では時代がコンピューター旋盤に変わってきました。
一日かけて造る巻き芯に1万円かけるような需要がなくなりました。折れた巻き芯をつなぐ技術も私の世代でいよいよ終わる。
また自作の部品を使うとコピー騒ぎになってしまう。
「お客様の時計に純正品でなく部外品が使われていますので交換します」とメーカーから追加料金を請求される時代なのだ。
苦労してお客に迷惑をかけてしまうのだけは避けたいのでロレックスなどは純正品だけ使います。
荒れた心を慰めてくれる日はないのかね~?

二月二日は京都市長選挙の投票日です。
現職市長派のヘイトスピーチまがいのネガティブキャンペーンに相国寺管長の写真があった。これは悲しいものでした。
吉本ツイッター事件と同じ広告代理店を使ったのでしょう。京都文化を知らない。
昨日、朝日新聞で写真に載っていた文化人が慌てている記事が載っていました。

「よそさん」を口汚く攻撃するようなキャンペーンは京都人は絶対に嫌がる。悪口ならそれとなくそっとささやくのだ。
この市長が当選してしまうと今回の広告効果で勝つと吉本ツイッターへのどぶ金は続くことでしょう。

家内制手工業の手作り京都でツイッター事件は似合わない。
保守派は大健闘の若手の時代になるでしょう。
所詮ロートルは権力にしがみつくあまり「京都の文化」を忘れてしまった現職市長。
ここらで引退しましょうね~。
あと二日で京都が変わる気がします。
今日は腹八分目の日。早く自宅に帰りましょうかね~。





コメント
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