京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のホラー時間」

2020-01-17 08:53:33 | 時計修理

1月17日金曜日。下弦の月。25年前、気持悪いほど赤い満月だった神戸の震災の日。
あの日早朝、岡山から大山スキー場へ向かっている途中の地震でした。
無事にゲレンデについてリフトから見ると待ち合わせしている仲間が手を振っているのが見えた。
いつも変わらない目立つスキーウエアなのですぐにわかった。
昼食時間に待ち合わせをしている。
滑っている時は閑散としているゲレンデだがリフトに乗っている時は普段通りの混雑です。
ところが昼食時間にも仲間は見えず。宿にもチェックインしてない。
あの手を振っていたのはだれか?最後の挨拶だったのでしょうか?
あれから25も年たったとは思えない時間の速さに戸惑います。

「ペットセメタリー」ホラー映画のお誘いを断わった。私はホラー映画が苦手です。
映画より実物の怖いシーンを見ることが多いので工房の結界の中でのんびり過ごしたほうがよい。
それでも一番怖かったのが「シャイニング」。その続編「ドクター・スリープ」もお誘いを断った。
やはり気になるので図書館で続編本を借りてきた。
本当に怖い話だ。
訳者がへたくそ!まるで昔の私だ。グレープ・フルーツをブドウと訳してやってしまった。
パソコンが出回る前のころ、エンターキーを「(入り口の)カギ」、「ディスク」を「円盤」
アルバイトでSF小説の翻訳依頼が多かったことでいっぱいおかしな誤訳をやらかした。

残念ながら今回の訳者さん「シャイニング」を「かがやき」とひらがなで翻訳しています。
私と同年代の訳者さんがお粗末なのでなかなか前に進まない。
グレープフルーツと一緒でここは(かがやき)より「シャイニング」でよいでしょう。

写真はホラーのような中国製の時計。
文字盤のロゴがはがれた修理依頼です。12時、6時のロゴが取れていました。
ポンコツ設計。文字盤に軽く接着剤で貼っているだけなのではがれて当たり前です。
よくこんなモデルを世の中に出したものだとあきれました。
さらに悪いのがガラスを開けないと文字盤に張り付けできないワンピース設計でした。
ユーザーはサギにあったような気分になるでしょう。
とりあえずロゴを引っ張り出して終了するしかない。世の中怖いね~!ホラ時計でした。

長距離夜行バスではよくホラー体験をします。寝ていると座席の真後ろに人の気配がする。
時折怒っているような会話の声が聞こえる。寝ぼけているのか?
おかしい!私が今座っている席は最後尾なのだ。
よくこのようなことが起きるのでいつも最後尾の席を予約しています。
会話が聞こえると迷うことがない、こいつはお化けだ!とわかると安心して眠れる。お化けより人間が怖い時代だ。

大阪の店をオープンする際に連日使った西心斎橋のホテルも結構出た。
最悪なのが夜のお化けより朝食のバイキングがいつものホラー。夜は眠れないのに楽しみのベーコンがなくなっていました。
相撲取りの集団に襲われたようながらがらの大皿を眺めてはため息をつく。スクランブルエッグにベーコンがない不幸!
あれからバイキングが嫌いになった。

工房で魔除け用の時計に囲まれているので安心安全な職場。
それでもドクター・スリープに出てくるお話は経験上リアルな恐怖が沸いてくる。
きっと作者のシドニー・シェルダンもシャイニングの経験があるのでしょう。

京都は千年都、歴史的にお化けの人口密度は高い。石を投げるとお化けに当たる。
お化けによく出会う人は魔除けの時計は標準装備しましょ!
電池交換一律1000円と税。お気軽にご利用下さいね~。








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