京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の朝廷時間」

2020-01-06 08:53:41 | 時計修理

1月6日月曜日。大安。小寒この冬一番の冷え込みの朝。
賀茂川公園ではペタンクのグループが元気に競技はじめ!
私も今日からチェロの練習を始める予定です。
メトロノームを60に合わせてスケールの練習から始まります。

工房では朝が忙しい。
時計関連業者さんは午前中に依頼品を仕上げて午後からお客様を待つのでしょう。
午前中が勝負!毎年お正月は午後からのんびりした一日になります。

京都は「朝廷」があった街。
朝に裁くから朝廷。
平安時代は午前中だけの勤務時間だったといわれています。午後からはお休みでは実にうらやまっしい。
この時代に合わせて働き方改革を考えましょうね~!

清少納言も午後からゆっくりタイム「春はあけぼの~午前中仕事して午後からひるねじゃ~!」
何となく平安時代がうらましい。
その影響か京都の集金は午前中に済ませます。
午後から集金に行くと「お母んは出かけたでぇ。明日おいでぇ~!」と断られてもしょうがない。
お寺さんのお参りも午前中に済ませるのも昔からの習慣なのでしょう。
西陣の機織りの音も早朝お日様が若いうちから始まります。
夕方4時くらいから銭湯が込み合いだすのも西陣の特徴です。

明日は七草。
この日、年末年始の宴会で荒れた胃袋を休めます。時計の仕事は特にアルコールは危険。
昨夜は休肝日でアルコールを抜きました。
体内からできるだけ水分を抜いて時計に向き合います。緊張する仕事なので頻繁にトイレへ行くことになることだけは避けたい。
工場勤務時代からトイレに頻繁に行くとそれだけでダメ社員。かなり目立ちます。
飲酒時間は遅くとも23時までに終わらないと翌日の仕事に差し支えます。
お正月明けそんな厳しい日常が戻ってきました。

今月9日から16日まで西本願寺の報恩講が始まります。
親鸞聖人の祥月命日の報恩講です。
全国から信者が集まるのでいきなり堀川七条通りがにぎやかになります。
時計の修理もこの期間は気が抜けませんよ~。
本願寺・浄土真宗の信者さんは時計を大切に扱うので楽しみなのだ。

また12日は皇后杯全国女子駅伝の開催日。この日コースに当たる上京区、北区は暇な閑散日。
他に受験生にも大切な期間に入ります。
時計電池交換の際には秒針まで正確に合わせてお返ししましょう。

今日から平常営業に替わりました。
のんびりお越しください。





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