歌人のなかには、
偉い人がいる。
宮柊二。
日中戦争に参戦。
一兵卒として戦った。
何度も、
「幹部候補生になれ」
と
薦められた、
しかし、
頑として
受け入れず、
一兵卒として
戦う。
凄まじい歌が並ぶ。
「山西省」という
歌集。
白兵戦を
記述。
3首だけ挙げる。
‥‥
右頬貫きし弾丸鋭くて口より出でて行方わからずてふ
続けざま迫撃砲弾落つる中右翼よりかかる「ささげ砲」の声
すがすがし白骨ひろうとかがみたる永久隊長に敵弾の来ぬ
‥‥‥
ちなみに、
宮は生きて帰り、
歌人として、
生を終えた。