いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

指導のうまさに定評のある女流棋士 中村真梨花女流三段

2019-08-12 20:18:46 | 棋士


中村真梨花女流三段は、教え方の上手な女流棋士として、
人気が高い。
1987年生まれ。
小学校2年生のときから、
佐伯九段の指導する湘南将棋道場(現・佐伯九段将棋サロン)で修行した。
強いおじさんたちが、熱心に指導した。
2003年、15歳で女流棋士となった。
攻め将棋で、「マリカ攻め」と恐れられている。
中学生のときに、道端で出会うと、
丁寧に「こんにちは」と挨拶してくれた。
「とてもいい子だ、この子は伸びる」
と思った。
案の定、タイトル獲得4回、
女流棋士会役員である。









あなたにだけ打ち明ける、糸谷哲郎八段の強さの秘密

2019-08-09 11:00:08 | 棋士


糸谷哲郎八段が、A級棋士であり、哲学者であることは、
よく知られている。
そして、
師匠の森信雄七段の弟子の中で、
初めてタイトルを取った。
竜王位である。
将棋界最高賞金のタイトルだ。
その糸谷哲郎八段に将棋が強くなるための条件を聴いてみた。

まず、
計算能力。
ついで、
大局観、
フィジカルな面。

一般的には、幾何の才能も必要、とされているが、
彼は、計算能力の方を重視している。

彼は、哲学者として、
「日本の社会は、ひとりの人間が専門の領域を深めることに寛容でない」
と言う。
彼自身がマルチな活動をしているからこそ言えることだろう。

さて、勝負術とは?
「新しい戦型や駒組みをみつけること」
と言うが、
実戦においては、
「相手の好みの手を読んで一番混乱する手を読む」
という。
ただ、師匠の森信雄七段によると、
「勝つことに徹しきれていない。まわりに強い人がいると、がんばるんだが」
という。
それなら大丈夫。
今は、ライバルとして豊島名人、稲葉陽八段などなどが活躍している。
刺激されて、ますます強くなるはずである。
今期A級順位戦で1勝1敗。
たくさん勝って名人挑戦者となり、名人位を獲得してほしい。

最後に、彼が竜王位を獲ったときに、
師匠が記念パーティーで言った言葉が有名である。

「糸谷君がまさか竜王位を獲るとは思いませんでした」
(๑•̀ㅂ•́)و✧






















前竜王糸谷哲郎八段物語①~棋士にして哲学者~

2019-08-07 20:18:48 | 棋士


糸谷哲郎八段は、順位戦A級棋士である。
つまり、将棋棋士の中でも超一流だということだ。
将棋界のビッグタイトル竜王になったこともある。
と同時に、哲学者でもある。
1988年広島生まれ。
広島県で東大に1番多く入る名門校、広島学院の卒業生である。
小さい頃から将棋が強く、
森信雄七段に入門した。
2006年に高校3年生にして、プロ四段となった。
同年、新人王戦で優勝し、その祝賀パーティーで、
「今の将棋界は斜陽産業。私達の世代で立て直していきたい」を発言して、
話題になった。
プロ四段になってから、
国立難関校の大阪大学に合格。
文学部哲学科。
のち、阪大哲学科大学院に入学する。
母方の父は大学教授でマルクス経済学の権威。
親戚に研究者が多い。
小さい頃から、祖父の書斎から持ち出した本を読んでいた。
三国志
夏目漱石
森鴎外
などなど。
また、哲学書にも親しんだ。
アリストテレス
ヘーゲル
ニーチェ
大学、大学院では、
ハイデッガーを研究した。
早起きが苦手で、会社員にはれない、
ということもあり、
棋士を目指すこととなる。
将棋界に、「糸谷は3人いる」という言葉がある。
普及にも熱心で、
対局
イベント
メールのやりとり
と、3人分の働きをするのである。

同門の先輩に
故村山聖九段
山崎隆之八段がいる。
後輩にも
千田翔太七段
竹内雄悟五段
などがいる。

まだまだ話題があるが、
それは、次に譲る。