ある棋士の助言~詰将棋について~ 2019-08-25 22:17:31 | 将棋 詰将棋をすると、実戦の終盤の力が強くなるということで、勉強する人が増えてきたのは喜ばしいことです。詰将棋集に挑戦して、一度詰ましたら終わりにするのでなく、また初めから挑戦してください。問題図をならべたとき、この手順が詰みだとわかるまで何回もやってください。それができるように詰む形を覚えるようになったら、その問題集を卒業とともに終盤の棋力は向上するのではないでしょうか。そして次の詰将棋集を入手して、挑戦してください。
かつての将棋タイトルホルダーの怖さ 2019-08-24 22:11:10 | 将棋 将棋界には、かつてのタイトルホルダーだが、いまは順位戦の下の方にいる、という人もいる。例えば、南、福崎、高橋(道)など。彼らに共通するのは、ツボにはまると、A級棋士(順位戦の最高峰)でも、ぶっ飛ばしてしまう底力を持っていること。若い棋士がなめてかかって、ひどい目に遭うことが、多々ある。よく注意して見てくださいね。
将棋の「先生」 2019-08-24 21:54:06 | 将棋 地域の公民館で将棋を指していた。ほとんどおとななのだが、子どもが2人だけいた。「羽生」「藤井」と呼び捨てにしていた。わたしの対局相手が、「呼び捨ては、ちょっと、なあ……」と、つぶやくと、「羽生さん」「藤井さん」に変わった。ここも、教育の場なのであった。
見る将、読む将 2019-08-24 21:32:54 | 将棋 今日も、対局してきた。地域の仲間なので、気楽に戦える。楽しい時間を過ごした。帰ってから、性懲りもなく将棋の本読んでいる。最近は、テレビやネットで「見る将」の人が増えている。視聴は、楽しいだろう。大いに豊かな時間を過ごしていただきたい。私は、「読む将」である。将棋のことだけでなく、明治、大正、昭和の暮らしが明らかになる本を、探し出して読み始めた。読書好きには、たまらない。図書館で借りた、「永年保存」の本である。「○○将」の流行る時代。後世の歴史家は、どんな評価をするのだろうか。
将棋の高段者には、責任がある 2019-08-21 20:35:33 | 将棋 久しぶりに、ある将棋祭りにでかけた。ほとんどのイベントが終わり、当日最後に配されたメインの対局の最中で、みなさんが観戦されているとき、(わたしには興味がないので)そろそろ帰ろうとした。そのとき、棋友(将棋を通じたともだち)に出会った。強そうな人と、対局している。通りかかったとき、ちょうど対局が終了した。棋友が、「教えてもらったら?」と言う。相手は、県代表クラス(将棋大会で県で1番になった人)だそうだ。喜んで教えていただいた。駒落ちで。結果は、敗北。敗因を聴いた。丁寧に教えてくださった。将棋も、高段者クラスになると、責任がある。相手に応じて、適切にアドバイスすること。将棋普及の責任。高段者になっても、この責任を自覚せず、他人の将棋に口を出したり、あざ笑ったりする人がいる。こういう人は、仲間内で嫌われ、それなりの対応をされることになる。本当に強い方は、そのことを自覚しておられる。いい人に教えてもらった。彼には、高段者に与えられる輝かしい待遇が待っているだろう。
将棋がつよくなるには、人に好かれないといけない~藤井聡太七段も~ 2019-08-19 21:20:53 | 将棋 佐藤天彦前名人が、次のようなことを言った。「将棋が強くなるには、人に好かれないといけません」さすが、前名人である。そのことを裏書きするように、今をときめく藤井聡太七段は、人に嫌われない。羽生九段も同様であった。アマ棋士の間でも、そうである。特に、勝ったときは、「たまたまです」とか、「運が良かったからです」とか言っておくことである。勝って自慢ばかりする人は、嫌われる。「あいつとはもう指したくない」と思われる。負けて悔しくない人などいはしない。このことをしっかり覚えておきましょうね。
104歳の老棋士の教え~日野原重明先生と同い年~ 2019-08-19 06:48:48 | 将棋 老人ホームで出会った老棋士の話。Tさんは、104歳にして、なお将棋を指された。主任介護職の方に車椅子で移動させてもらい、日常を過ごされる。ボランティアで将棋を指すわたしと、気が合った。まだまだ強く、昔の鍛錬の跡が見えた。介護職の方は、「この人は左手の小指を突き出して『港港にこれがおる』というんですよ」と、紹介してくださった。彼は船乗りだったので、船の寄港するあちこちの町に彼女がいたというのである。また、Tさんから学ぶことが多い。ふと漏らす言葉に、心から感動することがある。そうした例をたくさん聞いて、わたしも感心した。104歳まで現役医師として働いた日野原重明先生ほどでなくとも、100歳超で、尊敬できる方は多い。亡くなったとき、ご遺族から、「一緒に将棋を指してくださってありがとうございました」と、ねぎらいの言葉をいただいた。
不老長寿の薬~将棋~ 2019-08-18 21:28:35 | 将棋 将棋を指す人を、たくさん見てきた。おとなも、子どもも。ご老人の話をする。多くのご老人が、60歳を過ぎて将棋を覚え、優れた指導者に恵まれて、よろよろに衰えていたはずが、将棋の修練を積むことを通し、見違えるようにいきいきとして輝きを増されるのを見てきた。若い頃から将棋に親しんだ方は、強くなるのが早い。不老長寿の薬、将棋。
京急将棋まつり あれこれ 2019-08-17 21:11:44 | 将棋 先日紹介した、中村真梨花女流三段。今日の京急将棋まつりの総合司会をされた。とても手際がよく、楽しい祭りを盛り上げられた。写真は、少し前におりあって撮らせていただいたもの。今は、髪を長くされている。とても良く似合う。さて、将棋を指す会場では、アマのお客さんたちが、交流されていた。10年ぶりで来た、というお茶の先生。昔、道場で会った方々。こういう交流の場としても、京急将棋まつりは、機能していた。わたしも、多くのアマ棋士と再会した。楽しい思い出を、たくさん作れた。中心になって運営された中村修九段をはじめとして、きめ細かな配慮をされたスタッフの方々に御礼申し上げる。将棋ファンのみなさま、明日は、京急将棋まつり最終日です。ゆっくり楽しんできてください。
8月17日 京急将棋まつり オヤジとオレとプロレスと将棋 2019-08-17 20:20:37 | 将棋 8月17日京急将棋まつりに参加。将棋界の激変は、藤井聡太七段の存在による。羽生フィーバーのあとも、将棋界は、本質的に変わらなかった。しかし、今回は違う。子ども将棋大会に出た子どもたちは、ほとんどがプロ棋士や指導棋士、アマ強豪の道場に通っていたり、プロ棋士等の直接指導を受けたり、学校の将棋倶楽部で勉強している。定跡も、手筋も、しっかり勉強した上で実戦に取り組んでいることが、手に取るようにわかった。また、サービスの向上はめざましく、ファンがゆっくり楽しめるようなまつりに仕上がっていた。将棋界は、変わった。私のブログの原点は、2015年1月21日に書いたもので、もう古くなってしまったが、あえて、残している。今でも、閲覧者が多いからである。興味のある方は、ご覧いただきたい。表題は「オヤジとオレとプロレスと将棋」である。今や、古典になってしまった記事だが、子どもが将棋を指せると、どんないい点があるか、については、変わらないと思う。
谷川浩司九段、ひふみんの記録に並ぶ 2019-08-17 19:53:02 | 将棋 谷川浩司九段が、ひふみんの記録に並んだ。勝利数。1424勝。1 羽生善治九段 1434勝2 故・大山康晴十五世名人 1433勝3 加藤一二三九段 1324勝3 谷川浩司九段 1324勝8月17日、谷川は、高見泰地七段(26)を破り、1324勝となり、通算勝数で加藤一二三九段と並んだ。単独3位をかけて、8月22日のB級順位戦で、行方尚史八段(45)と闘う。谷川浩司九段の歴代成績1324勝851敗3持将棋なお、「持将棋」とは、双方が入玉して引き分けになった将棋である。
2019 京急将棋まつり 2019-08-16 22:05:24 | 将棋 本日、明日、明後日、横浜で京急将棋まつりが開かれた(る)。明日の出演者の中で、指導対局を受ける中級者の方に、2名だけオススメの女流棋士を紹介する。中村真梨花女流三段斎田晴子女流五段ゆっくりお楽しみください。
目隠し将棋~香川愛生女流三段対村田顕弘六段~ 2019-08-14 11:30:17 | 将棋 「目隠し将棋」というものがある。プロ棋士同士が、盤を見ず、指し手の記号を言って、対戦するのである。この写真は、今人気の香川愛生女流三段と村田顕弘六段との対戦である。解説は、神吉宏充さん。
将棋が大流行~良い将棋教室、道場の選び方~ 2019-08-11 21:21:05 | 将棋 言うまでもないが、藤井聡太七段の出現で、将棋が大流行している。一時、町の道場が次から次へと消えていった。最近は、プロ棋士引退棋士指導棋士アマ強豪の教室や道場が増えてきた。競争は激しいが、その分質が良くなってきた。教室や道場を選ぶ基準。1 良い指導者がいること2 客の質が良いこと3 人格形成に役立つこと将棋の場は、人格形成の場でもある。子どもはもちろん、大人も、道場に通って、人格の陶冶をしなければならない。客だと言っても、わがままばかりいってはいけない。気持ちよく指すには、良い客のいるところに行けば良い。ネットで調べれば、いくらでもヒットする。1つだけ、良い道場を紹介する。藤沢名店ビルで月2回開かれる、佐伯九段将棋サロン。男女半数ずつ。生徒は、20~90歳。こんな仲の良い道場は、珍しい。詳しくは、ホームページがあるから、覗かれると良い。佐伯九段は、「湘南の名伯楽」と呼ばれ、次のような棋士がその弟子である。中村修九段北浜健介八段斎田晴子女流五段高橋和女流三段中村真梨花女流三段ときどき顔を出す弟子もいる。
今日は、故・村山九段の命日~森九段の回想~ 2019-08-08 22:22:18 | 将棋 今日は、故・村山九段の命日である。師匠の森信雄七段の回想。「なぜかゴミ袋をかぶせて村山くんの頭を洗ったことが目に浮かぶ。『失礼、図面を間違えてました』と言って『玉』を『王』に変えたことを思い出した。」