高校に入っても、
わたしの
「思い上がり」は、
なおっていなかった。
公立中学の
「生徒会長」
として、
教師から、
特別な目で
観られていた。
自分で気づかないまま、
わたしは
想いあがっていた。
仲間の冷たい目の中、
Oさんだけは、
普通に
つきあってくれた。
Oさんは、
たいへん
勉強ができ、
「女性でも医者になれるか。結婚はしたいが」
と
悩んでいたのだ。
それなりの
友達付き合いをした。
結局、
Oさんは、
医学部に進み、
眼科医になった。
そして、
今はだれが学長かしらないが、
ある時期の広島大学の学長と
結婚したらしい。
それを聞いた時、
サスガ!!
と思った。