家を出る時は、大阪城公園での 「タカの渡り」 観察絶好日。上空も気にして観察しようと決めていた。しかし青空が見えていたのは早朝の時間帯のみ。やがて全体を白い雲が覆ってしまった。
かと言って、全天空雲ひとつない快晴では、空のどこに焦点を当てていいのか分からない。青空にところどころ雲が浮かんでいるのが理想的。というか見やすい。白内障手術まではほとんど見えていなかったのが、今は小さな点でも見えるようになった。
もっとも近年では、タカの渡りの観察に出かけることもなくなって、特別な事でないと、わざわざ出かける気持ちにならない。
西の丸庭園で出会った知人から、今から大和川のコグンカンドリを見に行かないか?と誘っていただいたが断ってしまった。申し訳けなく思っている。鳥に興味がないのではなく、大阪城公園を離れて出かけるのが面倒に思ってしまう。
かつて、珍鳥情報を得て全国を東奔西走していたのが嘘のよう。最近では、大阪城公園を離れるのは年に数えるほどでしかない。
元ヘリポートのツツドリは見られない。オオタカがよく来るからだと耳にしたが。ツツドリは7時過ぎに太陽の広場東の森で1羽確認されている。
9時過ぎ大手前から大阪城内に入ろうと歩いていると、大手門の上をオオタカが六番やぐらの方向に飛ぶ。数羽のカラスも。
聞いた話では9時に西の丸庭園がオープンすると飛び出してくるそうだ。9時から9時5分くらいの時間に出てくるのが必ず見られるらしい。
弓道場前の植え込みにヤブサメ1羽。後ろを人がよく通るので落ち着かない。下枝を動き回る。
音楽堂西側上ではサンコウチョウ1羽。キビタキと追いかけ合う。昨日も西の丸庭園で見たと鳥友から連絡をいただいている。彼はその後、南港野鳥園に向かい、羽ばたきの丘でもサンコウチョウを観察したと。
今秋はサンコウチョウが多いように思う。この夏、各地の繁殖が順調で多くひなが巣立ちしたのだろうか。
人工川で飛ぶスズメ様の鳥。尾羽に白が見えたような気がして、その先を探す。ひょっとしたらアオジが来たのかも知れない。頭の隅でちょっと意識しながら探すとホオジロ♂を見つける。ちょっと嬉しい。
ホオジロは、大阪城公園ではそれほど多くない鳥。今期は9月10日に梅林で♂1羽が観察撮影されて連絡をいただいたのが初。その後18日に天守閣東側配水池で観察され、今回が3回目。
ホオジロごときで嬉しいか?と思われるだろう。しかしオオルリやキビタキやサンコウチョウなどの方が、ずっと多くて普通なのが大阪城公園。今回撮影できたが、写真にいたっては、例えばツツドリの方が多く撮影している。
「大阪城公園の野鳥全種撮影」 私の中ではホオジロはそんな位置にいる。ちょっと嬉しい鳥。皆さんの中でも大阪城公園で、ホオジロを観察撮影された方はごく少ないのではないだろうか。
キビタキは、音楽堂西側上、西の丸庭園、豊国神社東で♂3・♀型4の計7羽。
オオルリは、♂若2・♀1が豊国神社裏と西の丸庭園。
コサメビタキは、西の丸庭園、豊国神社裏、豊国神社東、一番やぐらで4羽。
エゾビタキは、西の丸庭園で3羽。
メボソムシクイは、音楽堂西側上で1羽。
ツバメは、空堀で1羽。
ヒヨドリが群れて飛ぶようになった。31羽と17羽の群飛を観察。
西の丸庭園の芝生の上で、ハクセキレイが5羽。
西外堀でキセキレイが1羽。
エナガが、音楽堂西側上と西の丸庭園で各4羽づつ。
モズ♂が大手前で1羽。
コゲラが音楽堂西側上と西の丸庭園で計3羽。
カワラヒワが西の丸庭園で6羽。
東外堀でカルガモが12羽。ひとつの群れとしては多い観察。カルガモでさえ、秋の渡りの時期で移動しているのだろう。
秋大阪城公園に最初に到着するカモはほぼ決まっていて、過去10年間でもハシビロガモが6回、コガモが4回である。
今期ハシビロガモが1位なのは順当だが、ヒドリガモやマガモが到着したのにコガモが来ていない。今日も一つの目的はコガモの到着確認だった。
しかし、ダメだった。北外堀にキンクロハジロ1羽が来ている。越冬キンクロハジロと合わせて2羽。キンクロハジロが来たのにコガモがいない!
そんな心配をしながら飲んでいると、ひでキングから連絡があって、西外堀でコガモ1羽観察との事。やれやれ。安心してお代わりができる。
※追加情報=今日のコメントでKEN-Sさんから9/22にホオジロを観察撮影したとありましたので、今秋は4回目になります。
=音楽堂西側上、ツツドリ1羽。
◎今日の魅力的na鳥たち。
ヤブサメ、シジュウカラ、メジロ、カルガモ、ツツドリ、サンコウチョウ、メボソムシクイ、コゲラ、キビタキ、エナガ、カワウ、ホオジロ、モズ、ツバメ、ハクセキレイ、オオタカ、アオサギ、オオルリ、カワラヒワ、コサメビタキ、エゾビタキ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、コガモ、キセキレイ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。