強制わいせつ罪

2011年02月05日 16時37分22秒 | B地点 おかか

 

 

名探偵ホおむズ 事件簿020

 
名探偵ホおむズは、疲れ果てていた。

モリアーティ教授や怪盗ルパンを、まだ捕まえることができないのだ。
しかも、傷が痛む。
しょんぼり
そこへやって来たのが、アイリーン・アドラーである。
ホおむズを翻弄する、謎の美女である ―― 。

すたすた
「ホおむズさん、こんにちは」

「ふん、アイリーンか。何しに来た?」
「あら、ご機嫌斜めなのね」

「ほっといてくれ」
「ねえ、嫌なことは忘れて、私と楽しく遊びましょうよ……」

「笑わせるな。恋愛ごっこをしている暇はない」
「犯罪を暴き、犯罪者を捕まえる! それ以外は時間の無駄だ」
「ふふ。そう言うと思ったわ。あなたの恋人は、犯罪と犯罪者ね」
「じゃ、私が犯罪者になってあ・げ・る!」

「な、何だと?」
ちゅっ
「これって強制わいせつ罪かしらね。さ、私を捕まえてごらんなさい」

―― そんな二人の、甘ったるい会話を、ワトソンは脇で聞いていた。

「おいおい! またこのパターンか!」

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「いつもいつも、イチャイチャしやがって……」
「やってられないよ!」
「くうう~っ!」