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いつもの川岸である。 今日も、おかか先生がいる。 |
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ゆうちゃんもいる。 |
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一方こちらは、療養中のおむさんである。 |
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ストレスが溜まっているため、テレパシーは使えないが、 |
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エリザベスカラーが集音器がわりになるので、川岸の会話はちゃんと聞こえるのだ。 |
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すたすた |
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「……」 |
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ひょい |
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ぽふん |
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「あっ、先生がリュックに乗った!」 |
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「え? 先生がリュックに乗った?」 |
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「おむさんのためにリュックは空けておく、って言ったくせに……」
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「先生! どういうつもりなの?」 |
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「先生は、うそつきだー!」 |
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「うそつきだー!」 |
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「考え方を変えたのだよ」 |
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「奴のために、リュックを温めておくことにしたのさ……」 |
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「はっ!」 |
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「そ、そうだったのか!」 |
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「うーん! さすが先生だ」 |
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「先生……ありがとう!」 |
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「……と言えばかっこいいんだが、実は、そうではない」 |
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「え?」 |
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「え?」 |
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「ただ単に、リュックに乗りたくなったのだ」 |
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ガクッ |
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ガクッ |