リリース、そしてその後の二週間

2011年02月03日 14時38分51秒 | B地点 おむ

 

 

2011年、02月03日。節分です。好天に恵まれました。

おむさん、いよいよ、リリースです。二年前を思い出します。

(※参照、2008年12月20日、「帰郷」

ボラさんが貸してくれたキャリーに入って、車を待ちます。
さあ、現地に到着しました!
扉を開けます。
一週間ぶりに、帰ってきました……!
おむさんは、
キャリーの周囲を、
くるりと回ってから、
たったったっと、軽い足取りで、走り去っていきました。
生き生きとした、その姿。

感動的です。
そんなおむさんの後ろ姿を、おかか先生が見守ります。
おむさんは、何はさておき、自分のテリトリーをチェックしに行ったのです。

ひととおりパトロールをしたら、また戻ってくるでしょう。

それまで、おかか先生や、
よっちゃんや、
ゆうちゃんと一緒に、待ちましょう。
約30分後。

おむさんが、帰ってきました。思った通りです。
……あっ!?
カサブタを、剥がしてしまいました!

自分で引っ掻いたのか、どこかにこすりつけたのか……。

それ自体は予想されていたことですが ―― 血が、かなり出ています。

ですが、ともかくも一週間にわたって、患部をカラーで保護し、抗生物質も投与したのですから、傷は(その内部は)かなり癒えている筈です。

見た目は派手に出血していますが、しかしこれは、カサブタの剥離による、ごく浅い傷でしょう。膿も見えません。

―― ともかく、引き続き観察し、必要に応じて対応を考える、それしかありません。

リリースの翌日。

即ち、02月04日、立春です。

獣医師に相談したところ、化膿止めが更に一週間分、追加処方されました。
さっそくこの日から、化膿止めを与えます。これまで同様、一日一回の投薬です。

さいわい、出血は止まっており、傷口は乾いています。
更に翌日。即ち、02月の、05日

大丈夫です。傷口を「掻き壊す」ことはなかったようです。
これは、更にその翌日、06日です。

以下順々に、毎日の写真をご覧下さい。

傷が治っていく様子が、よくわかるでしょう。
07日。
08日。
09日。
10日。

追加の抗生物質の投与も、この日が最終日です。

カサブタは、かなり小さくなっています。
11日。
12日。

この日は雨だったので、良い写真がありませんが、ともかく傷口が無事であることは確認できます。
13日。
14日。
15日。
16日。
17日。
リリース(03日)してから、ちょうど二週間。
次第に小さくなっていったカサブタが、遂に、取れました。
皮膚には、うっすらと、被毛が生えてきました。

もう大丈夫です。

ケガが発見されたのは、01月26日でしたから、
ここまで治癒するのに、ざっと三週間かかったわけです。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


一週間で大きな変化

2011年02月03日 14時37分56秒 | B地点 その他

 

 

おむさんが、一週間の保護を経て、遂に、帰ってきた。

「ただいま~!」
おかか先生と、よっちゃんが、さっそく出迎える。

「やあ。元気そうじゃないか!」

「おむさん、おかえり~!」
「長い間、よく辛抱したな。偉いぞ」

「先生、どうもありがとう」
「おい、ゆうちゃんを呼んでこい」

「あっ、そうだね! ゆうちゃんも喜ぶだろうな!」
というわけで、よっちゃんは、ゆうちゃんに知らせに行ったのだった。
「ゆうちゃん! おむさんが帰ってきたよっ」

「えっ、ほんと!?」
「ほんとさ。いつものリュックの所にいるよ」

「わ~い!」

思わず身を乗り出す、ゆうちゃん。
「嬉しいな~♪」

たったったっ
「一週間ぶりに、おむさんに会えるんだ!」

リュックの所へ急ぐ、ゆうちゃん。
しかし、この間に、おむさんはどこかへ遊びに行ってしまった。
だから、ゆうちゃんが来た時には、おむさんはいなかった。

「おむさん、お帰りなさい!」
そこにいたのは ―― おかか先生だったのである。
「あれっ?」
「……ん? どうした?」
「おむさん、ずいぶん老けたね!」
がくっ

「んな、アホな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


持久戦、七日間

2011年02月03日 14時10分16秒 | B地点 おむ

 

 

オムイ外伝 第四部(奇想天外篇) 第48話


「はッはッは~! 今日こそオムイを倒す!」
「変身の術を使うぞ……!」
「変身ッ!」
ばば~ん

追忍は、エリザベスカラーに化けた。
そして、オムイの首に取り付いた!
ぎりぎり ぎりぎり
首を絞められ、苦しむオムイ。

「ぐわッ!?」
「ぐわあああああ!」
「な、なんの! 負けるものかッ」

耐えるオムイ。

執拗に首を絞め続ける、追忍。

両者の闘いは、持久戦となった。

闘いは、何日も何日も続いた。

―― しかし遂に、勝敗が決せられる時が来た。
先に力尽きたのは、追忍であった。

ボトッ

「ぐ、ぐはあ~ッ」

ガクッ
オムイは勝った。

実に、七日に及ぶ、死闘であった。