ダブル初体験

2011年02月15日 16時37分59秒 | B地点 その他

 

 

ゆうちゃんは、まず間違いなく、前年の春の生まれである。

まだ一歳になっていないのだ。

(※参照、「夕刻の訪問者」(ゆうちゃん初登場))

だから、ゆうちゃんにとって、雪を踏むのは、初めての体験である。
「う~ん。これが雪か……!」
「なかなか楽しいね!」
「やれやれ。子供は元気がいいなあ」
「しかし、足が冷たいだろうに……」
「よし! 今まで、ゆうちゃんには厳しくしてきたが、今日は特別だ」
「お~い! ゆうちゃん!」
「なあに?」
「毛布に乗ってもいいぞ!」
「ええっ!? ほ、ほんと?」
「ふふふ。ほんとだとも」
「やったあ~っ! 遂にお許しが出た!」
たったったっ
「ほ、ほんとに乗ってもいいの?」
「うむ。いいともさ」
こうして、ゆうちゃんは、

この日、初めて毛布を踏んだのだった。

(※実話)

雪と、毛布と ――。二つのものを初体験した、ゆうちゃんであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


新処方にて投薬開始

2011年02月15日 16時24分45秒 | B地点 おかか

 

 

02月15日。

前日から雪になり、かなり積もった。
私たちのこの場所では、この程度の積雪が、ひと冬にざっと一~二回ほどある。

そんな天候のせいであろうか、おかか先生の眼の具合は、良くない。

(※参照、「崩れると崩す」(前々日))
(※参照、「バレンタインの体調」(前日))

以前処方された内用薬を、この日から使うことにした。

ビクタスS(40mg/day)を、四日間。

(※参照、「新処方」

おかか先生には直接投与ができないので、例によって、まず粉にする。
そして、ウェットフードに練り込む。
残さずに食べてくれるだろうか……?
ほぼ完食した。

これで、初日の投薬は成功。
しかもこの日は、眼軟膏を入れることもできた。

最近では、珍しいことである。
この日は、寒さのせいで、おかか先生はかなり参っていたようだ。明らかに、動きがにぶかった。

だから、襟首を掴むことができ、眼軟膏の投薬もできたというわけである。
一年の中で、最も厳しい時期だろう。

なんとか乗り切って欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あたたかいから

2011年02月15日 15時34分32秒 | B地点 おむ

 

 

「積もったなあ!」

「これが雪!? 僕、初めてなんだ!」
「ひゃ~! 足が冷たいよ!」
「よいしょ。とりあえずリュックに乗ろう」
「足はこれでいいけど……背中が冷えるなあ」
「おむさん、僕にまかせて」
「僕が、温めてあげるよ」
「どうするんだい……?」
「尻尾を使うのさ!」
「ほら! こうすれば、背中が温かいでしょ?」
「ふふ。ありがとう。ゆうちゃんは優しいね」
「……ん? おいっ、見ろ!」
「雪が融け始めたぞ!」
「ゆうちゃんの暖かい心が、雪を融かしたんでしょう」
「ふっふっふ。そうかもな」