撮影日 08月12日 |
シンジ君の話をしよう |
撮影日 同上 |
シンジ君が現れたのは八月の半ばだった |
撮影日 同上 |
ガリガリに痩せていて |
撮影日 同上 |
被毛もボロボロだった |
撮影日 同上 |
顔は、洟や目やにで汚れていた |
撮影日 同上 | |
撮影日 08月13日 |
これでは生き延びられないだろうと思われた |
撮影日 同上 |
だが、シンジ君の瞳の奥には、力強い光があった |
撮影日 同上 | |
撮影日 09月04日 |
九月に入っても、シンジ君は逞しく生きていた |
撮影日 10月20日 |
十月には、見違えるほど立派になった |
撮影日 同上 |
顔付きも精悍になった |
撮影日 12月10日 |
やがて ―― ボランティアさん達によって捕獲と保護が行われた |
撮影日 同上 |
そして、私の書斎がシンジ君の仮の住まいとなった |
撮影日 12月11日 |
鳴くときに下の牙が光るこの表情は、変わっていない |
撮影日 同上 |
瞳の奥の不思議な光も、あの頃と同じだ |
撮影日 12月12日 |
シンジ君は、暴れたりしないし、噛むことも、引っ掻くこともない |
撮影日 同上 |
トイレも上手に使える |
撮影日 同上 | |
撮影日 同上 |
いよいよ「里親募集」が始まった |
撮影日 12月15日 | |
撮影日 同上 |
シンジ君は今、私の膝の上で、のんびり喉を鳴らしている |
撮影日 同上 |
もし期日までに応募が無ければ、シンジ君は元の場所にリリースされる |
撮影日 同上 |
オムイ外伝シリーズ 第三部(武芸帳篇) 第48話 |
おかか先生が、リュックの上でのノンビリ過ごしている。 | |
おむさんも、ノンキに遊んでいる。 | |
と、そこに近付いてきたのが、チビ君である。 | |
チビ君は、いつぞやのように、お散歩中のワンちゃんと一緒に歩いていて、いつの間にかおむさん達のテリトリーに侵入してしまったのだ。 | |
し、侵入者かっ!? ―― と、スクランブル発進するおむさん。 | |
おかか先生もリュックから降り、緊急出動。 | |
その間にチビ君は、完全にテリトリー内に入ってしまった。 | |
チビ君の挙動を注視する、おむさん。 | |
テリトリーの境界付近で待機する、おかか先生。 | |
チビ君は茂みの中に隠れてしまった(矢印)。 おむさんは、チビ君を連れてきたワンちゃんに事情を聞いている。 | |
おむさんは、ワンちゃんの話に、一応、納得したらしい。 | |
そして、いきなりキッス! | |
チビ君は、とまどっているようだ。 | |
おむさんが、更に何かを語りかける。 | |
び、微妙な前肢! すわ猫パンチか? | |
……いや。平和的な話し合いが続くようだ。 | |
チビ君は、おかか先生にもアイサツをする。 | |
初対面のアイサツが済んだらしい。 | |
他方おむさんとしては、まだまだチビ君に言いたいことがあるようだ。 | |
何やら諄々と説いている様子。 | |
チビ君はチビ君で、物怖じしない。 | |
ああっ、またしても微妙な前肢! | |
や、やはり猫パンチかっ!? | |
……いや、両者とも、理性的である。 | |
結局、仲良しになったようだ。 |