病院嫌い

2009年12月10日 15時57分00秒 | B地点 おかか

 

 

「僕、今日、病院に行ってきましたよ」

「病院? 私の眼の件でかね?」
「そうです。先生の眼のことを、またお医者さんと相談してきました」
おかか先生は、この眼軟膏の塗布を、もうしばらく続けることになったのだった。
「今まで通り、僕が毎日つけてあげます」
「すまん」
「お前には苦労をかけるなあ」
「苦労だなんて、とんでもない」
「……でもね先生。病院嫌いはよくありません。自発的に病院に行くようにしないと」
「そ、そりゃそうだ。解ってはいるんだが……」
「だがな、誰だって、病院に行くのはイヤなもんだよ……」
「そんなことありません。ほら、シンジ君をご覧なさい」
「ん? シンジ君?」
シンジ君は今から、このキャリーに乗って、病院に行くことになっているのだった。
ひょい
ひょいひょい
「ほら。あんなに積極的じゃありませんか」
「先生も見習わないと」

じろっ
「そ、そうだな……」

ぽりぽり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


壮健

2009年12月10日 13時39分00秒 | G地点 その他

 

 

「おや? 何だい、これは?」
「あ、そうかい。リュックサックかい」
「乗らせてもらうよ。ああ、いい気持だ」
「……ん?」

くんくん
くんくん くんくん

「こ、これは……若いオトコの香り!」


※おむさんの香りが染み付いているのです

「はぁはぁ……あたしゃ、若いオトコの香りに弱いんだよ」


※参照、「死ぬまで恋する」

「うう……たまらないねえ」
「あああ」
バッ
「はぁはぁ、はぁはぁ」
「はぁあああ~ん」
「……」
「……あたしとしたことが」
「いい年をして、興奮しちゃったよ」
「やれやれ。恥ずかしいねえ」