「こぼれ」ばなし

2009年12月11日 09時52分00秒 | B地点 その他

 

 

シンジ君が私の書斎にやってきたのは、12月10日の夜であった。
その日の深更(正確には12月11日の01時頃)、私はシンジ君に「おやすみ」を言って、寝室に引き上げた。
そして翌朝、見てみると ――
「ぐ、ぐはあーッ!?」(私の声)
「ご、ごめんね。僕、ケージに慣れてないもんだから……」
更に、その日の昼にも ――
「ぐはああああーーーッ!」(再び私の声)
「ご、ごめんね」
「だって……トイレが小さすぎるんだもん」
そう。その通り。

シンジ君の名誉のために、解説しておかねばなるまい。
私が用意したケージは、小さめであった。

(ちなみに、後ほどボランティアさんからうかがったところでは、小さめのケージのほうが、猫は暴れることなく早く慣れるそうだ。)

さて、ケージに合わせて用意したトイレが、これまたかなり小さめであった。従って、ひっくり返り易かったし、砂も外にこぼれ易かったのである。
私はトイレの底に重しを入れるなどの工夫をした。

―― しかし、こんな「事件」も、最初の一~二日だけであった。
賢いシンジ君は、すぐにトイレの使い方を覚えた。

三日目頃からは、ほとんど問題なくトイレを使えるようになったのである。