「激」クリスマス・イブツ

2009年12月24日 16時17分00秒 | B地点 おむ

 

 

以下、ドキュメンタリーである。

シンジ君が飼い猫となった日の、次の日。

すなわち、2009年12月24日の出来事である。

私(作者)は、穏やかな気持でのんびりクリスマス・イブを過ごそうと、この日もおむさん・おかか先生の許を訪れたのだった。
しかし、私の前に現れたおむさんの身には、とんでもないことが起きていた。

なにやらネバネバ・ベトベトした異物 ―― 接着剤か糊のようなもの ―― が、おむさんの腰から尻尾・臀部、そして後肢にかけて、べっとりと付着していたのである。
被毛にかなり染み込んでいるこの物質、色は無色透明~乳白色。粘性は、この時点では「生乾きのペンキ」のような感じであった。(が、この日の夜には、硬化していたそうである。)

私は鼻を近付けて嗅いでみたが、ほぼ無臭で、シンナーのような揮発性の臭いはなかった。
ご覧の通り、土やらホコリやら葉っぱやらゴミやらが、多量にくっついてしまっている。

もしも、これらを無理に取ろうとするならば、被毛をもむしり取ることになるだろう。
顔にまで、若干量が付着している。

さすがのおむさんも、表情が暗い。
この時に私が考えたことは ――

一、この異物に毒性があれば、舐めると危険である。

一、肛門や尿道口が固まってしまうと、危険である。

私はとりあえず、肛門と尿道口が塞がっていないかどうかを確認した。
異物に触れてみた印象では、どうも簡単に落ちそうにない。毛刈りが必要になるかもしれない。

私は以前、おむさんの毛をちょっぴり刈ったことがある(細雨に憂う弱者の味方で剣の達人)。だが今回は、とても私の手には負えそうにない。負えるとしても、この真冬に毛刈りをするのは、ためらわれる。
私はその場から地域猫ボランティアAさんに写メを送ってご相談申し上げた。

その返事を待つ間に、同じくボランティアのBさんが、日課の給餌のため、現地においでになった。

そこへ写メの返事も来たので、私のケータイを使いつつ、対応について協議がなされた。
実にタイミングが悪いことに、私は翌日の早朝から泊まりがけで出かけねばならなかった。従って、私には保護預かりができない。

結局 ―― Aさんがこの日のうちに保護。一泊の後、病院にてシャンプー。異物はろくに落ちなかったそうで、やはり毛刈りが行われた。(なお、ワクチン接種も施された。)

その間、おむさんを案じながら旅をする私のために、Aさんはメールで逐次、詳細に状況を知らせて下さった。
そのまま病院でもう一泊してから、おむさんはリリースされた。

リリース後、特に問題は生じていない。