ワナ

2008年11月10日 16時12分00秒 | B地点 おかか

 

抜け忍オムイは、追っ手の襲撃に備えて、今日も修行を重ねていた。
高い所から飛び降り、飯綱落としの技を磨く。
鉄柱を相手に、格闘の特訓も。
ついには、真剣白刃取りまで、出来るようになった。
「だが……これだけではまだ不安だ」
「なにしろ、敵はどんな汚いワナを使ってくるか、わからないからな……。どうしたものか……」
「……そうだ! こっちだって、文字通りワナを使えばいいんだ!」
ガサゴソ

←地面にワナを設置している

「ぐふふふふ、オムイ、今日こそ貴様を倒す!」

グサッ

「うわっ!?」

グサグサグサッ

「うぎゃーッ!! く、くそっ! 汚いワナを使いおって!」
「オムイめ! 俺は怒ったぞ!」
ワナワナと怒ったぞ!」
「し、しかし……、延々14コマも使った挙げ句、ダジャレ落ちとは情けない……」

ガクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


同時多発

2008年11月10日 15時44分00秒 | B地点 おむ

 

西暦2008年11月10日 ―― 。この日、15時44分に、それは生起したのである。

「ん~、鼻がムズムズするなあ」
「秋の花粉症かな? クシャミが出そうだ」
「はっ、はっ、」
「はっくほわ~」
「あああ~」
「んくっ」
「……クシャミとアクビが同時に出ちゃった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そのツボはボツ

2008年11月10日 15時19分00秒 | B地点 おむ

 

「あ~あ、寒くて元気が出ないや……」
「大丈夫かね? 元気が出るツボを押してやろうか?」

「あ! 先生、是非お願いします!」

「よしよし。うむ、ツボはこの辺かな……」

「それっ」

ぐぐっ

ぬっ

「お、効いたようだな?」

「……」

バキッ

「うわあっ!? い、いきなり何をするっ?」

「がお~~~ッ!!」
「いかん、凶暴になるツボを押してしまった……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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