空に落ちる

 

	「時々、重力が逆向きになるもんだから、」
	「体が浮き上がりそうになるんだ」 ふわっ
	「まったく、暮らしにくくなったよな」
	「おっと、まただ」 ふわっ
	「でも、今はまだいいですよ。もしも逆向き重力が、更に強くなったら……」
	「なるほど。もしそうなったら、“空に落ちる”ことになるな」
	ふわわ～っ
	「あっ、先生～っ！」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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投資顧問センス

 

	彼は悩んでいた。
	「僕が買った銘柄は軒並み下落。損切りはしたくないし、ナンピンしようにも余力がない。万事休すか……」
	「ふふふ……。そういう時のための秘技があるのだよ！」
	「あッ　あなたは？　カリスマ投資顧問のおかか先生！　ほ、本当に、そんな秘技があるのですかッ？」
	「あるッ！」
	「ご、ご教示下さいッ！」
	「秘技、塩漬け！」
	ズコー

 

 

 

さて今日の株価は？→

 

 

 

 

 

 

 

 

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そこはそこ？

 

	「おかか先生、日経平均の動向について、ご教示を賜りたいのです」 「どうした若造、先物でも始めたか？　まあいい、教えてやろう」
	「かつては日経平均も、こうだった」 「なるほど、上がっていたと」
	「しかし或る時期から、こうなった」 「ふむふむ、下がってきたと」
	「更に、こうなった」 「急速に下がったと」
	「そして今は、こうだ」 「おお、底を打ったということですね！」
	「おっと！　それが素人の赤坂見附！」 「えッ！？」
	「ふふふ、よく見ておれ、若造」 スタスタ 「ま、まさか……」
	「今後はこうなる」 スタスタスタスタ 「うわ～ッ、ど、どこまで下がるんですかッ！？」

 

 

 

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