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管理人の趣味や日々のことを徒然に。宇宙戦艦ヤマト好きーが現在進行形。時々、六神合体ゴッドマーズ。ALの右オタも兼務

ヤマト独り言

2009-12-19 03:47:23 | ヤマト
宇宙戦艦ヤマトに出会ったのは13歳になるほんの少し前。
中学1年生の夏だった。
当時も世間に疎かった私だが、周囲で「ヤマト」という言葉をよく聞くようになって、「ヤマト」が気になりそして『新たなる旅立ち』を見た。

その時の衝撃は、それまでに感じたことがないほどのものだった。
「TVマンガ」から「アニメ」に進化した瞬間だったかもしれない。
1回だけ見た『新たなる』を思い起こして、似ても似つかない古代くんのイラストを描いていた。
そんなに必死にイラストを描いたのは、古代進にもう一度会いたかったから。
だから、下手っぴなイラストとも呼べないようなものを何枚も書いた。

わずかなお小遣いをやりくりして、初めてヤマトのムックを手に入れた時は本当に嬉しかった。
自分の記憶の中で歪んでしまった古代進じゃなくて、きちんとした古代進に会えたから。
何度も何度も同じムックを読み返しては満足していた。


それから30年。
18年分歳を取った古代進が現れた。
こちらが30年も歳を取ったのに18年しか歳を取ってないのはズルイじゃないかwなどと憎まれ口を叩きつつも嬉しかった。
そして、意外とあっさり38歳の古代進を受け入れることができたことに、我ながら少しばかり驚きもした。
30年前は年上だった古代進が、今度は年下として現れたことには苦笑したけれども。

38歳になって非常に落ち着いてクールに見える古代くんだけど、よく見ると表情が豊かで「ああ、昔と変わっていないなあ」と、思わず微笑んでしまった。
自宅に入る前に髪を掻き上げる仕草。娘との久しぶりの再会にすこしとまどったような表情。
戦闘シーンでは冷たいほどの表情を見せるが、それ以外では微笑んだり悩んだりとまどったり。
昔ほど顔や身体全体では表現していないだけで、十分に表情が豊かだった。

ユキが行方不明と聞いても冷静なのは、「ユキが死んだことを確認していないから」。だからユキの生存を信じていられるから。
3年も離れていても、古代くんとユキの心は常に繋がっていた。心の奥深いところで。
まだ若い美雪にはその二人の絆がまだ見えてはいなかっただけなのだろう。
だから古代くんも余計なことは語らず、ユキの帽子を見せて「お母さんは生きている。一緒に探しに行こう」とだけ話したのだろう。
それだけでも美雪ちゃんには十分に伝わった。やはり古代くんとユキの子だ。と、思う。

沖田艦長が見守った古代くんとユキの愛は、美雪ちゃんに確かに受け継がれている。
こうやって見ると、ヤマトが3世代に渡るお話だということに気がつく。
どうしても主人公である古代くんに眼が行く以上、古代くん達世代の話と思いがちだけども、「受け継がれていくもの」としてみると3世代に渡るスケールの大きな話になってくる。
そこがヤマトの凄いところでもあると思う。
今のアニメは知らないけれど、昔のアニメではストーリーの中で赤ん坊が生まれ、次の世代に話が繋がっていくということ自体ほとんどなかったから。
だから、サーシャが産まれた時は本当に驚いた。古代くん達の次の世代が産まれてきたのだから。
残念ながらサーシャは短い命を散らしてしまったけれども。
だから美雪ちゃんには生きて、未来を創っていって欲しいと思う。
沖田艦長が古代くん達に託した未来を、古代くんとユキの子であり、ヤマトの子である美雪ちゃんがさらに繋いでいく。
そうやって願いや未来は永遠に繋がっていくのだろう。
事ここに至って、ヤマトは古代くんとユキの愛だけの話ではなくなってきたのである。
古代くんとユキを通して、私たち世代が次の世代に何をすべきか残していくのか、考えなくてはいけない。
今回のヤマトはそう語りかけているような気がしている。

ヤマトのストーリーの中で新たな世代が現れたように、私たちにも新しい世代が産まれてきているのだから。

などとご大層なことを書いているけれども、私は古代進がいてくれれば、それだけで嬉しいんです。


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