今日も地球は周ってる

管理人の趣味や日々のことを徒然に。宇宙戦艦ヤマト好きーが現在進行形。時々、六神合体ゴッドマーズ。ALの右オタも兼務

本棚はその人の鏡 (本日2回目の記事)

2013-05-02 21:35:31 | BOOK
本日2回目の記事です。

1回目は下↓、GMの超短編SSになっております。
興味のある方はそちらもどうぞ。


ここの所、天気は良いのですが、朝晩が寒いです。
昼間も陽射しは初夏なのに、風が冬です。
自律神経がぶっ壊れている人間は体温調節が利かないので、非常に過ごしにくいです(苦笑)

とは言え、お天気は非常によろしいので図書館に行って参りました。
中学生時分からよく通ってた図書館です。
なので古いです。
正直、揃えてある本の意図がよく判りませんw
一般書架は1フロアしか無いんですよ。
もっと大きな図書館がいいなあ。
って、たまにしか借りないクセに(苦笑)

昔は1回に4冊しか借りることができなかったと思うのですが、
今は10冊まで借りられます。
ラッキー

てな訳で、色々吟味して今回借りたのがこの6冊



…相変わらず節操の無いセレクトです。
でも、好きな作家さんとか、好きな国の言葉とか、SSを書くのに参考になりそうな物とか、只今絶賛お部屋改装中だし…。
一応、ポリシーはあるんですよ、これでも。

好きな作家さんとして池澤夏樹氏を取り上げた訳ですが。
10年以上前に、何かの偶然で池澤氏の名前を知り、好んで読んでいました。
詩集も好きだったんです。
が。
氏のベクトルが何やら私と指向性が違う方向に向かい始め、しばらく氏の本は読んでいませんでした。
今日、図書館で初見の本を見つけたので手に取った次第。
「星に降る雪」と言うタイトルと、チラ見した感じではニュートリノ-カミオカンデ関連ぽい感じでしたので借りました。
「熊になった少年」は、半絵本風の物語。恐らくは失われた民族のお話。
ちなみに、池澤夏樹氏は声優:池澤春奈さんの御父上です。
ググって思い出した。
氏の本を手に取るきっかけになったのは「夏の朝の成層圏」と言うタイトルに惹かれたからでした。
うん、そうだそうだ。
なんて綺麗な表題だろう…って手に取って、読んだらまた良かった って記憶がうっすらと残っています。
ただ、内容は覚えていないけど(苦笑) 本も結婚する際に古書店に売ってしまったし。
氏の本の殆どを結婚の際に古書店に売ったんだっけ(汗)
詩集だけでも手許に置いておけばよかったかな?
「夏の朝の成層圏」は文庫を探して買おう。うん。

トルコ語の本。
私がトルコに行った頃は、こんな会話本なんて無かったのよー。
トルコ語の文法のような本を買って、そこに載っている単語で乗り切ったさ(-"-)
こういう本は好きで、既に同シリーズの英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語は持っております。
旅行に出なくなっても必要な時があるからw
この本、今度買ってもいいかも♪
フィンランド語とかもいいかもね。

双生児-魂の境界領域
アニメやマンガから色々と引用しているようです。
が、GMの双子はありません(爆)
でも双子がテーマなので借りてみました。

暴走する脳科学
脳科学っていうのが、生理学的な物なのか工学的な物なのかは判りませんが、
双子の話を書くに当たって切り離せないのが、超能力。
この超能力が何処から発せられるのか。
マーグの洗脳の際、TV版では頭に何やら光線などが当てられていたような気もするので、
心や感情と云った物はやはり脳に存在するのではないかと、興味本位で借りてみました。

インテリア本はおまけです(笑)
狭い我が家。なのに物を増やしたがる私。
少ない収納スペース。
ってことで、ゆっくりと絶賛お部屋改装中の参考です。

最近、付録目当てで雑誌を買うことが多かったのですが、それに飽きてしまい、どんな本を読めばよいのか…。
ってところで、とりあえず図書館に行った次第。
大収穫だったのは、池澤氏の事を思い出したこと。


ん、まあ、こういった諸々が私を構築してる訳ですね(^^;;←なんか更に怪しい奴になった気がする
本棚がその人の人格を表すというのは、本当だと思っています。
今の所、我が家の本棚は大半をマンガが占めてるわけですけどね(苦笑)
(でも、やはりジャンルに節操が無かったりするんだなw)

土星にて

2013-05-02 11:30:01 | GM_SS
まだ幼さの残る頬の線、よく動く大きな瞳。はにかんだ笑顔。

「(幸せに、大切に育てられたのだな。良かった…)」

マーグは双子の弟マーズの顔を見て大きく安堵した。

育った環境が違うからだろう、体格も幾分か異なっている。
弟は軍人であるにも関わらず全体的に小柄で、ギシン星人としてみれば華奢な方になる。
ズールの城で軟禁状態で育った自分の方がよほど体格が良い。
双子だと言うのに、何故か弟が歳の離れた、まだやんちゃな年齢に見えて仕方がない。

「(父母の記憶がそうさせているのか)」

マーグの記憶には、父の記憶と母の記憶が残されている。
その為なのか、マーグにとって弟の存在は双子の兄弟と言うよりも、絶対に守るべき者と思ってしまうのだ。

マーズに救助され、地球防衛軍の土星基地に保護されてまだ数時間と経っていない。
伝えるべき両親の記憶はマーズに全て伝えた。
その時にマーズが地球で育った様子の片鱗が垣間見えた。
優しそうな育ての親、幸せな家庭。
これが今のマーズを形作ったのだと思うと、マーズを育ててくれた地球の夫妻に感謝しなくては。と、思う。
その間にも、マーズは何かと口実を作っては病室へとやってくる。
「兄さん」「兄さん」
何の屈託も無く、マーグを兄と呼ぶ弟が愛おしい。

「兄さん、ギシン星ってどんな空の色をしてるんだい?」
「兄さん、ギシン星から見える星ってどんな星?」
「兄さん、ギシン星ってどんな花が咲くの?」

マーズは事あるごとに、マーグにギシン星の事を尋ねる。
地球を破壊せんとする皇帝の息子で無い事が判り、初めてギシン星人である自分を認めることができたのだろう。
そして、まだ見ぬ生まれ故郷に思いを馳せているのだろう。

だが、マーグにはこの優しく愛しい時間が長く続くことは無いと思っていた。
あのズール皇帝が、自分をこのまま地球に亡命させるような事は絶対にすまい。
何が何でも自分をマーズから引き離し、処刑せねば皇帝の気が治まる筈がない。
ならば、少しでも弟に、地球側に被害が及ばないようにしなくては。

マーグは、マーズが部屋を離れた後、独り、宇宙に面して開けた展望室へ向かったのであった。

「(済まない、マーズ。一緒に地球へ行くことは…絶対に無理だ。
 どうかお前が挫ける事無くズールを倒すことを俺は祈っている。
 マーズ、生き抜け!何があっても怯まずに前へ進め!)」


「兄さん!此処に居たんだ!」

弟の声を耳に焼き付けた時、マーグは凄まじい光の奔流と共に土星基地から消え去った。
弟の大きな嘆きを土星に残して。



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土星で双子が一緒に居られた時間て、どのくらいだったのでしょうね。
もっとお互いの事を話す時間があれば良かったのでしょうに。

マーグはマーズに両親の記憶を伝える時に、マーズの無意識の記憶を垣間見ています。
幸せに育てられて良かった。きっとマーグはそう思ったことでしょう。
マーグにとってマーズとは庇護すべき存在ですから。
でも、マーグはマーズに自分の事を語ることはありませんでした。
時間が無かったのもさることながら、自分が味わった辛く苦しい日々を、弟にまで疑似体験させたくなかったのでしょう。

2人が共に居られたのは、土星、南極を併せても半日にもならなかったかもしれませんね。
むしろ、敵として戦っていた時間の方が長かったでしょう。

しかし、GMを大人になってから検証すると、本当にシビアで残酷な話だと思います(苦笑)
シリーズ構成の藤川氏がGMに関わっていらっしゃったのは、確か、今の私とさして歳が違わない頃だったかと思います。
ティーンエイジャーに、こんなシビアな話を美しく見せるなんて、なんと凄い方なのでしょう(苦笑)
私はその二次創作で精いっぱいですよ(笑)

ふと思ったのですが、GMがロボット物じゃなかったら、今で言うラノベみたいなお話だったのでしょうね。
それもそれでアリな気もしますが。

あ。「凍」に続いてタケルを泣かせてますね、私w
GMはタケルが苦しんでなんぼだと思ってますからww
ええ、勿論、大大大大大と大がたくさんつくタケルファンですよ(爆)
裕さんのあの声と相まって、タケルが泣き叫んだり苦しんだり悩んだりするのが、とても好きなんです(鬼畜)
大抵のタケルファンの方はきっとそうだと思いますけれども(苦笑)