*orange bicycle*

写真のこと、日常のことなど書いていきますですよぉ

8.Marseille

2006-06-14 22:05:06 | France
えーと、マルセイユ行きの電車には
なんとか乗れました。
よかつたあ~!!

というわけで、続きを書きます。

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Aix en Provence TGVの駅から、
Marseilleまでは15分。
心なしか、電車に乗っている人が
黒人さんや、今まであまり見かけなかった
(エジプト系かな?)人種の人が
多いように思う。

程なく、マルセイユ到着。

いやいやながら?荷物を
駅のConsigne(荷物預かり所)に
預けることに。

えーとえーと、どこにあるの・・・?
あまりうろうろしたくないな、と思い
切符売場のSECURITE(警備係)の黒人さんに
聞いて、預かり所の場所を教えてもらう。

ドアをくぐると
まず、空港にあるような
X線チェックのような装置。
ここへ荷物を通してくれ、と。
うわあ~、徹底してるなあ!!

ベルトコンベアーを流れてきた
荷物を受け取り、コインロッカーへ。
4euroなり。

よし、いざMetroへ・・・
う~ん、地下ということもあるだろうが
怪しげな雰囲気が漂っているような。
何やら、おばちゃんが
笑っているような怒っているような
甲高い声を出して
Policeのおじさんとやりあっている。
切符売場に並んでいる人が
ちらちら振り返って、そっちを見ている。
う~ん、穏やかじゃないねぇ・・・

切符売場で、地下鉄とバス、共通の
Aller-Retour(往復)の
チケットを1枚買い、
accueil(案内所)で、マルセイユの
バス路線図をもらい、
Unite d'habitationまでの行き方を
教えてもらう。

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ごめんなさい、モウネムイノデ
キョウハココマデ・・・


7.toilette

2006-06-13 22:59:40 | France
マルセイユに向かう時、ネックとなったのが
荷物の保管場所。
町中を、大きな荷物転がして
歩くのは、どうも気が引けたので
ひとまず、本日の宿がある
エクサンプロヴァンスの駅に
預けよう、と思い
Aix en Provence TGVの駅で
「荷物預かり所はどこですか?」と
SNCF(フランス国鉄)のお姉さんに
聞いてみる。
「ないわ。マルセイユにならあるけど」

がびーん

や、やっぱりマルセイユまで
この子を連れてけってか・・・
せっかく、途中下車したのに・・・

と、とりあえず
マルセイユ行きの切符を買うか・・・
た、たぶん
気をつけてれば大丈夫さ・・・はは

トイレに行きたくなり
駅の有料トイレを借りる。
0.30euroなり。
日本では、あまりなじみがないので
「これで、鍵が閉まったのかな??」
ちょいと不安。

あれ?
出ようと思ったら、ドアが・・・
あーかーなーいー!!?
金属製の頑丈なドアに
体当たりしてみるが・・・

ゴツ
・・・いたい。

で、電車来ちゃう~~!!
どうしようどうしよう・・・

ドアの脇に、赤いボタンが一つ。
これ押したら、係の人が来るのかしら・・・
嗚呼、マヌケだけど
どうしようもない・・・

えいっ

その瞬間、急に明るくなり

あらっ
出られた~
非常ボタンじゃなかったの・・・?
なんだぁ~!!

そっそんなことより
電車が~!!

ビックリしている暇もなく
私は、マルセイユ行きのTGVの
ホームへ向かって
階段を駆け上がる。

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今日はこれにて。
うう、なかなか進みませんねぇ~。

6.marche

2006-06-11 22:01:25 | France
えーと、カルヴェ美術館のお庭の話を
書いたんでしたね。

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バスツアーで一緒になった女の子に
教えてもらったのだが、
火曜日は、marche(市)が立つらしい。
marche大好きの私としては
行っておかねば!という気持ちになり、
朝6時、しっかり目覚ましをかけて起き
広場へと向かった。

一歩外へ踏み出して、ビックリ。
昨日とまるで気候が違う。
南国の暑さはどこへやら。
ものすごく強い風が
行く手を阻む。
それでも、私は負けじと
ずんずん歩く。

ところが。
ガラ~ン
あれ?人がいない。
品物もない。
臨時休業かしら・・・

でも、このまま帰るのは
あまりにも惜しい!
広場に面したパン屋のお兄さんやお姉さんに
聞いてみたら、
「あの建物の中よ!」
えっ!
marcheって、屋外だけじゃないの??

まだ時間が早いからか
品物を並べて、準備している店舗がほとんど。
時間があったら、しばらく待っていたかったが
このあと、Avignonを発たねばならないから・・・

八百屋さんで、真っ赤なcerise(さくらんぼ)を
紙袋に入れてもらい、写真も撮らせてもらう。
パン屋で買った、クロックムッシュと
フランを、つぶれないように慎重に
かばんに入れて・・・

真夏から一晩で晩秋となった
アヴィニョンの大通りを、
掃除夫が、水を撒いては
ごしごしやっていく。

その朝、私は少々
ドキドキしていた。
これから、マルセイユへ行くのだから・・・

以前、フランスで偶然会った日本人の女の子に
話を聞いた。
カフェに入っても”もうここには長くいられない!”と
思って、早々と引き上げたという。
ガイドブックなどでは
「治安が悪い」とされている街。

で、どうして私がマルセイユに行くことに
決めたかというと・・・
前にも書いたが、建築に興味があり
Le CorbusierのUnite d'habitationという
集合住宅を、どうしてもこの目で
見てみたかったから。
コワイ、でも行きたい。
この葛藤が、旅行前からの
腹痛の一因になっていた、といっても
過言ではない。

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今日はここまで。




5.Musee Calvet

2006-06-10 22:01:48 | France
フランスとは関係ないのですが。
今日は、吉祥寺へ行ってきました。
「にじ画廊」で、枇杷の模様の入った
手ぬぐいが欲しいなあと思いつつ。
手に取って
「今度どこかで会ったら
うちへおいで」(心のつぶやき)
タワレコで、peridotsのデビューシングルが
欲しいなあと思いつつ。
視聴して
「レンタルされたら、連れて帰ってあげるよ」
(心のつぶやき)

さて、旅行記のつづきをば。
えーと、アヴィニョンのお昼からでしたね。

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その日は月曜。
何しろ日中は暑いので、できれば室内で
過ごしたいと思ったのだが
大抵の美術館はお休み。
そんな中、かろうじて開館していた
カルヴェ美術館に行ってみようか。

その建物は、18世紀の貴族の館を
改装して作ったそうな。
真っ白い室内に、真っ白い大理石の彫像が
点々と配され、窓から午後の光が
差し込んでいる。

おや、中庭がある。
名前を忘れてしまったが、
幹が白と灰色のまだらになっていて
ライチみたいな実がなる木。
(ご存知の方、教えて下さい)
その大木が2本。
傍らに男性の石像が2体。

私があまりにも長いこと
じーーーっとそっちを眺めていたからか。
館内にいたお兄さんが
「もし良かったら、中庭に出てみる?」
えっ!!出ていいの!?

ドアは開かれた。
風が吹いてきて
大木の葉をサワサワ言わせる。

苔むした彫像。
もの言わぬ彼らを、じっと見つめていたら
不意に、小学生の頃読んだ
松谷みよ子さんの「*ふたりのイーダ」が
思い出された。

大木を見上げながら。
風に吹かれながら。
ずーっと、そこに立っていた。

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きりがいいので、今日はこれにて。

*ふたりのイーダ
amazonにレビューが寄せられていました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062611554/503-2636814-6987145?v=glance&n=465392




4.Gordes,Abbeye de Senanque,Roussillon,...

2006-06-09 22:30:42 | France
アヴィニョンに来た、次の日の朝。
Gordes(ゴルド)行きのバスツアーに参加するため
8:30にoffice de tourismへ向かう。

おや、日本人がいらっしゃる。
母と娘さんだろうか。
話をすると、イギリスからやってきたのだそう。
「イギリスでは、ここ1ヶ月くらい
ずーっとお日様が出てこなかったのね。
こっちへ来て、久しぶりに太陽に当たったわ~」
ええーっ!!
それじゃあ、気が滅入っちゃうよなあ・・・

結局、ツアーに参加したのは
この母子、日本人の女の子、年配の女性、
ニューヨークから来た女の子、
フランス人のおばあちゃま2人。
わー、全員女性だ。
運転手はお兄ちゃんだったけど。

バスは、アヴィニョンの市街地を抜け
走って行く。
次第に緑が多くなり、
ぶどう畑や、サクランボの木々が
目立つようになってくる。

まず最初に、ラヴェンダー博物館。
併設されているショップで、お姉さんが
手につけてくれた香水からは
濃い紫の畑を思わせるような
ラヴェンダーの香りが漂った。
まだ花の時期ではなかったけれど、
私は、この香りを嗅ぐたびに
フランスを思い出すのだろうな。

私がずっと行ってみたかった
鷲の巣村、ゴルド。
それはあまりにもあっけないほど
簡単に、目の前に現れてくれた。

やっぱり、バスだと
辿り着くのも、立ち去るのもあっという間。
次に来るときは、村をゆっくり
自分のペースでめぐりたい。

そして、セナンク修道院。
「ラヴェンダーが咲いてないのが
残念だぁ~」と嘆いていた
年の頃、私と同じくらいの女の子。
「7月に、エクサンプロヴァンスで
ホームステイするんですよ」

「旅行にそんなにお金かけて
もったいない、っていう人もいますけど
私は、こういうことに費やすのは
全然もったいないと思わないんですよ」

そうだよね。
自分の好きなことには、少しくらい奮発したって
それが、もっと大きな満足に繋がるなら
全然惜しくない。

そして、煉瓦色の街並みが連なる
ルシヨンへ。
うーん、個人的にはここがいちばん
気に入ったかな?
村の周りのところどころに、断崖絶壁があって
その土がみんな、真っ赤なんだ。

もっと歩き回りたいけど
もうバスに乗らなくちゃ。

村の日陰で寝そべるわんちゃんを
写真に撮ろうと
低ーく、しゃがみこむ。
「おやまあ、おとなしい犬だねえ」
おばあちゃまのフランス語は
のんびりしていて好きだぁ・・・

お昼。
アヴィニョンへ戻り
ツアーで一緒になった女の子と
年配の女性と3人で
広場の石段に腰掛けて
お昼ご飯。

「私、カメラなんて持ってこなかったよ。
この歳になるとね、あんまり欲しいものが
なくなるのよね」
ええーっ!!
でも潔いよ。その考え方は。
結局、大事なのは
きれいな写真を撮って
思い出を残すことじゃなくて
その時、どれだけ自分が楽しんで
一日を過ごしたか、なのかも。

ピタパンに
レタスと鶏肉がこれでもか~っと
もりもり挟まっている
Pouletとかいうパンを頬張りながら
次はどこへ行こうか、と
考えた。

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はいっ、今日はここまで~。



3.restaurant

2006-06-08 23:03:15 | France
そうそう、Avignonのレストランにまつわる
エピソードがあったんだった。

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アヴィニョンに着いたその日。
夕飯はどうしようかな、
パン屋でパンでも買って
部屋で食べようか、と思いながら
ぶらぶら街を歩いていたのだけれど。

野菜が食べたいな。
ニース風サラダとか・・・

とあるレストランのメニューに
写真付きのサラダが載っていて、
値段もお手頃だったので
何となく、そこへ入ってみた。

でもね・・・
あんまり美味しくないんだなぁ
よーく目をこらすと
・・・虫か??

気付いたら、お店の中に
私は一人、ぽつんと座っていた。

うーん。失敗。
明日からは、多少お高くても
賑わっているお店に行こうっと。

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うー今日はつかれたので
これでおしまい!



2.Avignon

2006-06-07 22:28:25 | France
忘れないうちに、続きを書くとしましょうかね。

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パリから、TGVに乗ること2時間半。
南へ南へ下って行き。
アヴィニョンに降り立った私を
最初に出迎えてくれたのは
むわっとした、夏の暑さ。
!!!
これは大変だ。
日差しの強さも夏本番。
”鷲の巣村”ゴルドまで
歩いて行こうと思ったけど
やっぱり、バスツアーに便乗させて頂いた方が
賢明かもしれない。

街に着くなり
office de tourismへ一直線、
なんとかバスツアーの予約が取れた。

宿は、おととしも泊まった
小さな可愛いホテル。
鎧戸越しに見えるお花が
南仏にいることを実感させる。

こっちは、夜9時くらいにようやく
太陽がさよならを告げる。
辺りにはまだ、人々の声が響く。
でも、私はモウネムイ。

気がついたら、来たままの格好で
ぱたっと寝ていたらしい。
いけないいけない。
風邪引くぞ。

**************************

今日はここまで~。



1.Paris

2006-06-06 22:46:20 | France
早く帰宅できたので、昨日の続きを書くとしましょう。

*************************

今回、少々治安の悪いとされている
マルセイユにも行く計画を立てていた私は
やはり不安があったのか、お腹の調子があまり
良くなかった。
・・・というのに、機内食で
何を思ったのか、豚肉の炒め物を
リクエストしてしまった。
やばい、これは・・・
気持ち悪くなりそう・・・

何とか自分の心とお腹を騙しつつ
機内の十数時間を持ちこたえた。

斜め前の席のお姉さんが
機内の映画で「SAYURI」を観ていた。
いいなあ。面白そう。
けど、今はとりあえず寝ておこう。
日本に帰ったら、レンタルするか。

朝7時。
パリ到着。
まずは、ピカソの絵を観に
マレ地区へ向かおう。

眠い。一休みしたい。
カフェ入ろうかな。
でも、時間がもったいない。
荷物を持ったまま、私はバスに飛び乗って。

「ピカソ美術館?反対車線のバスだよ」
そう言って、運転手のお兄ちゃんは
私を荷物ごと、ちょっと離れたバス停まで
のっけてくれた。

次に乗ったバスの運転手さんに
行き先を告げておいたのだけれども
「いけね!あんた、Turenne St.Gillesで降りるんだったよね?」
忘れられた日本人。
「うーんそうか、よし、このまま乗ってきな!」

同じ場所で降りたおばあちゃんが
「あんた、どこへ行きたいんだい!?
ピカソ美術館か!まーっすぐ行って
一つ目の角を左へ曲がるんだよ!」
と、しっかりした口調で教えてくれた。
ありがとう!おばあちゃん。

ピカソの絵は、いつ観ても
ヒトをワクワク、楽しい気分にさせてくれると同時に
ムクムクと、無限のイマジネーションを
かきたててくれる。
ような気がする。

Rambuteau通りの八百屋さんで
ミニトマトを買い求め
お菓子屋さんで、チョコでできた箱に入った
お花に目をキラキラさせて。

リヨン駅へ向かう。
「南仏へ行くの?」
「そうなんですよ!アヴィニョンへーーー」

******************************

今日はこれでおしまい。







0.Introduction

2006-06-05 23:28:29 | France
突然ですが。
フランス行ってきました。
パリから南仏、アヴィニョン、マルセイユ、
エクサンプロヴァンス、
ロックブリュンヌ-カップ-マルタン。
というわけで。
ぼちぼち旅行記でも書きます。

*********************

きっかけは、といわれると戸惑ってしまうけど
以前、フランス語を教わっていた
先生から、久方ぶりにメールを頂いたことが大きいのではないだろうか。
あと、ル・コルビュジェの建築が好きなので
以前から、フランスにある
彼の建築をこの目で見てみたい、と思っていたことか。

ほとんど忘れかけていたフランス語を前に、
悪戦苦闘しつつ、現地の下調べをし、宿を予約。
当初、スイスのジュネーヴにも行こうと思っていたが
どうやりくりしても、日程的に難しく
今回はお預け。
また今度行けばいいさ。

そんなこんなで、当日。
雨が降っていたが、最寄りの駅までは歩いて行けるだろう。
そう思って、荷物を引きつつ
家をあとにした。

行きの電車の中で、同じように成田へ向かう
アジア系のおじさんに
「私たちはJALでアメリカへ帰るのですが、
第1・第2どちらのターミナルで
降りれば良いのでしょう」と
尋ねられた。
私も分からなかったが
電車のステッカーに
ターミナルの表示があったので
教えてあげた。
おじさんはうれしそうな顔をした。
「あなたはどこへ行くの」
「フランスです」
「私も行ったことがあるよ」
「どうでした?」
「エッフェル塔に登ったよ。とても良かったけど
日本人の方が親切だね」
そうかなあ・・・?

「さようなら。良い旅を」
握手をして別れた。

******************

今日はこれにて。
おやすみなさい。